小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

福井県立大学特別シンポジウム

2012年01月29日 | 活動日記
先日(1月26日)、福井県国際交流会館で開催された福井県立大学特別シンポジウムに参加してまいりました。

シンポジウムのテーマは「東日本大震災の教訓 ~あらためて原子力と向き合うために~」というテーマです。

第一部では、一橋大学大学院の橘川武郎教授の「福島と福井:原子力発電を見つめる視点」と題する記念講演がありました。
橘川教授は国の総合資源エネルギー調査会基本問題委員会のメンバーに就かれており、「エネルギー基本計画」の見直しを議論する当事者ですから、教授から直接講演を聴講できた事はラッキーでした。

橘川氏は、原子力発電は使用済燃料の最終処分問題を解決した国は現在のところ無く、今後も解決できないとすれば過渡的エネルギーにならざるを得ないとの立場で、今後は再生可能エネルギーの拡大、火力発電の脱CO2技術の開発、省エネ技術の向上などを実施し、それらの引き算から残った部分を原子力が担うこととし原子力の発電電力量比率は20%程度となるだろうとの主張でした。
高速増殖炉については中国が急拡大する政策をとっており、世界的に見て今後とも高速増殖炉の管理を行っていける技術を確立できるのは日本であるとのことでした。

第二部では、コーディネーターに南保福井県立大学教授、パネラーに野瀬高浜町長、若狭湾エネ研の来馬専務理事、福井県立大学の井上講師の3名でパネルディスカッションが行われました。(コメンテーターとして橘川教授も引き続き参加)

野瀬町長は原子力発電所の運転停止の長期化により地元経済に大きな影響が出ており、再稼動の手続きを迅速に進めていく必要があることと、今後とも原子力発電が一定程度必要なことは確実であり、そのためには地震リスクが少ない西日本に立地した原子力発電所を中心に、高経年化炉のリプレースなどにより今後とも原子力発電比率を30%程度確保していくことが現実的な選択であるとの意見を、パワーポイントを使って論理的に説明されていました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (団塊の世代Y.Y)
2012-01-30 21:53:58
私もほぼ同じ考えです。
日本国民、殆どの人は自分に関係無い?
原子力?無くても今何とかなっているではないか?
だのにどうして再稼働しなくてはいけないの。
まして、我が国のエネルギーなんて輸入すればなんとかなる?なんて楽観しすぎ。
ホルムズ海峡のイラン問題、液化天然ガスのこれからの争奪戦と価格の高騰。
電気料金の値上げと不足は、経済そのものを海外へとシフト。雇用は国内では無理。海外で国際的に働ける人間はまだごく一部。
高齢化と仕事不足。社会保険料負担と税金の不足による高齢者の年金圧迫。
今こそ日本はエネルギーの問題で国際舞台へ、発信できる唯一の国になりました。
原子力、この難しい問題こそ今世界へ訴えれるいいチャンスが訪れているのかも?
返信する
Unknown (小幡憲仁)
2012-01-30 22:46:00
そうなればいいのですが。

最近は、日本が無資源国であることも、かつて経験したオイルショックも、地球温暖化のことも、すっかり忘れてしまったような感じがします。

結局日本人は喉元過ぎれば熱さ忘れる国民なのでしょうか。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。