ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

兵庫県立芸術文化センターでの授業

2008年10月03日 | 演劇学校・舞台技術学校

美術・照明・音響コースにわかれ、2学期の授業も始まりました舞台技術学校。
兵庫県立芸術文化センターにて特別授業が行われました。

講師は芸文センターの舞台技術専門員の関谷潔司先生。
まずは研修室でホールの概要や機構などを、プロジェクターで写真も見ながら詳しく学びました。

その後は今日のメインイベント?大ホールの見学へ。

 

2000人収容のホールの大きさに、みんなただただ圧倒されるばかり。
オーケストラやオペラなどの音楽系の公演に、より向いているホールということで
機密性や、音の反響などの点で大変優れているそうです。
舞台上で声を出してみたり大きく手を叩いてみると、音の響きの素晴らしさがよくわかりました。

 

その後は地上32メートル、ビルの8階に相当するというホールの天井部「すのこ」へ。
エレベーターを降りてみると、その高さに足がすくみました。
だって「すのこ」と呼ばれるだけあって、下がまる見えなんですよ!
足が入ってしまうような隙間ではないのですが、怖くて怖くてしょうがなかったです。

 

柱にしがみついてる人が何人かいますね~。実は私もでした(>_<)

このあとは地上24メートルの高さにある「ブリッジ」と呼ばれる、舞台の端から端までを渡してある橋のようなもの
(照明さんはここで照明作業をするそうです。すごい!)をおっかなびっくり渡ってみたりして、無事に地上へ。
研修室に戻り、大ホールのデジタル制御のしくみなどを学んで授業は終わりました。


最後に舞台上から客席を見た写真を1枚。

どうですか?この迫力。
生徒のみんなが、いつかこんな大きなホールでお仕事するようになったらすごいなぁ。と、ほんのり思った特別授業でした。

舞台技術学校担当:中川


「瀕死の王」でイケナイ劇的体験を。

2008年10月03日 | 主催事業

今秋の話題作の一本「瀕死の王」の上演が近づいてきました。

9月28日から東京・あうるすぽっとで公演が始まり、舞台写真が届きました。

評判は上々のようです!

 

国王ベランジェ一世(柄本明)は、第一王妃マルグリット(佐藤オリエ)と第二王妃マリー(高田聖子)、そして、わずかな家臣に囲まれて暮らしていた。

ある時、医師と第一王妃から死が近いことを告げられる。

第二王妃は嘆くが、第一王妃は容赦のない言葉を浴びせかける。

錯乱、生に執着し、妄言や泣き言を口走る王。

その姿は、滑稽に見えてくる。

んっ!?悲劇かと思えば、実は喜劇!?

 

舞台の中央には大きな時計が掲げられ、王の余命が刻まれていく。

不条演劇の代表的な作家イヨネスコの代表作と、現代の演劇シーンをリードする佐藤信の斬新な演出、

柄本明の“怪演“で、どこに連れて行かれるのか、全く予測不能!!

 

劇場の暗闇から、王に「おむかえ」が来るその時をじっと覗く…。

なんだかイケナイことをしているような、そんな刺激的な体験を、ぜひ。

 

あうるすぽっとプロデュース公演「瀕死の王」

作=ウジェーヌ・イヨネスコ  訳=佐藤康  演出・美術=佐藤信

  ■10月8日(水)1900  ピッコロシアター大ホール  

一般=5,000円  高校生以下=3,000円  ◎未就学児童の入場不可

 

広報☆古川