ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ゲアトルーズ

2010年03月16日 | 映画


ゲロゲロ少年Yは、無事に「勝手にしやがれ」
のポスターを手にして満悦だった。仲介し
たこちらがいい迷惑だったが、ポスターそ
のものは確かになかなか良いもので、Yに
手渡すのが惜しいくらいだった。最後の一
枚でも無いだろうが、その後そのポスター
通販会社のリストには「勝手にしやがれ」が
無くなって何か稀少性が増したように感じ、
余計にYに渡すのは勿体無いように思った、
ということかもしれない。

そのYは、また新たなDVDを持ってきた。今
回は「ゲアトルーズ」という映画。全く聞
いたことが無いが、カールドライヤーの作
品ということだ。代表作の「裁かるるジャ
ンヌ」は見たことがあるし傑作だと思うが、
この映画は彼の遺作であり、解説によると
「現代映画芸術概念の展開の端緒を作った
記念碑的作品」だそうである。Yに言わせる
とブレッソンを更に削いだ映画だというこ
とだ。確かに興味が俄然湧くところである。
それにしても次から次とこちらの知らない
映画を入手してくるYである。これもどうせ
「紀伊国屋」のシリーズであろうと思った
ら、案の定そうであった。売れそうも無い
こんなDVDを出し続ける「紀伊国屋」にも
本当頭が下がる。
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