ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

イルカ食

2010年03月09日 | 食べ物


本場のアカデミー賞も、事前工作が発覚し
たのにも拘わらず、アバターのもと奥さん
の方が受賞。さして興味もないのでどちら
でも良いのだが、今回は、日本に関連した
ドキュメンタリーが受賞したので、そちら
の方がちょっとした話題となっている。こ
んな作品があったのか、と殆どの人は初め
て知ったのではないか。内容はイルカ捕獲
の残虐性を告発したもののようだが、その
ものを見てないので内容に関しての感想は
言えない。これは是非、日本で公開しても
らいたい。ただ、想像するに、例によって
イルカは高等動物だから食べるべきではな
いなどと主張しているのだろう。そしてこ
とさら残虐性を演出して、情緒的なムード
満載で(その手のBGMを上手く使い)見て
る人を感情的になんて可哀想なことをする
のだ、と思わせるのではないだろうか。太
地の人たちが、まるで自分たちが食人種の
如く扱われていると思うような作りになっ
ているのは、わりに簡単に想像できるが果
たしてどうなのだろうか。

と、何故感じたかと言うと、受賞者の感じ
が、保護活動をする人たちの中にいるやや
狂信的で原理主義的な人たちのタイプに似
ていたからだ。これは、全くの個人的な印
象なので(偏見もあるかもしれない)実際
はどうかは分からないが、取り敢えずそう
感じたのだ。しかし、この手の問題でどう
しても引っかかるのは、知的なものだから
食べてはいけないというその理由。推し進
めると優生学にたどり着くのではと思う。
或いは、自然保護の観点からだと、イルカ
も鯖も同列に論じるべきものだし、どうも
イルカとか鯨になると、犬は食べるべきで
はないというのと同じように、人間からす
ると特別な感情が混ざるので情緒的な反応
が強くなるのではないか。いずれにしろ、
イルカを食べるのは可哀そうだという見方
が多くなれば、自然と食文化も変わってく
るはずで、正義の使者のように活動される
のはかえって反発の方が強くなるのでむし
ろ逆効果ではないか。まあいずれにしろ個
人的には、イルカも鯨も特別食べたいとは
思わないが。
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