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預言者伝【番外編19】

2016年05月05日 | 預言者伝関連

彼(アッラーの祝福と平安あれ)の勇敢さと恥じらい:

 

彼(アッラーの祝福と平安あれ)は、恥じらいと勇敢さをまとめて備えていらっしゃるお方でした。しかし多くの人たちは、この二つの性質は矛盾しあっているものだと考えていました。恥じらいに関しては、教友アブー・サイード・アル=フドリー(アッラーの御満悦あれ)が伝えている通りです:彼(アッラーの祝福と平安あれ)は、カーテン後ろの処女よりも恥じらい深く、彼が何かをお嫌いになるときは、私たちは彼の表情からそれを察しました。(アル=ブハーリー)また、彼がお嫌いになることで誰かと対面することを彼の恥じらいが彼を制することもありました。そういうときは、誰に委託していらっしゃいました。教友アナス(アッラーの御満悦あれ)は伝えています:※スフラの跡を付けた男が彼(アッラーの祝福と平安あれ)のところにいたのですが、彼(アッラーの祝福と平安あれ)はお嫌いになることで誰かと顔をあわせることを避けていらっしゃいましたので、男が立ち上がった時、「お前たち、スフラをやめるよう、あの男に言えば良いのに」と人々におっしゃいました。(アッ=ティルミズィー)

 

※スフラ:女性用の黄色く着色する香料。男性は芳香を付けることだけが好ましいとされる。

 

彼(アッラーの祝福と平安あれ)の奥様、アーイシャ様(アッラーの御満悦あれ)は言いました:預言者さま(アッラーの祝福と平安あれ)は、誰かが彼の嫌い行為をしているとの知らせを受けると、「~~と言っている~~はどういったことか」とはおっしゃらず、「~~を行っている、または言っている人々はどういったことか」とおっしゃってその行為を禁じていらっしゃり、行為をしている人物の名を挙げることはありませんでした。(アブー・ダーウード)

 

勇敢さについては、騎士の中の騎士、若者の中の若者のアリー(アッラーの御満悦あれ)の言葉で十分でしょう。彼は言いました:私たちは状況が厳しくなり、戦火が激しくなると、アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)を盾にして身を守りました。彼の他に敵に最も近い者はいないのです。バドルの日、私たちが敵に最も近い預言者さま(アッラーの祝福と平安あれ)を盾にしたのをあなたは見たでしょう。

 

教友アナス(アッラーの御満悦あれ)は言いました:預言者さま(アッラーの祝福と平安あれ)は人々の中で最も素晴らしく、寛大で、勇敢なお方でした。ある夜、マディーナの住人が怖がることが起きました。人々は音のする場所へと向かったのですが、そこには先に向かった預言者さま(アッラーの祝福と平安あれ)が彼らを出迎えて、おっしゃいました:「恐れることはない、恐れることはない」。彼は馬鞍を付けていないアブー・タルハの馬に乗っていらっしゃいました。またその首には剣がぶら下がっていました。「これ(馬)は※早く走った」とおっしゃいました。

※マンドゥーブと名を付けられていたこの馬は遅く走ることで知られていたが、アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)に与えられた祝福により、とても早く走ったとのこと。

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