退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「俯瞰とこびりついた世界観」について

2015-06-26 03:08:24 | Weblog
『晴れ。やや蒸す。

松井孝典「我関わる、ゆえに我あり 地球システム論と文明」を読む。

「地球を俯瞰する視点」を手に入れた著者による
あらたな「歴史像」と「文明論」。

「おばあさんと言語ゲーム」が人類の特徴だというのが面白い。
「おばあさん」は今後も「再生産」されるが果たしてまともな「言語ゲーム」はいかに。

「知の体系化」はむしろ当然の結論。
「地球というシステム」を支える「ルール」は科学によってしか解明できないだろう。

残念ながら今のところ「近未来」には悲観的なのだけれど
「栄枯盛衰」が物事の基本だとすればそれも一時期のものに過ぎず。』と書いて昨日は寝る。

山田昌弘・白川桃子「『婚活』症候群」を読む。

「夫に経済的に依存する『昭和結婚』」というイデオロギーが生きているところへ
「年収600万円以上の適齢期の男性は5.7%」という事実が重なった結果。

「共働き」という「当然」が見失われ
むしろ「小さくなったパイ」をいかに獲得するかの競争が生まれたという「皮肉」。

「結婚=安定」という「幻想」もどうやら機能していて。
平成もすでに27年(ほぼ一世代)過ぎたというのにこのありさまか。

どうやらあらためて「自立」ということが問われているような気配。
もっともそれがひとりではなくふたりでできるものであることも忘れずに。

それにしても若者の腰の引け具合いはどうやら「尋常」でない。
少なくとも「安定」の中身をもう一度確かめた方がよさそう。

明日生きているかどうかわからないのが「現実」だと知っておきたいもの。
こびりついた「世界観」を一掃するものに出会うことも同時に。

「思い通りにならない楽しさ」を奪っているのは実は「消費活動」だったり。
所詮「選択肢」を提供されているに過ぎない「事実」についても敏感であろう。
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