ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

平成中村座

2008年06月10日 | 芸術


ユーロ2008でも見ようかと思ったが、流石に時間
が夜中の3時では。
結果を見れば、オランダがイタリアに3-0。
ちょっと見たかった。

話は変わるが、この七月松本で「平成中村座『夏祭浪
花鑑』」の公演がある。
一度も歌舞伎というものは見たことがないが、周りに
歌舞伎好きがいたり、関わってる人がいたりで、見た
こともないくせに身近に感じている。
そこで、いい機会だからとチケットの状況を確認して
みると、発売と同時に売り切れという状態だったらし
い。
凄い人気である。
ベルリン公演と同じものをやるから、というより、元々
人気があるのだろう。
それよりベルリン公演はどうだったのか、そちらの話
も興味あるところだが、それはおいおい分かることな
ので、後の楽しみだ。
どちらかというと、そっちの方が興味あるかも。

その前に、何故松本で「平成中村座」かということだが、
それは、公演をする「松本市民芸術館」の館長が「串田
和美」さんであるという理由からだ。
串田さんは「平成中村座」の監督でもあるから。
過去、自身のオリジナル作品も「松本市民芸術館」で
やっているが、今回はとうとう歌舞伎となったわけだ。

この「松本市民芸術館」というところは、建物は「伊
東豊雄」設計と器もいいし、ソフトはソフトで串田さん
が頑張ってるしで、田舎の箱物の中ではかなり充実し
ているものであると思う。
が、ご多分に漏れず、こういうものに反対する人間が
いるようで、一緒くたに無駄と言われる。
文化的な価値というのは、客観的に説明は難しい。
感性による部分が大きい。
だから、唯一の基準、採算だけでその価値を決められ
てしまう。
民度が問われるのだが、人によっては、カラオケ大会
で頻繁に使われ市民に利用され、その上で採算的に合
えばそれがベストと考える。
数から言えば、そういう人のほうが常に圧倒的に多い
だろう。
しかし、質的なものを考えると???である。

わが町にこういう施設があり、しかも多くの人に支持
される、なんていうのは誇りになると思う。
松本なんか、そういう面では、「サイトウキネン」も
あるしでかなり成功しているところかと思われる。
器だけ立派なものは無駄だが、ソフトが伴えば、つま
りそれを支える文化的土壌があれば、それは誇りにな
るだろう。
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