小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

ふるさと納税?

2007年05月28日 | 政策調査
【ふるさと納税】
少し分かりにくい内容かもしれませんが我慢して読んでください。

ふるさと納税についてはいろいろな疑問を感じます。

住民税の一部を故郷の自治体に納めることができる「ふるさと納税」については、この制度で住民税の税収が増えた自治体は地方交付税の基準財政収入額が増えますので、結果的に地方交付税が減額されるので意味がないという懸念がありました。
この懸念に対し、菅義偉総務相は、地方交付税を減額しない考えを表明したそうです。
住民税は交付税の算定基礎となる基準財政収入額に含まれるため、増収になれば交付税が減少されるのが当然ですが、それでは地方のメリットにならないために交付税の減額はしないというものです。

それでは、ふるさと納税によって住民税が減収となった自治体はどうなのでしょうか。基準財政収入額が減少しますから、地方交付税は理屈の上では住民税の減収分について増額されなければなりませんが、そうなると国から地方交付税として地方に交付する税額全体が増えることになります。
従って、減収となった自治体は交付税には反映されずに単純に住民税の減額分が減収となるのでしょうか。もしそうならば、それで財政需要が賄えるのでしょうか。疑問を感じます。

他にも、ふるさと納税の納税先が、自分の生まれ故郷に限定しなくて、例えば財政破綻した夕張市を選ぶなど、納税者が選択できる制度にするとの声も出てきているそうです。
こんな制度にでもなれば、どの自治体もどれだけの税収があるのかの予測が非常に困難になってしまいます。財政の見通しすら立てられなくなってしまうのではないでしょうか。

地方は本気でこんな制度を望んでいるのでしょうか。理解に苦しみます。

【議会運営委員会】
議会運営委員会に出席。6月定例会の日程が正式に決定しました。
日程については、5月15日の日記でお知らせした通りです。
その他、議会のテレビ中継、一般質問、議案審議等に関する議会改革案について話し合いを行いました。
9月議会からいくつかの改革案について始められそうです。