退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「まだ新たな豪傑を登場させる古典と意外に見どころのある映画」について

2023-04-06 02:24:26 | Weblog
くもり。夜に少しだけパラつく。

「完訳 水滸伝(五)」読了。

後半には一丈青、顧大嫂という女子豪傑が登場。
それ以外にまたまた新たな豪傑も。

宋江が許したはずの扈家荘だったが。
李逵が主人の扈成以外を皆殺しにする「豪傑ぶり」が再び。

ヤツは何度も宋江の指示を裏切っているのだけれど。
結局許されてしまう謎など。

なるほどこの「大雑把さ」ゆえに。
後の作家たちが新たな「水滸伝」を書きたがるわけ。

坪島孝「クレージーの怪盗ジバコ」(’67)を観る。

「ボンドガール」を演じたばかりの浜美枝がヒロインで魅力的。
「楽屋オチ」もあり。

ドラマ「青春とはなんだ」に出ていた豊浦美子は谷啓の彼女役。
立川談志、青山ミチ、木の実ナナ、小松政夫がカメオでナレーターに名古屋章。

原作は北杜夫の小説。
「ジバコ」はパステルナークの「ドクトル・ジバゴ」から。

デヴィッド・リーン「ドクトル・ジバゴ」(’66)の主題歌「ララのテーマ」が懐かしく。
モーリス・ジャール作曲で主演はオマー・シャリフ、ジュディ・クリスティ。

本作は「日本が世界に誇るもの」を問うていたりするのがなかなか。
「スモーク(煙)+フォッグ(霧)=スモッグ」による公害があった頃のこと。

マルクス兄弟「我輩はカモである」(’33)の「鏡のギャグ」を思い出させるシーンもあり。
全体の出来は緩いが観るべきところがある内容。
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