上海の予定を終えて杭州に向かう。
杭州は上海の南方、浙江省の省都、かつては呉の国に属した。
ゆるゆると車で杭州に向かっていき、ところどころ寄り道した。
中国は発展著しいとはいえ、都市部のみのことで郊外へ出れば、発展途上国然とした農村風景が広がる。
現地の人の話では大規模農家は景気がいいらしく収入も相当なものであるらしい。
その証拠に田園風景の中に民家としては大きな家が林立している。
不思議なことに4階建てほどの大きな家(小さなビルといっていい)の屋根に球状の装飾をいくつか付けたアンテナのようなものが伸びている。
流行のものなのであろうか。
杭州に入って宿に着いた。
杭州の名所といえばまずは「西湖」であり、そのほとりに立つなかなか風格のあるホテルである。
湖水は緑に濁っており、絶景というほどでもない。
夕食は中国八大料理の一、杭州料理である。
蘇東坡の創作という「東坡肉(とんぽーろー)」、豚の角煮であるが、これを饅頭に挟んで食べる。
他に名物料理の乞食鶏などを堪能。