pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

舞台は夢~イリュージョンコミック@新国立中劇場17列

2008-12-21 23:16:55 | 観劇/コンサート
フランス古典劇の巨星ピエール・コルネイユ(1606~84)が自ら「奇妙な怪物」と呼んだ作品で、劇中劇のスタイルを巧みに操り、舞台ならではの趣向をちりばめた、不思議な魅力を秘めた傑作。

というふれこみのこの舞台。堤真一、段田安則、秋山菜津子、高田聖子・・というそうそうたるメンバーでした。

魔術とか冒険とか、わくわくするような要素がいっぱいです。今回は円形の舞台を取り囲むように座席を配置してあり、たぶん10列が最前列という形。私はB席17列でしたが、役者さんもよく見えてこれでS席の半額はお得です。

お話は失踪した息子を探す父が魔術師にいざなわれて息子の遍歴を目の当たりにするというもの。入れ子のように劇中劇をたくみにしかけてあります。段田さんがすごい!魔術師とほらふき貴族の二役ですが、ものすごい長台詞を緩急とりまぜ朗々と語りあげます。堤さんは失踪した息子で様々な苦難を乗り越えて栄光を掴むものの、非業の最期をとげます。しがし、真相は・・・新聞評などで、もしかして?と思ったら、やっぱりもしかしてでした。栄光を掴んでからのお姿は妻・秋山奈津子さんとおそろの生地で作られた長い衣装。これがとてもお似合いでした。堤さんて、ラフな格好より、スーツとか、今回のような高貴なスタイルが物凄くお似合いです。所作もとても美しかったです。

秋山さん、高田さんは申し分なし。フランス古典劇もそつなくこなせる表現力。素晴らしいですね。

魔術的演出は思ったより少なかったですが、お話そのものがイリュージョン・・ということのようですね。シャワーのような膨大な台詞にたっぷり酔わせていただきました。

上演時間は休憩なしの2時間10分。マチネだったので終演後もまだ明るく、オペラシティーの巨大クリスマスツリーの輝きを堪能できなかったのがちょいと残念でした。

コメント
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