goo blog サービス終了のお知らせ 

ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

家の隣は自然公園〜サンタクララ 西海岸生活

2025-08-14 | アメリカ


西海岸に着いて1ヶ月が経ちました。

アメリカでもテキサスなど各地で暑さが限界突破しているようですが、
今年のベイエリアは最低気温14℃、最高気温25℃くらいで推移しており、
今現在も開けた窓から冷たい風が入ってきて、腕が寒いくらいです。

この地にシリコンバレーが誕生したのも、この
湿度が低く年間を通じて温暖さが少ない気候が与っているからですが、
とはいえ通常8月の昼間の陽射しは強烈だし、
これから9月にかけてかなり暑くなっていくのかもしれません。

■アメリカは抹茶ブーム


到着した次の日は週末だったので、MKがカフェに連れて行ってくれました。
ここはメディカル関係の企業が集まっているオフィスパークで、
その中庭には休憩用のテーブルが置かれています。


生垣が迷路のようになっていて、それが壁のように
小さなテーブルと椅子のある場所を仕切っています。

外で快適に過ごせる期間が短い日本と違い、真夏であっても
木陰に入れば涼しいことから、この辺ではよくある仕様です。

ところでこの写真、写真から消したいものを消す、という
「クリーンアップ」機能を初めて使ってMKの姿を消してみたのですが、
テーブルの端がモヤモヤしているのが全然ダメですね。
(右下に靴が残っていますが、これは単に消し忘れ)


MKが頼んだのは「UBEのラテ」(エディブルカップ入り)。
UBEというと最近社名をこれに変えた企業しか知らなかったのですが、
こちらは今アメリカで流行っている「ヤムイモ」のことです。

フィリピン産でご覧の通り紫色をしており、甘いので
アイスクリームや飲み物にその名前を見るようになりました。
ビタミンやミネラルが豊富で抗酸化作用も期待できる健康食品です。

で、これが入っているカップは全部食べられます。
アイスクリームのコーンみたいなもので、飲み終わるまで形が保たれます。

ちょっと齧らせてもらいましたが、これもコーンと同じく
それだけならわざわざ食べようとは思わないような味でした。



アメリカ人に人気、と言えば、最近抹茶がえらいことになってます。

ここは、今回初めて行ってみたクパチーノの「トーキョーセントラル」
(旧マルカイ)という日本食スーパーのあるモール。
ここには「DAISO」「サンリオショップ」などの日本のお店を中心に、
カレーやラーメン店、アジア系のお店などが入っているのですが、



その一角でいつも人気なのがこのIZUMI抹茶というお店なのです。


うちはTOの趣味で抹茶を毎朝点てて飲む習慣なのですが、
日本から持ってきた抹茶がなくなったので買いに来てみると、
店内は抹茶ドリンクをオーダーして待つ人でいっぱいでした。


この地域で三店舗展開しています。
メニューは抹茶ラテを中心としたものですが、これがウケている模様。

最近抹茶の美味しさに外人が気づいてしまい、世界的なブームです。
京都の宇治にはフランス人が大挙して押しかけたり、
アメリカではここのように抹茶に列を作る人がいたり、
そのせいなのか、抹茶の供給不足が深刻になってきています。

うちのように昔から細々と抹茶を飲んでいた消費者は
おそらくこのブームに内心眉を顰めていることでしょう。



我々はただ抹茶の粉を買いに来ただけなので、
レジでそれは忙しそうにしている人に、横から声をかけて
ショーケースにある抹茶から良さそうなのを選び購入しました。

隣の「トーキョーセントラル」(この辺で一番大規模な日本食料品店)
でも抹茶を売っていたので飲み比べてみましたが、
明らかにトーキョーセントラルの商品の方が新鮮で美味しかったです。




西海岸には美味しいレストランが多いですが、
中にはもちろん「ハズレ」もたくさんあります。

こちらに着いてすぐ、三人でランチを食べに行ったとき、
MKがオフィスタワーと高級アパートの谷間のようなところにある
野外を利用したBBQの店をネットで検索してくれたのですが、
ヤードの片隅で鉄板を並べて焼いてくれる、牛豚鶏のBBQはまあまあとして、



わたしが頼んだ「Poke(ポキ)」、これが空前絶後に酷かった。
(日本人ならこの見た目でもうわかってしまうのだった)

ハワイ料理のポキ(正式にはポケ)とは魚介類をタレに漬け込んだものです。

ポキというのは「細かく切る」という意味なので、
それらの魚類は必ず小さく切るという大前提があります。

そしてマグロを丼にするときには、必ず身を「漬け」ますよね。
うちの場合は必ず醤油酒味醂の黄金トリオです。
アメリカでは「マリネード」に使うのは醤油と米酢、ごま油が多いようです。

いずれにしても魚の身を何かに漬けておくことが肝要ですが、
ここのマグロは何かに漬けたという形跡はなく、
その代わり、塩揉みでもしたのかというくらい辛かったです。

辛くないのはアボカドだけ、という状態で、とても食べ進められず、
ウェイターがチェックアウトに来たときにはほとんど手付かずでしたが、
彼はそのお皿を見ても、「テイクアウトするか」と聞いてきませんでした。

おそらく我々の様子から、「何か」を察したのでしょう。

ちゃんとしたレシピや材料で作っておらず、思いつきで
新鮮でないマグロの品質を誤魔化すために塩漬けにしたポキ丼。
わたしの西海岸での食の歴史に悪い意味で残る、強烈な不味さでした。

■サンフランシスカンらしさ



この次の日、サンフランシスコまで行きました。
目的はこの「ダンデライオン」というチョコレート専門店です。
前回家具を買ったミッション地区にあります。



予想はしていましたが、現地に着いて寒さに震え上がりました。
サンフランシスコはシリコンバレー付近に輪をかけて寒く15℃くらい。
夏でも滅多に20℃以上にはなりません。



ここはMKおすすめのチョコレート専門店で、
昔工場だった建物を利用した物販+カフェ+ファクトリーです。

ちなみにこの写真も、オリジナルはMKが入り口に写っていましたが、
クリーンアップ機能で消してみました。(窓ガラスには写っている)


オーダーしたココアを窓際のカウンターで頂くのもよし。
この部屋の横はファクトリーとなっていて見学することもできます。
ちょうど私たちが着いたとき、ツァーが始まるところでした。




こだわりのチョコレートはテイスティングして買うことができます。



アメリカでケーキが美味しそうに見えることは滅多にありませんが、
ここのはクグロフもブラウニーもスモアもちょっといけそうです。


ココアを頼むと、ポケットにクッキーが入るカップで出てきました。
なるほど、これならクッキーのためのお皿は要りません。


チョコレートカフェの後、去年も行った有名なベーカリーレストラン、
タルティーヌで夕食をいただきました。

日曜の夕方で、これから予約で一杯になる予定です。
ここで地元の人らしい客層を見ながらあらためて思ったのですが、
「サンフランシスカン」(サンフランシスコ人)って、
明らかに他の地方とは違う独特の雰囲気を持つんですよね。(特に白人女性)

うまく言えませんが、ナチュラリストでヴィーガンとまでは行かずとも、
オーガニック好きで少々民主党よりで、あと教育問題に熱心で
髪の毛を染めたりとかはせず、白髪はそのまま育てるみたいな。

みんながみんなそうではないけれど、外見は少なくとも
いわゆる「自然食品店にいるタイプ」が多い気がするのです。

住んでいる地域の気候が気候なので、アメリカ人スターターセットの
「Tシャツに短パン、ビーチサンダル」という格好ではなく、
夏でもLLビーンやコロンビアのパーカなどを着ているせいかもしれません。



さすがはタルティン、こういうのが最高に美味しい。
上に載っているのはいわゆる「ストーンフルーツ」。
ネクタリンやピーチ、プラムやチェリーなど、内部に種=
ストーンを持つ果物のことで、「ストーンサラダ」などに使われます。



タルティンはSFとロスアンジェルスに展開していますが、
ここの売りはピザだったりします。

自分がペパロニ嫌いなことを忘れてついオーダーに賛同してしまい、
残してMKに叱られたのですが、ペパロニ以外は美味しかったです。

帰るとき、一抱えはある大きなサワードウのパンをテイクアウトしました。
5切れくらいに分けてすぐさま冷凍し、時々食べていますが、
サンフランシスコ発祥のサワードウは世界のどこで食べるより美味しいです。

なんでもゴールドラッシュ時代から食べられているのだとか。

■ Airbnbの近隣



今回のAirbnbは偶然一昨年前MKがインターンシップをした会社の近くで、
落ち着いた新しい住宅街の一角にありますが、少し歩くと
そこはORACLEのキャンパスがあったり、インテルの博物館があったり、
あとはWaymoとかGoogleの一部門とかが点在しています。



しかし、さすがはアメリカ、そんなところであっても
住宅地の真ん中の川沿いに自然公園が広がり、そこにはトレイル
(遊歩道)が長く繋がっていて、近隣の人々の憩いの場となっています。


部屋を出て数分でこんなところを歩けるという素晴らしい立地。
泊まるのを決めたときにはここまで予想していなかったので驚きました。



住宅のある一帯の後ろ側にはグアダルーペという川が流れ、
川沿いの土手は整備されて車輌禁止の散歩道が連なっています。


公園の木々越しに見えているのはリーバイス・スタジアム。


11年前にできた多目的スタジアムで、この名前はジーンズのリーバイスが
20年契約・総額2億2030万ドルで取得してつけられたものです。

そしてこれはたった今知ったのですが、この会場、
2026年度のFIFAワールドカップに使用される予定なんだとか。

大会期間中は施設命名権行使禁止規定が適用されるため、
「リーバイス」の名前は使えなくなり、その間一時的に
「サンフランシスコ・ベイエリアスタジアム」の名称となるそうです。


公園の入り口にある案内。
正式名称は「ユリスタック(Ulistac)ナチュラルエリア」と言います。



グアダルーペ川は途中でコヨーテ川に名前を変えますが、
この辺りでは普通に?コヨーテも出るそうです。

園は午前6時に開園し、日没後30分で閉園する:

- 走ったり、背中を向けたりしないこと。
- できるだけ大きく、大きな声を出す。
- 腕を振ったり、物を投げたりする。
- コヨーテの方を向き、ゆっくりと後ずさりする。
- 攻撃されることは稀であるが、
攻撃された場合は、反撃すること
-いかなる場合でも、コヨーテに餌を与えないこと

犬:
- 犬には常に1.5mくらいのリードをつけること。
- トレイルから出ない。リードから犬を離さないこと。


「攻撃された場合は反撃(ファイトバック)すること」

って言われましてもどうやって反撃するのか。


犯人がコヨーテかどうかはわかりませんが、ある日の散歩で
食べ残された?リスの尻尾だけを発見しました。

やっぱり毛が多くておいしくないんだろうか。



公園の至る所にはこのような説明のパネルが設置されています。

ここは「オーク・サバンナ」に分類される地域で、
広大な草原にバレーオークの樹木が点在しているという定義です。

上の説明には、草地の環境は齧歯類(🐿️とかね)とその捕食者を養い、
オークとドングリをすみかとし餌にするキツツキが生息し、
オークにつく蛾がサシバ、鶯、ヒタキの餌になる、と書かれています。


今日散歩中遭遇した小さな蛇。
ものすごいスピードで道を横切ったので、これを撮るのがやっとでした。


ハミングバード(ハチドリ)は部屋の前の木によくやってきます。


歩いていると人口の巣箱があったり、観察地点を表す立札があったり、
ここでは何百人ものボランティアが自然保護のために活動しています。

ボランティアは外来種を除去し、カリフォルニア原産の樹木、低木、草、
野草を植えたり、手入れをしたりしています。
(わたしも彼らがジョウロを持って回っているのを目撃)


一輪だけ突如咲き誇っていた謎の植物。

いろんな種類の蝶が舞い、鳥が巣を作り繁殖し、渡り鳥が冬を過ごし、
ジャックラビット、トカゲなどの野生動物もここを住処にしています。


ゴミの日は週一度、前日夜までに燃えるゴミと資源ごみを
ブルーと黒のゴミ箱に入れて家の前に出しておくと、
大体午前中からお昼にかけて収集車がやってきて回収します。



運転手は一人。

日本のように車から降りず、車に備えられたアームを
まるでクレーンゲームのように操り、
並んだゴミ箱を順番に掴んでゴミを放り込んでいきます。

アームはゴミ箱の横から差し込んで本体を掴み、
上に振り上げる動きで自動的に蓋が開いて中のものがダンプされます。
どんなにゴミ箱とゴミ箱の間が狭くとも、確実に間にフォークを差し込む、
この辺に職人としての技が発揮される作業です(たぶん)


これが今住んでいる家ですが、右隣の家に、


窓用の猫ベッドがあるので毎日様子を窺っていたら、
ついにある日猫さんとご対面が叶いました。

変わった種類なのでAIに素性を聞いてみたところ、
エキゾチックショートヘアではないかという回答でした。

ペルシャ猫とアメリカンショートヘアを交配したという説、
ペルシャとバーミーズという説があるそうですが、
いずれにしてもこのブサカワ猫は交配によって誕生したということです。




遊歩道からスマホで撮った、SFに向かうサウスウェスト航空機。

手持ちで揺れているのにそれでも難なく撮れてしまうというね。
望遠機能も昔とは比べ物にならないくらい進化したiPhoneです。

続く。


最新の画像もっと見る

1 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
アメリカのゴミ収集車 (Unknown)
2025-08-15 08:40:30
アメリカのゴミ収集車は機力でゴミを回収出来るのでこれは便利だと思って、日本でも導入したらどうなんだろうと聞いて見たら、収集車の改造は出来ても、全戸に自動収集車対応のあのゴミ箱を買ってもらうのはハードルが高いので進める自治体はないとのことでした。
返信する

post a comment

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。