迷いに迷い、橋本エンジニアと照井クリスの楽に行ってきました。今日はソニンキム・石井トゥイ・岸ジョン・RiRiKaエレンなど、楽を迎える方々が多く、めちゃくちゃ熱い舞台でした。
特にソニンさん。今回確か私は3回目なのですが、鬼気迫るキムで、タムが泣き出すんじゃないかと思うくらいでした。ソニンさんの感情が昂ぶっているのがビリビリ伝わってきます。そのせいか、ほかのキャストとのデュエットがちょっとかみ合っていないところがあったように思いますが、キムの立場を思うとわかる気もします。本当に、あまりの迫力にほかの方々がかすんでしまうほどでしたよ~
橋本エンジニアも、客席と「ヤッホー!」のかけあいをしたり、溢れるアドリブで客席を盛り上げていました。さすがエンターテイナー照井クリスも、伸びのある美しい声に併せ、演技も細かい表現がうまくなったなー・・と感じました。エレンに過去を告白するところなど、もう、無茶苦茶混乱したクリスの心情を感情ほとばしる様子で演じられ、ほとんど「素」かと思うほど。照井くんはクリスみたいなヘタレじゃないと思いますけれど。RiRiKaさんのエレンは一番可愛らしくて、ぴったりなエレンだなーと思いました。
カーテンコールでは東京千秋楽の横断幕がおり、客席も一緒にアメリカン・ドリームを歌ったり、キャストのご挨拶がありました。橋本さんはミス・サイゴンと関わった期間には愛犬の死やニセ実母()の出現、父上の死など、様々なことがあったと。「父は僕の舞台を一度もみることはありませんでしたが、きっといつも一番近いところで観ていてくれていると思います。ここで・・」と、ご自分の胸のあたりをおさえていました。感動。石井トゥイは、感謝すべき人たちを次から次へとあげて笑いを誘っていましたが、最初のうちいろいろ言われて大変だったから、余計にそう感じるのだろうなあと思いました。照井君のご挨拶も素敵でした。帝劇を「なべ」にたとえ、「ほかのいろんな作品の味もしみこんだこの帝劇。サイゴンのカンパニーでまた素敵な『なべ』ができました。」と。また、2004年のサイゴンでは岸さんとともにアンサンブルで出演し、2小節だけに命をかけていたけれど、今回は大役でたくさん歌えて幸せでしたと。やさしい人柄のにじみでた、素敵なご挨拶でした。
ソニンさんも、「この舞台には、いろいろな大事なメッセージがこめられていると思います。わたしは舞台に上がるとまず、この帝劇の大きな客席全部に思いが通じるようにと念じます。キムを演じられる3時間、本当にうれしかった。」と、泣きながらご挨拶されていました。あまりの熱演で、カーテンコールになっても昂ぶりがおさまらないご様子でした。
次は博多に行かれるこのカンパニー。私は今日で見納めですが、本当に素敵な作品だなーと、あらためて思いました。
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2階席から、じっくりと最後のミス・サイゴンを堪能しました。
カーテンコールでの照井クリスの「帝劇は、色んな舞台の想いが染み込んだ土鍋」発言。温かく力を与えてくれると言っていました。観客の私にとっても、ホッとする空間です(でも、チドリ席が見づらかったり、トイレで長蛇の列だったり・・)
しばらく、帝劇とはお別れ今度足を運ぶのは、1年後?
ソニンさんがキムになりきっていて本当に素晴らしかった!涙に濡れた瞳がキラキラと光りこちらもうるうる来てしまいました。
初めてソニンさんに出会ったのは「スウィニートッド」、キムとは全く異なった役柄、繊細でおびえ恐れわなないているような娘を演じていましたが、声も今回のキム役とは全く違っていて、役柄にぴったりでした。
「ペテン師と詐欺師」でも違った面を見せ毎回違った印象を受けます。これから先もとても楽しみ、期待大です。