退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「暴走老人とそれを生み出す『孤立』への対処あるいは和楽器の素敵さと国内の『オリエンタリズム』」について

2019-02-04 01:45:11 | Weblog
くもりのち雨。夜になっても降り続ける。

高橋ユキ「暴走老人・犯罪劇場」を読む。

著者は女性の裁判傍聴グループ「霞っ子クラブ」を立ち上げた人物。
人口における高齢者の増加以上にその犯罪率は増えていると。

「少年犯罪の数」が実はかなり減っていることを思えば対照的な。
「データ」がきちんと示されているので確認していただきたい。

白石和彌「凶悪」(’13)で描かれているように
一部の世界では「途方もないこと」が起きている模様。

リリー・フランキー演じる人物の何とも言いようのない「ダメさ」は現実。
どうも「オヤジとジジイ」が根本問題のような。

本書では「アウト老」と表記される存在。
要は「どこまでも自分勝手な生き物」。

裁判に至っても「覚えてない」を繰り返し。
それとは逆に「アウト老」によって「加害者」になる者も。

何らかの理由で「コミュニケーション」を断つことになると
どこからも「チェック」が入らずにこの種の「怪物」が育ってしまう。

「厄介な存在」と付き合うのは誰しもイヤなのはわかるけれど
それがこうした結果を生み出すなら「対処」を考えないと。

専門家と市民が一緒になって立ち向かわないとどうにも厳しいかも。
いずれにせよ「孤立させること」を避けなければならないのは確かか。

マル激を観る。

今回は「国際間の法の違い」によって「従来」が「違法」とされることについて。
「コンサルタントのあやしさ」が「グレーゾーン」だったり「クロ」だったり。

「リベラル化する一方の国際関係」とそれに追いつけない「現実」との相反。
「飲酒運転」を見逃していた過去と「重罰にする」現在との違いのような。

その中で「どう振る舞うべきか」という問題以上に
そうした「現実」を認識しているのかがポイント。

「オリンピック誘致」については「供応」するのが「当然」だった過去の常識が
それが「私服を肥やすこと」につながる存在を介するなら「違法」とされ。

これが「相当に厄介な問題」だということがわかるのみ。

「関ジャム 完全燃SHOW」で和楽器を採り上げた回を観る。

「笙」が「パイプオルガンの起源」だというのに驚く。
「シルクロード」の影響の「逆パターン」もあったということで。

ただし「笙」は大陸から伝わったもの。
「わが国の素晴らしさ」をいたずらに称揚するものではないのでご注意を。

和楽器バンドが登場し「千本桜」のセッションも。
歌詞はある種のアニソンの漢字の使い方の典型(暴走族のそれに似ているのが可笑しい)。

それぞれの楽器の魅力はわかるけれど。
宮城道雄「春の海」も案外知られてないのか。

昭和4年(1930)作曲の作品。
内田百閒を知っていればなあ。

国内にも「オリエンタリズム」があるということ。
「歴史に対する知識のなさ」が大いに影響しているらしく。

とはいえこれをきっかけに興味を持つのはいいこと。
それぞれに「足跡」を辿っていただきたいもの。
コメント
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