179.アッラーの使徒(祝福と平安あれ)面前のアブースフヤーン:
アッラーの使徒(祝福と平安あれ)が命令により火がともされると、アブースフヤーンは盗み聞きをしようと出てきました。「今夜のような火の灯りようといいキャンプの多さといい、こんなもの今までに見たことがないぞ。」すると、マッカから家族を連れてムスリムとして移住してきたアル=アッバースがアブースフヤーンの声に気付きました。「アブースフヤーン、アッラーの使徒(祝福と平安あれ)さまが人々を連れていらしているのだぞ、なんてことだ。」とアル=アッバースは言って、アブースフヤーンをラバの後ろに乗せました。なぜなら信徒たちの誰かが彼を見て殺してしまうことを恐れたためです。そしてアブースフヤーンはアッラーの使徒(祝福と平安あれ)のもとへ連れて行かれました。
アブースフヤーンを見たアッラー使徒(祝福と平安あれ)は言われました:
「アブースフヤーン、アッラーの他に神がいないことをまだ知らないでいるというのか」
アブースフヤーンは答えます:
「私の父と母をあなたに捧げます。なんとあなたは忍耐強く、寛大で、親族とのつながりを大切にするおかたなのでしょう!アッラーに誓って、アッラーの他に神がいたとしたらそれは私の役に立たなかったことを悟りました。」
アッラーの使徒(祝福と平安あれ)は言われます:
「気をつけなさい、アブースフヤーン!私がアッラーの使徒であることをまだ知らないでいるというのか」
アブースフヤーンは答えます:
「私の父と母をあなたに捧げます。なんとあなたは忍耐強く、寛大で、親族とのつながりを大切にするおかたなのでしょう!ただそれについては、アッラーに誓って、いまだに疑いがあるのです。」
そこでアル=アッバースがアブースフヤーンに言いました:
「われわれがおまえの首を切り落としてしまう前に、さあイスラームに帰依しなさい。そしてアッラーの他に神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒であることを証言するのだ。」
アブースフヤーンはその後イスラームに帰依し、真なる証言の言葉を口にしました。
180.広範囲にわたる恩赦と安全:
アッラーの使徒(祝福と平安あれ)は安全と恩赦の幅を広めたため、マッカの住人のうちの安全であることに気を配らずに死ぬことを選ぶような者以外は誰も被害を受けることはありませんでした。そして「アブースフヤーンの館に入る者は安全である。自宅の戸を閉じる者も安全である。マスジドに入る者も安全である」と言われました。
またアッラーの使徒(祝福と平安あれ)は、マッカに入る際、反抗したり敵対してくる者以外の誰にも武器を使ってはならないと軍に命じました。またマッカの住民の金品や財産に手を付けることも禁じました。
181.勝利の軍を前にするアブースフヤーン:
そしてアッラーの使徒(祝福と平安あれ)はアブースフヤーンを戦隊が通るところに座らせるようアル=アッバースに命じました。
勝利の戦隊は波打つ海のように動きだしました。各部族はそれぞれの旗を持って進んでいたのですが、ある部族が通り過ぎてゆくたびにアブースフヤーンはアル=アッバースに彼らが誰なのか、何という名の部族なのかを尋ねつつ「自分とそいつらに何の関係があるのか」と言っていました。そこに緑色の大隊を引き連れたアッラーの使徒(祝福と平安あれ)が通り過ぎました。中にはムハージルーンとアンサールがおり、彼らは皆、鉄で出来た装身具を身につけていました。アブースフヤーンは叫びます:スブハーナッラー!おいアッバース、あいつらは誰だ?アル=アッバースは答えました:ムハージルーンとアンサールを引き連れたアッラーの使徒さま(祝福と平安あれ)だ。アブースフヤーンは言います:あいつらに適う者などいないだろうな。アッラーに誓って、アブー=アル=ファドル(アッバースのニックネーム)!おまえの兄弟の息子の今日の王権は偉大なものになったな。アル=アッバースは言いました:アブースフヤーンよ、これが預言者性なのだ。アブースフヤーンは言いました:それは見事だ。
そしてアブースフヤーンは立ち上がって、出る限りの大きな声で叫びました:クライシュの衆!これがムハンマドだ!おまえたちには到底かなわない!そこでだ。アブースフヤーンの館に入る者は安全で居られよう。人々は、「おまえなんてアッラーによって滅んでしまえ!われわれにおまえの館が必要だと言うのか」と叫び返しました。アブースフヤーンは続けます:自宅の戸を閉じる者も安全で居られるだろうし、マスジドに入る者も安全で居られるだろう。そして人々は自分たちの家に入ったりマスジドに入るためにばらばらに分かれて行きました。
(参考文献:①「預言者伝」、アブー・アルハサン・アリー・アルハサニー・アンナダウィー著、ダール・イブン・カスィール出版、P335~337)
アッラーの使徒(祝福と平安あれ)が命令により火がともされると、アブースフヤーンは盗み聞きをしようと出てきました。「今夜のような火の灯りようといいキャンプの多さといい、こんなもの今までに見たことがないぞ。」すると、マッカから家族を連れてムスリムとして移住してきたアル=アッバースがアブースフヤーンの声に気付きました。「アブースフヤーン、アッラーの使徒(祝福と平安あれ)さまが人々を連れていらしているのだぞ、なんてことだ。」とアル=アッバースは言って、アブースフヤーンをラバの後ろに乗せました。なぜなら信徒たちの誰かが彼を見て殺してしまうことを恐れたためです。そしてアブースフヤーンはアッラーの使徒(祝福と平安あれ)のもとへ連れて行かれました。
アブースフヤーンを見たアッラー使徒(祝福と平安あれ)は言われました:
「アブースフヤーン、アッラーの他に神がいないことをまだ知らないでいるというのか」
アブースフヤーンは答えます:
「私の父と母をあなたに捧げます。なんとあなたは忍耐強く、寛大で、親族とのつながりを大切にするおかたなのでしょう!アッラーに誓って、アッラーの他に神がいたとしたらそれは私の役に立たなかったことを悟りました。」
アッラーの使徒(祝福と平安あれ)は言われます:
「気をつけなさい、アブースフヤーン!私がアッラーの使徒であることをまだ知らないでいるというのか」
アブースフヤーンは答えます:
「私の父と母をあなたに捧げます。なんとあなたは忍耐強く、寛大で、親族とのつながりを大切にするおかたなのでしょう!ただそれについては、アッラーに誓って、いまだに疑いがあるのです。」
そこでアル=アッバースがアブースフヤーンに言いました:
「われわれがおまえの首を切り落としてしまう前に、さあイスラームに帰依しなさい。そしてアッラーの他に神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒であることを証言するのだ。」
アブースフヤーンはその後イスラームに帰依し、真なる証言の言葉を口にしました。
180.広範囲にわたる恩赦と安全:
アッラーの使徒(祝福と平安あれ)は安全と恩赦の幅を広めたため、マッカの住人のうちの安全であることに気を配らずに死ぬことを選ぶような者以外は誰も被害を受けることはありませんでした。そして「アブースフヤーンの館に入る者は安全である。自宅の戸を閉じる者も安全である。マスジドに入る者も安全である」と言われました。
またアッラーの使徒(祝福と平安あれ)は、マッカに入る際、反抗したり敵対してくる者以外の誰にも武器を使ってはならないと軍に命じました。またマッカの住民の金品や財産に手を付けることも禁じました。
181.勝利の軍を前にするアブースフヤーン:
そしてアッラーの使徒(祝福と平安あれ)はアブースフヤーンを戦隊が通るところに座らせるようアル=アッバースに命じました。
勝利の戦隊は波打つ海のように動きだしました。各部族はそれぞれの旗を持って進んでいたのですが、ある部族が通り過ぎてゆくたびにアブースフヤーンはアル=アッバースに彼らが誰なのか、何という名の部族なのかを尋ねつつ「自分とそいつらに何の関係があるのか」と言っていました。そこに緑色の大隊を引き連れたアッラーの使徒(祝福と平安あれ)が通り過ぎました。中にはムハージルーンとアンサールがおり、彼らは皆、鉄で出来た装身具を身につけていました。アブースフヤーンは叫びます:スブハーナッラー!おいアッバース、あいつらは誰だ?アル=アッバースは答えました:ムハージルーンとアンサールを引き連れたアッラーの使徒さま(祝福と平安あれ)だ。アブースフヤーンは言います:あいつらに適う者などいないだろうな。アッラーに誓って、アブー=アル=ファドル(アッバースのニックネーム)!おまえの兄弟の息子の今日の王権は偉大なものになったな。アル=アッバースは言いました:アブースフヤーンよ、これが預言者性なのだ。アブースフヤーンは言いました:それは見事だ。
そしてアブースフヤーンは立ち上がって、出る限りの大きな声で叫びました:クライシュの衆!これがムハンマドだ!おまえたちには到底かなわない!そこでだ。アブースフヤーンの館に入る者は安全で居られよう。人々は、「おまえなんてアッラーによって滅んでしまえ!われわれにおまえの館が必要だと言うのか」と叫び返しました。アブースフヤーンは続けます:自宅の戸を閉じる者も安全で居られるだろうし、マスジドに入る者も安全で居られるだろう。そして人々は自分たちの家に入ったりマスジドに入るためにばらばらに分かれて行きました。
(参考文献:①「預言者伝」、アブー・アルハサン・アリー・アルハサニー・アンナダウィー著、ダール・イブン・カスィール出版、P335~337)
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