ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

パリで逢いましょう 10区 アニエスb

2012年07月14日 | Weblog

 

先週は見逃し(同じ枠で野球中継などするから、ったく)、久しぶりの準レギュラーパリで逢いましょう、今回は10区東駅の近くのChez Jannnetteが舞台。このcafe bistro、地元では料理が美味しいと評判の人気カフェらしい(ネット版地球の歩き方にも紹介されている)。最近はファッション関係者の集まる人気スポットにもなってるようだ。そして恒例の有名人の常連が登場。アニエスbだった。この番組いつも都合よく有名人の常連が登場するが、これは先に店の有名人をリサーチして、その後段取りをつけているからなのだと思う。あまりにもさりげなく登場しすぎる。アニエスb本人が、いつもは夜遅くに来るなどと言っていたから間違いないだろう。他には、アカデミー賞映画アーティストの監督も来ていたが、こちらは偶然のように見えた。

アニエスb本人の顔を知らなかったので誰だか分からなかったが、アニエスbの服は以前から知っている。実は嘗て、パリの店にも行ったことがあるのだ。考えてみれば、過去、唯一の好きだったブランドがアニエスbであったのかも知れない。レ.アールの近くの店だったが、アメリカ人らしき他の客に、その履いてる靴は何処にあるなどと聞かれたのがよき思い出である。履いていたのはコンバースで、お宅の国やんけ、と日本語なら返すようなシチュエイションだった。その後アニエスbとは縁がなくなったが、今となると、そんな服を買ってた時代があったのかとまるで他人事のように感じられる。時は流れて今じゃあ、バッタモノのノースフェイスだものね。

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初夏 霧が峰池のくるみ

2012年07月13日 | 生き物 自然

 

霧が峰の高層湿原と言った八島ヶ原がその代表だが、他にも何ヶ所かあるのはあまり知られていない。その一つがこの池のくるみ。周辺の動植物の多様性と規模は八島ヶ原だが、実はこちらの方が人が圧倒的に少なく、散歩するには格好の場所である。ハイシーズンでも大型観光バスが止まることはなく(道が狭いので)、大渋滞の八島とは別世界である。まして今の時期、人は殆んどいない。今回すれ違ったのは、老夫婦、中年夫婦とあとは監視員一人だけであった。そして帰りがけに、駐車場で都会客の夫婦にコースを聞かれたのが全てである。こういうところに来て人が多いのは一番避けたいことである。

というわけで周回コースを辿った。梅雨の晴れ間で天気はいいのだが、その割にはあまり生き物の影が無い。林道と違って草原は、昆虫密度の高くなる時期が違ってるようである。もう少し夏にならないと駄目かもしれない。目に付くのはアカネ類のトンボである。以前その習性を知らなかったときには、何故初夏の山にアカネ類が多いのかと疑問に思ったものだ。代表格のアキアカネ。でも以前に較べるとアカネ類の絶対数は明らかに減っている。

清流の岩に止まっていたコチャバネセセリと多分クロサナエ

蝶類は少ない。草原の主役とも言えるヒョウモン類も殆んど飛んでいない。唯一局所的に多かったのがこのウラジャノメサトキマダラヒカゲ。例によって獣糞に群がっていた。林の暗い日陰にいるので、ピントもブレ気味。

あと目に付いたのはこの毛虫(ほぼ原寸大)。

遠くに見える北アルプスにはまだ雪がこんなに。

 

 

 

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7月12日

2012年07月12日 | Weblog

 

昨日のU23の男子サッカー、相当しょぼい試合をやったようだ(見てなかった)。まあしかし、これはこれで、メダルメダルの煽り報道も少しは減るだろうから良かったんじゃなかろうか。ついでにオリンピック代表選手を、現在の三分の一くらい、役員を十分の一くらいにしてくれれば非常にあり難い。

それにしても国民の生活が第一党という名前はどうなんだ?理念はこの党に限らずどの党も立派で、もうとっくに聞き飽きている。本来ならば命運は、実際にやるという具体的な政策にかかってるわけだが、これもすでに民主党の駄目さを見てるから信用できないというのが大方の見方ではないだろうか。もし橋下と組んだりしたならば、ひょっとすると大きな流れを掴むかもしれないが、現状はやはり終ってるというのが一番近いか。

 

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ソルドの初夏

2012年07月10日 | 生き物 自然

 

この一ヶ月で撮り溜めたトンボの写真が、なかなか公開の機会がなかったのでここで一気に放出。まずは六月に田んぼ周辺に多いハラビロトンボ

同じ時期に同じような環境にいるのはショウジョウトンボ。このように赤くなるのだが赤とんぼ(アカネ類)の仲間には入らない。

世界で一番小さいといわれるハッチョウトンボ。極限られた湿地でしか見られない。この写真でほぼ原寸大。

環境の良い田んぼで見られるモートンイトトンボ。こう見えても体長3~4センチほど。

山の池にいたクロイトトンボ

同じく山にいたアサヒナカワトンボorニホンカワトンボ

ついでに同じく山にいたシジミ蝶のミズイロオナガシジミ。この時期山に普通にいると言われている割には、何故か今まで見ることがなく、今回初めて新鮮なものに遭遇。ここはズームでひとつよろしく。

 

 

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信州.まつもと大歌舞伎

2012年07月09日 | Weblog


信州.まつもと大歌舞伎が今月の12日から18日にかけて行われる。その関係者から聞いたところによると、今回の演目天日坊は相当面白いらしい。演劇好きや歌舞伎好きなどの普段からそういうものに親しんでいる人で無くても楽しめるということであった。クドカンの脚本が良いとも言っていた。「観に行けば」と言うので、「どうせチケット売り切れじゃないの」と言ったら、早速ネットで確かめた。すると、一等席だけが残り僅かであった。「いくら?」と聞くと「12000円」と言う。普段から演劇関係に親しんでない素人人間からすると、どうしても第一声は「高い!」である。そこで、関係者枠で二等席あたりをどうにかと言っておいたのだが、果たしてどうなることやら。

それにしても、歌舞伎っていうのは高いもんですねえ。いまだ嘗て一回も観たことないのだが、この値段ではそうそう気軽に行けるものではない(大向こう席はそれほどでもないのか)。いずれにしろ、この値段がネックとなり、一生歌舞伎に縁が無い人も相当多いだろうと想像される。というより殆んどは縁がないのでと思われる。それでいつしか趣味人の、本来は大衆芸能だったのが高尚な趣味と化し、それら支持者の高齢化に伴い全体のファン数も徐々に減らしてきたのが、今の歌舞伎界の状況なのではないだろうか。そんな状況を打開する今の時代の生きた歌舞伎の代表が、今回の天日坊であるのだが、高額チケットというネックが取り払われたわけではないところが辛いところだ。

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クスサン

2012年07月08日 | 生き物 自然

 

ヘルタースケルターの影響はまだ続いている。世の中、関心のある人が多いんだねえ。ここで改めて復習。ヘルタースケルターの意味だが、しっちゃかめっちゃかという意味らしい。ビートルズの曲を聴いてる時も言葉の意味など考えたことも無かった。今頃になってなるほどね、である。他の曲も同じようなものだから何も珍しいことでもないのだが。

ガラッと話題を変えて蛾の話(こういう話題はヘルタースケルターと違って、アクセス数という観点からするとマイナスだと思うが、ブログというのは個人の興味を持った話を綴るものなので)。林の中のある木に大きな毛虫を発見した。体長7センチ前後。白く長い毛で覆われ、如何にも毛虫という風体である。近付いてみると、遠めでは白一色に見えたのが体表には複雑な模様が施され、しかもそれが結構美しいときている。一般的に蛾の幼虫は、ポップな柄や派手な色使いと蝶などより変化に富んでいる。唯、幼虫が綺麗な割に成虫は地味と、蝶のような華麗に変身という劇的なドラマ性が無い。むしろ逆という、どうも人を惹きつける要素に欠けるマイナス面が多いのだ。(クリック注意)

でこの毛虫だが、最初は一頭だけかと思っていたのだが、よく見るとその木全体に無数にいるではないか。ちょっとした大発生である。確かに蛾は、その時々にいろんな種類が大量に発生するものであるし、身近なところではアメリカシロヒトリの例がある。唯、この大きさの幼虫のものはあまり見たことが無かった。早速同定するためにネットの幼虫図鑑(あるんですねえ)で調べてみた。予備知識がないのであいうえお順に端からやると、有難いことに早めのでヒットしてくれた。それはクスサンであった。ここで納得。このクスサンというのは大型の目玉模様のある茶色い蛾で、毎年9月頃になると大量に発生する、大量蛾の常連なのだ。サンという名が付いていることからして蚕系ということなのだろうが、でかくてかなり嫌われているのは事実だ。しかし、その顔は結構可愛いのだ。

ということで、大量発生の現場に遭遇したというのが今回の真相のようである。食樹が幅広いのもクスサンが多い理由なのだろう。こんなところで大発生したのが、里に下りてきては街灯に群がり鱗粉を撒き散らすわけである。

最後はお口直し。巣立ったばかりのツバメの幼鳥を(cafe Tacの前で)。

 

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ヒミズ

2012年07月07日 | 映画

 

昨日の記事のアクセス数が、突然いつもより二割アップほどしたのは、偏にヘルタースケルターのせいであると思う。タイムリーな話題であったようだ。内容はそれらアクセスした人の期待を完全に裏切るものだったが、兎に角アクセス数を上げたいと考えるならば、タイムリーな話題を取り上げることが一番であるということは分かった。しかもそれは芸能関係が一番良いようだ。

と、そんなこととは関係なく映画ヒミズについて。この映画、確かゲロメッティYがやられた(つまり感動してた)作品である。監督は個人的な鬼門である(つまり何処が良いのかさっぱりな)園子温。主演の二人も何処かの映画賞を受賞したくらいに、ある程度話題にもなった作品である。過去の作品、例えば愛のむきだし冷たい熱帯魚とどちらも良いとは思えない人間が何を今更ヒミズなのかというと、Yが一体何処にやられたのかを確かめたいという気持ちがあったからだ。

まず主役の人物設定について。染谷将太演ずる中学生(には見えないが)だが、感情を表さない、無表情な、何を考えてるのか分からない、且つ協調性の無い生徒として描かれている。そして突然感情を爆発させる、どこか危ないとおもわせる危険性のある人間であることを臭わす。これは、所謂通り魔殺人犯の人間性を体現させているのだろう。が、この染谷将太演ずる人物設定、あまりにも既視感が強い。つまり同時期のほかの映画、嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんアントキノイノチとこの作品、どれも同じような人物として描かれているのだ。最早類型化しているように感じられるのだが。

あと、これはあまりにもあざといと感じたのは、東北の津波後の風景をそのまま使った演出。登場人物の一人が被害者という設定なのだが、実際の東北の風景もまるでセットのようだし、被害者自身の描き方もちょっと戯画化していて、そうなると本物を使う意味はどこにあるのかと更なる疑問が湧く。極端なところに本質が現れる、という意図があるのかどうかは関係なく、どうもその過剰な演出にあざとさしか感じられない。結果、単純に長いの一言。

で問題のYが何処にやられたかというのだが、タイトルのヒミズ(モグラ科のヒミズという哺乳類)が示してるように(映画でも暗喩となっている)、日に当たることなく地中の限られた空間でもがく主人公に自分自身を投影してしまった結果なのだろうと思った。これは、予想通り。

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ヘルタースケルター

2012年07月06日 | 映画


ヘルタースケルターでまず思いだすのは、ビートルズのホワイトアルバムに入っているあの曲。そして次は、その曲に刺激されて狂信グループを結成し、シャロンテートを殺害したチャールズ.マンソン。この辺りまではすんなり思い出されるが、その後同じタイトルの漫画があったことは全く知らない。その漫画を原作とした映画が蜷川実花ヘルタースケルターである。

前作さくらんは、原色使いが写真家としての彼女の作品と同じだったという印象しか残らない、映画としては重要な何かが決定的に欠けているという認識しか持てなかったものだったが、本人は映画に興味があるのだろう。今回は、主役に、何かとお騒がせの沢尻エリカを抜擢し、話題性先行の戦略と共に、万全の態勢で公開を待っている状態だ。メイキングの映像があったのでちょっと観てみた(映画には全く期待していない)。すでに、沢尻エリカの狂気に満ちた熱演が凄い、というような、多分意図的に流されたであろう評判がネット上を行きかっている。熱演イコール良い演技イコール良い映画とはならないことは自明の理なのだが、世の中にはそう信じている人も多い。

室内の場面であったが、相変わらずの原色使いで、壁にはマン.レイの唇を思わせる壁画或いは壁紙があり、思わず如何にもなと漏らすようなもの。どこかで見たような頽廃的なインテリア、どこかで見たようなグロっぽい雰囲気と、どうも類型的な映像にしか見えないのだ。総じて表面的にしか見えない。そして演技。確かに熱演かもしれないが、むしろ陳腐に感じた。

と、観る前から断定は出来ないが、さくらんに続きまたまた陳腐な映画である、と勝手に想像してしまった。

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オニヤンマ

2012年07月05日 | 生き物 自然

 

今朝7時過ぎ、庭の裏手にある小川(幅50センチほどの側溝のような昔の水路)を見ると、一頭のオニヤンマが羽化していた(完全に自然な状態で、これだと飛ぶまでに後一、二時間はかかりそう)。これでオニヤンマがここで羽化するのは三年連続だ。以前は、オニヤンマが家周辺から発生したなどということはなかったのだが、最近はここに限らず、結構市内でも目にする機会が多くなってるので、オニヤンマに関しては数が増えてるのかもしれない。羽化するまで五年かかると言われているくらいヤゴの時代が長いにも拘らず毎年発生するということは、少なくともその間に環境の変化は無かったということである。オニヤンマにとっては良い環境が増えたのだろうか、それとも、が体がでかいだけあって環境に対する抵抗力が強く、少々の変化は大丈夫なのか。いずれにしろ、上手いこと環境に適応しているとは言えそうだ。

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カザレッチェの時代

2012年07月03日 | 食べ物

 

T君が輸入食品展示会に行って、そのお土産としてパスタを持ってきてくれた。カザレッチェのロングという初めて見るもので、断面がS字になってるところがこのパスタの特徴らしい。形状からするとソースとの絡みは良さそうだ。取り敢えず一番シンプルなバターとパルミジャーノで食べてみたが、特別美味しいと思うようなものでもなかった。やはりソースと絡めて食べるのが良さそうだ。それにつけても思うのは、パスタなんて言葉が無い昔は、その手のものは殆んど全てがママースパゲティであったのが、今やリングイネなどは序の口カザレッチェの時代である。ママースパゲティのナポリタンかミートソースしかなかった時代が、まるで嘘のようである。

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もう7月2日

2012年07月02日 | Weblog

 

今朝はオオシオカラトンボ7号が羽化していた。それにしてものユーロ2012の決勝戦、スペインは強かった。なす術が無いという表現がピッタリのイタリアだったが、一人少なくなっての戦いでは止むを得まい。イニエスタなんて、田舎の人の良いおじさんにしか見えないのだが選手としては凄いんだから困ったもんだ。

ところで今日は民主党が割れる日の予定だが、はっきり言って、もう殆んどの人は期待もしていなのではないか。小沢さんも消費税反対だけではなく、具体的な支出削減の方法を提示しないなど、肝心な部分を主張しないから、実力派から何だかどうでもいい人に成り下がってしまったような気がする。基本的なシナリオは官僚の描いたものに沿って進んでいるように思う。自民党も、原発では自分の所に火の粉が降りかからずにすみ、消費税は民主の責任のようになり内心ほくそ笑んでるかもしれないが、民主と同じく自民も駄目なのは分かる人には分かっている筈だ。

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ドキュメンタリー 続 ルリボシヤンマの羽化 

2012年07月01日 | 生き物 自然

 

羽化したそうなルリボシヤンマ二号のヤゴがいたので、ルリボシヤンマ一号が羽化した日の夜早速二号を同じく室内に移動した。気になって午前1時ごろ見にいくと、もうすでに羽化は終了してこんな状態になっていた。今回は羽化棒を使っている。

そして朝7時ごろ見に行くと、なんと姿が見えないではないか。窓は閉めた状態なので外に出ることは出来ない。室内を飛び回ってどこかの隅に挟まってたりしてたら羽がその状態で固まって飛べなくなる。それはそのまま死を意味している。必死で探すとやっと見つかった。カーテンの上部に止まっていたのだが、カーテンと保護色になり気がつかなかったのだ。そーっと掴むと指にしがみつこうとする。昨日の一号は羽を震わせたのだが、二号はまだその段階には至ってない。その割には何故羽化した場所を移動したのか。昨日と同じく庭に移動して躑躅の葉に掴まらせると(正確にはイワヒバか)おとなしくじっとしていた。今回の二号は♀だろうか。いずれにしろ一号と違っておとなしいので写真もじっくり撮れた。

上からも一つ。こうやって見ると、羽化直後の完全に乾ききっていない羽の瑞々しさが良く分かる。

30分後に見に行くと二号の姿は消えていた。

 

追記:どうもこれはルリボシヤンマではなくヤブヤンマ(♀)が正解のようだ(図鑑日本のトンボによると)。

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