退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「写真」について

2015-01-15 02:40:11 | Weblog
晴れ。風なく寒さも緩む。

写真関係の本は読んだものの今ひとつ。

「論文」らしい体はなしていて
「写真の歴史」も押さえているのだが面白味に欠けるのが残念。

記録・エロ・プロパガンダ・物語・アート。
ザッとジャンル分けなどするとそんなところ。

個人的には「記録」と「エロ」が好み。
とはいえ大して写真集など見ていないのだけれど。

生き生きとした表情の持ち主を見るのは文句なしに楽しく
戦争・災害その他の記録は「リアル」を知るための材料として。

「エロ」は「そういうのがそうなのか」と
自分の物差しと比べてふむふむと思うのがなかなか。

各種の動画がこれだけ氾濫している中で
「一瞬を切り取る意味」がどう生き残るかには興味がある。

「静止した瞬間」を封じ込めることは
どこか「コレクター」的なあやしい匂いがすることは確か。

かなりの「強度」がないともたないものだと思われるものの
あとはそれを見る者が勝手にイメージを膨らませる作業をすることになるのか。

仮に写す対象を「死者」として固定する作業だとすれば
何も答えない彼ら彼女らからの声なき「メッセージ」を受け取るのはまるで「イタコ」のよう。

一方「プリクラ」のように被写体を加工できる装置が
今後どのような形で発展していくのかも気になるといえばなるところ。

とはいえ自分のイメージをいくらコントロールしようとしても
判断を下すのは他人だったりもするわけで。

「カメラという道具」によって切り取られあるいは加工される「現実」は
どうしようもなくそれぞれの「物語」を生きるわれわれにとっては「参考資料」であり続けるのだろう。

そこで重要なのは「豊かな解釈」になるはずで
いろんな「現実」が交錯することこそ望ましいのだと言っておく。
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