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ロンドン五輪のミステリー

2012-08-09 | 日本のこと

二日続けてオリンピックの話題です。

「イヤな気分になることは極力目にしない」

これが座右の銘でもあるエリス中尉、イヤなものを見る、イヤな話を聞く可能性のあるところには、
どんなに好奇心がそれをそそのかしても、頑として立ち寄ることはしません。

しかし、日本に生まれ自分をはぐくんできたこの国と自らの父祖に対し愛情を持つがゆえに、
またこの国の行方を憂うものの一人として、今の日本がどのような状況におかれているのか、
それを知り、(戦えるものなら)戦うためには、情報から目をそらすわけにいかないのも現実。

従ってインターネットで情報を得るわけですが、これにはなかなか辛いものがあります。
インターネットに流れる政治経済国際ネタなど、ほぼ毎日血管キレそうに腹立たしいニュースが満載。
わたし一人が一切耳目をふさいだところで、世の中の動向に何の変わりがあるじゃなし、
全ての不愉快なことに無関心でいればさぞかし気分良く毎日を過ごせるのに、なぜかそれができない。

心和む動物の動画や面白い話題で精神を中和する一方、せめて自分のブログだけは
ネガティブな気持ちを人に与えるものにはすまいと考えております。

従って、根拠なく感情的な人の誹謗などもってのほか、何かを批判するときも、
それによって何かが相対的に救われる、と判断した話題を取り上げているつもりです。




それはさておき。

今インターネットでわたしが最も不快に感じているのが、ロンドンオリンピックの開会式において、
日本代表が全員行進がすんだ後、誘導されて会場の外に出されてしまったという話題です。

何かと運営の拙さが話題になり、遂には当事者のイギリスも「これはまずいのでは」
と慌てだした、というニュースを見ましたが、これは事の次第によっては「まずい」などという
レベルでは済まない問題を孕んでいるように思われました。

単なる運営のミスではない、という説がネットで流れ出すと同時に、このような噂がツイッターで
流されたからです。

野田首相が出発前に選手たちにお守りとして福島の瓦礫製のバッジを贈った。
選手団はヒースロー空港を通過したが、 これをIOCが問題視した。
開会式の入場で英BBCらはこの事実を生放送していた。
NHKは急遽その場で無言で放送。
300人の日本選手は一周した後に誘導されて会場外へ出されてしまった。
JOCはこの事実を認めず「選手らが間違って外へ」と説明している

勿論これは何の根拠もない「個人的感想」であることは、最後の行の
「選手が間違えた」と運営が言っていることがありえないことを考えれば明白です。

この件について、時系列で生まれた「なぜ日本選手団は外に出たか」については
わたしの知る限り以下の通り。

  • 運営の手違い
  • 開会式を切り上げて調整のため早く退場させてくれと日本選手団が申し入れていた
  • BBCが日本選手入場のときがれき製のバッジに触れ、
    それに反応した「何らかの筋」が日本を追い出した


この件について、耐えがたき精神的苦痛に耐え、ネットサーフィンを繰り返し、
わたしはこれに対するネットの意見を拾ってみました。

するとびっくり、「放射能説」はあることを糊塗するための工作であるという意見が出てきたのです。

開会式場から日本選手団が追い出されたのは、ロンドン五輪のスポンサーである
サムスンが日本を貶めるために仕組んだことである。

放射能を帯びているメダルを持っていたことが絶好の口実として使われた


確かに、ヒースロー空港で日本からの選手は勿論一般客も、むしろ他国の客より優先的に
フリーパス状態で入国できたという事実を考えると、「がれきのバッジ」=放射能=退場
という図式は全く矛盾しています。


昨日「メダルと日本」について書いたわけですが、この記事の趣旨は

「金を取れというなら金を出せ」

ということに尽きるかと思います。
せめて国が他の先進国の半分の強化費用を出していたら、
もっといい成績を残せる競技はたくさんあったと思われるからです。

日本人がオリンピックで活躍することなどどうでもいい、とどうやら国が考えているらしいことは、
つまり「政府は日本人嫌い」の表れではないかなどとつい勘ぐらずにいられないのですが、
この日本と全く対極の姿勢にある国として昨日韓国の話題を挙げました。

ワールドカップ、バンクーバー五輪に韓国の、というよりサムスンの資金が流れ込んでいたのは、
もはや誰もが認める不自然な結果となり、それが証拠にもなって残っているわけですが、
「今最も世界に国力を認めてもらうことを渇望している」らしいこの国の最大企業が、
ロンドン五輪で、自国の優秀性?を証明するために資金をつぎ込んできていることは、
ここアメリカで、テレビを見ているだけのわたしにも何日目かに気がつきました。

開会式でMr.ビーンに使用させたギャラクシー。
テレビでしつこいくらい繰り返されるCM。(まあ、これはスポンサーなら当然かもしれませんが)
サムスンは選手たちの間に流行っているドクター・ドレの使用を禁じたと言うニュースもあります。
合間に挟まれるロンドンの街の様子、街角に写される「エスニックなコーナー」では、
なぜか大きな韓国旗を掲げた韓国料理の屋台だけが。
そして、ありがちなスポーツ選手の戦う姿をビジュアルにうったえるコマーシャル・フィルム。
アメリカ人と共にトレーニングしているのは見るからに韓国系のアスリート。
全く不自然にアップされる韓国旗。



アメリカで象徴的に扱われる国は(昔の)「中国」、フランス、イギリス、ドイツ、日本といったところで、
大抵のアメリカ人は韓国と北朝鮮の違いも分かっていないのが普通だと思うのですが、
少なくともオリンピック関連のCMには、日本というものを感じさせるものは何もありません。

それだけではなく、ここでは日本の試合、日本のアスリートは全くと言っていいほど映されず、
勿論のこと選手は碌に紹介もされないのです。


ここはアメリカですから、アメリカの対戦相手が日本だった場合、そして水泳のように
日本選手が入ってきてしまう場合は勿論その限りではありませんが、
それ以外では、日本を報道すること自体、むしろ意図的に避けられているという感があります。
露骨なのは、日本が入賞した場合、「三か国の国旗」を決して映さない
アメリカ選手のアップ、アメリカ国旗のアップ、終わり。
国旗掲揚も表彰台も、引きのアングルがいっさい無いのです。
不自然です。

これは日本人の被害妄想ではありません。
ある時点で気づきだしてから注意して見ていたところ、
ほぼ意図的なものではないかと確信するに至りました。
なにしろわたしは、ここで一度も掲揚台の日の丸を見たことが無いのです。


「ここのオリンピックはビーチバレーと女子体操だけなのか?」
というくらい、何度も放映し、一人一人の家族模様まで事細かに紹介していた体操女子チーム。
ところが、男子体操はその「家族模様」を紹介しながら、
その競技で優勝した日本の内村選手の演技を映したのは一度だけ。
日の丸が揚がる表彰式どころか、優勝の瞬間さえも映しませんでした。
そして男子の団体なども、いつ行われたのか分からないうちに終わっていました。

「これは・・・・サムスンのご意向だな」

そう確信したのはわたしだけではありますまい。
それでなくても、

  • 明らかであった韓国水泳選手の違反がいつの間にかなかったことになっていた
  • 柔道で、審判三人が明らかに負けていた韓国選手に全員旗をあげ、判定で覆った
  • 体操で、内村の得点が全く加算されず、4位になっていた日本が抗議して2位になった


など、本来起こりえない不思議な現象が多々起こっている、それが今回のオリンピックです。


わたし自身は、開会式の件については、あくまでも現地運営のグダグダから来るヒューマンエラー、
考えたいのですが、ここアメリカでTVから受ける「日本に対する妙な不自然さ」が、
どうも思考を疑惑へと傾けずにはいられないんですねえ・・・。

つまり、
「日本より先に入場したい」という一念で国名の表記すら変えようとしたこともある国であれば、
日本人がさほど屈辱とも感じていないようなこと(会場から追い出された)を、
「日本に恥をかかせることができる」と考えそれを謀るということもありうるかもしれないと。

 


ここアメリカで日本が総合メダル数5位でありながら「全く存在感のない国」になっているのは、
何とも不思議な感じです。
信じられないでしょうが、男女ともに日本はサッカーの試合すら一度も放映されていないのです。
アメリカが相手の試合でなかったから、という理由なら、イギリス対韓国は放映しましたし(棒)

そして何より。この疑惑にさらに一層の拍車をかけているのが、
なぜかこのことを日本のマスコミが全く報じていないことです。


もし男子サッカーの三位決定戦で日本対韓国という組み合わせになったら、
それは必ず放映されるでしょうから、そのときに果たしてこの五輪スポンサーが、
日本に対して常に潔白であるかを、とくと見届けたいと思います。



というわけで、ここでTV観戦をしていて、溜まりにたまった疑問をぶちまけてしまいました。
いつものブログポリシーに反してしまったことを、深くお詫びいたします。




スケートのアポロ・オーノがオリンピックを紹介するコーナー。
韓国人にとってはオーノ選手は天敵ですが、ここでは人気者です。
サムソン的に、アポロくんの採用はOKだったのだろうか?と思っていたら、



スポンサーはやっぱりサブウェイでした。