ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

RICARD

2008年06月20日 | 食べ物


「イモリ」の後は、足を伸ばして元フランス料理屋の
中ちゃんの店に行った。
去年の9月以来だろうか。
案の定「随分久しぶり」などと言われる。
元フランス料理屋で、暫くはカフェだけで営業するな
どと当初は言っていたのだが、結局、所謂「オーガニック
カフェアンドレストラン」といった形態で営業してい
る。
メニューには肉は一切ない。
その代わりにグルテンを使う。
盛んにそれを使った「かつ」を勧めていたが、すでに
野菜カレーを食べた後なので、次回にということで話
は進めた。

オーガニックレストランとしてなら、それはそれで客
はいると思うが、現時点では、今ひとつ浸透してない
ようだ。
それと、もう少しお洒落な雰囲気もほしい。
洗練されたセンスが元々中ちゃんには欠けているので、
ここが惜しいところだ。
味は、オーガニック系にありがちな(そんなに食べた
ことは無いが多分という推測で)、素材だけで、味付
けが全く弱いという料理ではないので(フランス料理
が生きている)、もう少し他のセンスが伴えばといつ
も思っているのだ。
例えば、鉢植えの花を飾るのはいいが、その鉢そのも
のが、民芸調あり、普通の素焼きありと全く統一感が
なく、とりあえず何でも飾りましたの世界なのだ。
スナックだか、喫茶店だか、洋食屋だか判らないよう
な店が、特に郊外のファミリーレストランなんかがあ
るようなところにひっそりと佇んでいるが、そんな店
と共通する雰囲気がある。
ちょっと勿体ない。

その統一感のない鉢植えを何気無しに見ると、一つだ
け見慣れないものがあった。
過去には、ここで見たことはない。
それは「RICARD」のピッチャーだった。
アニス酒で有名な「RICARD」だ。
陶器製のこのピッチャーは、確かに花を生けるにもちょ
うどであるが、カフェアイテム或いはフレンチ雑貨と
して人気あるものなのだ。
お洒落なカフェなどで、飾りに使ったりするアイテム
である。
ところが、残念なことに、ここではその他大勢の中で
完全に埋没していた。
勿体ないので、買うから譲ってくれないかと言った。
すると、どうせ貰いもんだからあげますよ、と言うで
はないか。
元々が販促品なので、普通に市販されているものでは
ないが、どうやら、知り合いの他のフランス料理屋が
閉店するとき(東京の有名店)譲り受けたらしいのだ。
他にも一杯あるようなことを言っていた。
それって「お宝の山」ではないか。

というわけで、「RICARD」のピッチャーを一つ貰っ
てきたが、折角色々あるんだったら、今度中ちゃんに
それらを生かすように言わないといけない。
ただ、中ちゃんも何だか知らないが、変に自分のセン
スに自信を持っているから、中々他人のいうことを聞
かない。
ここが一番の問題である。
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