小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

子どもの読書環境

2009年03月26日 | 政策調査
町立図書館協議会定例会に委員として出席しました。
図書館の運営状況、学校図書館の実情などをお聞きして、各委員(学校教諭、読書会会員、公民館長)と良い意見交換が出来ました。

私のライフワークのひとつ、子どもの読書環境の充実について最近再び燃えています。

きっかけは、今月21日に参加した「マニフェスト・スクール福井」の北川教授の講義で、北海道恵庭市の中島市長のマニフェストを知ったからです。
私はこのマニフェストを読んで大いに触発されました。

中島市長は、現職の3期目を目指す市長(ほぼ全ての団体が推薦する)に対し、くだんの絵本形式で書かれたマニフェストひとつを武器に市長選挙に挑戦し、見事当選されたのです。

そのマニフェストの政策のトップ項目が「読書コミュニティ」です。
子どもや親子の問題を防ぐ方法のひとつは「子どものときに本を読むこと」だと、最近よくわかってきたそうです。…の書き出しで始まるマニフェストそのものがひとつの絵本になっており(文章量は多い)非常に読み応えがあります。
子どもの問題を解決するためにまちぐるみで読書コミュニティをつくる。そのための手段と到達目標などが分かりやすく書かれているのです。

この中島市長、選挙前に老人会の集まりでこう言ったそうです。
「みなさんは支払った年金よりも多くの年金を受給できる幸せな世代のお年寄りです。従って、私が市長になれば老人会の補助金はカットさせていただきます」と。
聞いていたお年寄りはあきれます。こいついったい何を言い出すのか。本当に選挙する気があるのかと。
しかしそこで中島市長、「そして、そのカットした補助金は全額みなさんの可愛いお孫さんたちのために使います。今、子どもの環境は児童虐待や育児不安など多くの問題を抱えていますが、財政不足で効果的な対策が打てていません。私は市長になって、どうしてもこうした悲惨な問題を無くしたいのです。そのためには財源が必要です。どうですか、子どもたちのために皆さん少しだけ辛抱していただけませんか」と、こう言うそうです。

これが選挙結果となって表れたということです。