ティダ(太陽)
赤瓦に沿って縁取りをした漆喰の白、屋根中央に据えられたシーサーが青い空にくっきり・・・私の中では沖縄の太陽を感じる風景の一つであった。本土の日本家屋や寺で見る黒瓦とは異なり、どこか大陸的なおおらかさを持って南国の強い光によく映えている。
沖縄方言では東西南北のことを「アガリ・イリ・フェー・ニシ」と言うそうだ。太陽が「上がる=東=アガリ」、太陽が沈むのは「西=はいる=イリ」、動きそのものが方角を示す言葉になっているのが興味深い。だからヤマネコで有名な西表島は「イリおもて」と読むのである。
ちなみに南北。南風(フェーヌカジあるいはフェー)がそのまま南を表す言葉に、本土と90度も変わってしまった北(ニシ)は、北から西までを全てニシと呼ぶ奄美諸島から言葉が南下していく過程で方位が時計回りに変わっていったという説があるそうだ。沖縄で道を聞くときは要注意。方角で答えられたら更に道に迷ってしまいそうだ。
強烈な夏の太陽。最も暑い時間、頭の中が真っ白になるような状態を「まふっくゎ」と表現する。昔ながらの農家では朝早くから畑仕事をし、一度家に戻って昼食+昼寝をし、夕方再び農作業をするそうだ。これはまさにギリシャのシエスタ。「まふっくゎ」な時間は無理をして働かず、太陽の恵みを効率的に生かす生活リズムだ。沖縄はもともと独立した琉球王国。忙しい日本のリズムに毒されず、このような素晴らしい伝統を継承して欲しいと願ってやまない。(さ)
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私も西表のことはなるほど!と納得でした。表は特に沖縄方言の本に取り上げられていなかったので、おそらく本土と同じ「おもて」なのだと思います。
住んだら外国語並の勉強が必要そうですね。
東西南北と西表島、納得できました。以前からなぜイリオモテなんだろうと思っていたんです。ちなみに琉球語で表はオモテなんでしょうか。
言葉というのはおもしろいものです。
「いりおもて」にはやはり「へぇ~、なるほど!」とうなりましたよ(笑)
ギリシャに住めないのなら沖縄でシエスタしたいと思う私ですが・・やはり踏み出せないですね・・・。のんびりした雰囲気の中での暮らしは憧れです!
そうだんたんですか。
沖縄では、西が「いり」なんですね。
なんとなく、「いりおもてじま」と読んでましたが、・・・・。(また、物知らずぶりを暴露してしまった・・・)
ところで、生活スタイルといい、この雰囲気といい、あこがれるなぁ♪
仕事とか考えずに暮らせればよいのでしょうけど、生来の性格のせいか、踏み出せない私です(;_;)
確かに気候風土は人々の正確にも影響していて、やはり南はのんびりですね。
クロアチアでも地域によって雰囲気が違うのですね。
短い旅でしたが、沖縄の食堂や市場のおばちゃん達の笑顔、素敵でした。
その気候によって生活リズムのみならず、住民の性格も違ってきますよね。
のんびりシエスタを取る南国の人々は、やっぱり性格が大らかな気がします(アテネ人は結構ストレス溜まってましたが)。
先日訪れたクロアチアの海岸沿いの街も、同じ国とは思えないほど明るく、のんびりした雰囲気で、ザグレブではあまりお目にかからない笑顔に触れる機会も多かったです。
沖縄の人の笑顔も素敵でしょうね。