ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

准芸術.現代美術の旅

2010年03月12日 | 芸術

町を歩いていると、何故ここにこんなもの
が、と思わず足を止めてしまうような物件
にちょくちょく出会う。と、今更言うこと
でもないが、そんな中に、これは現代美術
かと見間違うような物件がいくつかある。
トマソンと同じくそれらは、私に発見する
喜びを与えてくれる。トマソンは超芸術で
あるが、現代美術系は准芸術とでも名付け
よう、芸術を超える前と言う意味で。しか
し、残念なことに、大体それらは消える運
命にある。一瞬その姿を現しなくなるとこ
ろは、現代美術のインスタレーションに近
いものがある。違いは、意図があるかない
かだ。勿論准芸術の方が意図はないわけだ
が、ここはトマソンと共通するところだ。
トマソンは結果出来上がり残る、准芸術は
消える運命、儚さから言えば断然准芸術で
あるが、自分で言うのもなんだが、世の中
の価値観では、どうでもいいものの上位で
あろうと思われる。しかし、こんなものが
面白いのだからしょうがない。というわけ
でこの前発見した准芸術(写真)。遠目で
これはジャクソン・ポロックか、と思い近
づくと、なんとコラージュであった。舟木一
夫らしきブロマイド風の写真が泣かせる。

話は変わるが、NHKの「ぶらタモリ」、期待し
たほど面白くない。偶然の出会いという発
見の楽しみがあまり伝わってこない。シナ
リオ通りという如何にもNHK的作りがライブ
感を奪っているのだ。「タモリ倶楽部」く
らいのユルさがほしいのだが、まあ無理な
話か。
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