退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「オアシス」について

2015-07-16 02:17:48 | Weblog
晴れのちくもり。深夜になって雨。

城一夫「色の知識 名画の色・歴史の色・国の色」を読み始める。

先史時代からポスト・モダン。
あるいはジョットからマーク・ロスコまで。

いずれも綺麗なので見ていて楽しく
次はどんな色が出てくるのだろうと頁をめくる手も軽快。

文明や画家、国の名前の付いた色をあれこれ知る。
丸の中に表されるものよりやはり絵の中のそれが素敵。

時代によって変わる色の意味などもあってふむふむ。
絵の中ではカンディンスキーの「コンポジション No.7」(上から9番目)が印象に残る。

ティツィアーノ、エル・グレコ、ベラスケス、ルーベンス、フェルメール
ドラクロワ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ルドン、ロートレック、マティス、シャガールも。

厚味と迫力あるいは軽味と正確さ。
乱舞する色彩やおだやかに包み込むものなど。

その中では「ショッキング・ピンク」もむしろ調和を見せ
今どきの「目に毒々しいもの」との違いを際立たせるようで。

文句なしに綺麗なものを見ると幸せになれる。
そうした「時間の使い方」を知っておいてもいいだろう。

翻ってわが国を思えば
印象派に影響を与えた浮世絵のみならず美しいものは結構あって。

普段「砂漠」に暮らしていると
ついつい「オアシス」を求めたくなるものではある。
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