小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

民意

2005年06月11日 | 活動日記
【一般質問の準備】
雨で、和田小学校の運動会が中止となりました。おかげで時間が出来たので、一般質問の原稿の手直しをしました。雨音を聞きながら机に向かい、パソコンで原稿を練っているとまるで作家にでもなったような気分が味わえました。

【原子力平和利用協議会総会】
夕方、城山荘で行われた原子力平和利用協議会の総会に出席しました。総会後の講演で少し興味深い話を聞きました。
テーマは「なぜ原子力発電を地球温暖化の原因と考えるのか」です。原子力安全システム研究所の深江氏が講演されました。

テーマ名を聞いて、おやっと感じた方もおられると思います。私もそう感じました。
地球温暖化防止の切り札ともいえる原子力発電を、地球温暖化の原因と考えている人が本当にいるのかと思ってしまいますが、これが現実にはかなりの割合でいるのです。

つまり、こういうことです。
まず、地球温暖化の(簡単な)メカニズムを正しく理解している人というのは意外に少ないものなのです。
地球温暖化防止には何が効果的かとの問には、①新(自然)エネルギーの導入 ②省エネルギー ③天然ガスの利用促進 ④原子力の推進 との回答順となっています。
また、原子力発電から出る放射性物質が地球温暖化に影響していると考えている人も少なからずいるそうです。驚いてしまいます。
要するに、・原子力発電=何だか不安 ・地球温暖化=何だか不安 従って、・原子力発電=地球温暖化=何だか不安 という方程式となっているようです。
これには学校教育も少なからず関係しているようです。中学校の理科の教科書には、水力発電と火力発電については地球温暖化の影響についてメリットとデメリットを教えていますが、原子力発電に関しては地球温暖化防止の効果に触れていないのです。
今後は原子力発電のPRも地球温暖化防止の効果面をもっと強調しなければならないのではと感じました。

【議論】
夜、仲間3人で酒を飲みながら楽しく議論する機会を持ちました。今日の講演を聞いて、民意の受け止め方といったことや、最近の高浜町をめぐる状況とその背景、ネットによる情報発信など幅広いテーマで議論しました。
今の時代は、明治維新、終戦に続く、大変革期にあります。明治維新以来の中央集権国家から地方分権国家への変革です。今まで国の指図通りに仕事をしていた、いわば国の出先機関のような存在であった地方自治体が、自分たちで考え行動する地方政府への脱皮が求められるます。
こうした大きな変革期には、必ず摩擦や衝突、混乱などが起こります。しかし、これはある程度必然のことで、逆にこうした変革期に全く平穏無事な状況が続くようなら、そちらの方がむしろ憂慮すべきことです。
地方分権という黒船(平成12年の地方分権一括法)が来航して、既に5年が経過しているのですから。