退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「資源は人であること」について

2015-03-28 03:18:42 | Weblog
晴れ。あたたかい。

堀栄三「大本営参謀の情報戦記」を読む。

戦時において情報の重要性をほとんど誰もが無視する中
個人としてできるだけのことをした人物の記録。

「米軍が見た日本軍五つの敗因」を挙げておく。

1.国力判断の誤り 2.制空権の喪失 3.組織の不統一
4.作戦第一、情報軽視 5.精神主義の誇張

われわれが「合理的でない」のにはどうやら「歴史」がある模様。
いまだに「前近代」を生きているのか。

限られた情報を駆使して「近未来」を予測し
その結果が「正しい」とわかったにもかかわらずそれを活用できない愚かさよ。

集団を統制する「戦略」が間違っていると
いたずらに現場で血が流れるのみということの「罪」をあらためて考えてもいいかも。

要は「トップ」がダメだとどうしようもないということ。
その意味で「新陳代謝」はもっとあっていい。

重要なのは「教える人間が優れた存在」であることではないか。
著者も数少ないそうした人物からあれこれ学んだようだし。

くどいほど繰り返すが結局「資源」は人。
そうした系譜は各地で受け継がれなければならない。

少なくとも「合理的な判断」ができない輩は人の上に立ってはいけない。
ただそうした「当然」を阻むものがあるのが「現実」。

とはいえ「優れた人」は案外誰が見てもわかるもの。
声の大きさや一時の数字で測るものではないことは確か。

あとはそれを「自然」にするだけ。
少なくとも「優れた人」を見分ける力は持たないとどうしようもない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする