退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「中盤が『キツイ』古典と『性差医療』あるいは『全般的に魅力ある映画」について

2021-04-04 17:20:37 | Weblog
昨日はまたまた寝落ち。

仕事でもポカをしていやはや。
毎度の事ながら「老人力更新中」。

「失われた時を求めて ゲルマントのほう Ⅲ」読了。

延々と続く貴族たちの会話が「キツイ」。
オリヤーヌの「才気」を際立たせるための描写も長く。

「引用」を巡る話にふむふむ。
かつて「書評は万引きだ」と書いたのは蓮實重彦だったか。

本作もようやく半分のところまで。
今までのペースで読み進めるはず。

マル激を観る。

今回のゲストは「性差医療」の天野惠子。
自ら9年もの長きにわたって苦しんだ「更年期障害」を元に「新たな分野」を創設。

例えばワクチンが「成人男性」を「基準」にして作られ。
女性や子どもに同じ量打たれるのだという指摘に「目からウロコ」。

あるいは同性であっても「体格の違い」を無視していると。
少なくとも動物の薬では決してそうでないというのに。

科学的根拠を元に「適切な対策」を打てない政府への批判もあり。
「現在に至るまで何もしていない」と切り捨てる姿が気持ちいい。

青山真治「こおろぎ」(’06)を観る。

不思議な目をした老人山崎努に「この人には私がいなければ」と思う鈴木京香。
彼らを取り巻く若いカップルに安藤政信と伊藤歩。

冒頭のアイリスイン・アイリスアウトが今どきは珍しく。
揺れる光や月の光と戯れる老人の姿よ。

撮影たむらまさきの映像は「helpless」(’96)を思い出させる。
一度観始めると目が離せなくなる魅力があり。

この「雰囲気」をしっかり味わおう。
「同じ場所」が異なる映像で繰り返されるのも覚えておいて。
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