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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

歌うつぐみがおりました

2009年09月04日 | 映画


民主政権に変わった途端、自民党の悪い部分は一掃し
ないといけないなどと内部から言われ始め(ずっと分
かってたことにも拘らず)、いよいよ自民党も終わり
の最終局面に差し掛かっているようだ。
しかし、政党というのは政権がないとここまで色褪せ
るものなのか。
きっと、諸行無常の鐘の声が響き渡っていることだろ
う。
世の理は不変ということでげすね。

ゲロゲロ少年Yに借りた、グルジアの映画監督オタール.
イオセリアーニ(やっと覚えた)の「歌うつぐみがお
りました」を見たが、Yが言ったように、確かにヌーヴェ
ルヴァーグ風のテイストでなかなか面白い作品だった。
無類の女好き、時間にルーズ、約束も守らない、しか
し音楽家(ティンパニー)としての腕は確かという主
人公が、いつしか魅力的に見えてくるから不思議だ。
外見も決して良いとは言えない(グルジア的基準だと
違うかもしれないが)。
そこがまた、「勝手にしやがれ」のジャン.ポール.
ベルモンドをどこか髣髴とさせる。
いくつかのエピソードの断片を繋いだような構成で、
決して大きな物語がある訳でもなく、人間関係も今ひ
とつ判らないようなつくりであるが、それがまた主人
公の浮遊した感覚を上手く表現している。
世界には、まだまだ知らない作品がある。





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