日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

08年私の10大ニュース⑤ ~ 1位

2008-12-31 | その他あれこれ
なんとか年内に間に合いました、今年の1位です。

●1位~米国発世界同時経済危機で増す先行き不透明感と無策な日本●

昨年夏の米国サブプライム問題の発覚以降、徐々に減速感を強めていた景気動向。我が国の今年の前半は、緩やかな景気減速の中、活発な投資マネーの動きもあり原油高、穀物高で、景気後退状況にありながら物価は上昇を続けると言う、ややチグハグな展開となっておりました。ところが、9月15日の米国大手証券会社リーマン・ブラザーズの破綻によって様相は一変しました。まさに不況に突入したその瞬間に立ち会ったのです。一つの経済事件が、世界経済動向のベクトルに即座に影響を与える、そんな場面に立ち会えること自体が大変稀であると言える大事件であったのです。

従って私はその日は国民の祝日ではありましたが、当ブログで祝日の“ゆるネタ”を返上して、即座にこのニュースに関する重大さを文字にして伝えました。今一度、申しあげます。私は破綻ニュースの第一報を聞いた段階で、「これは日本も含めた世界にとって大変なことになる」と周囲に話していたのです。しかしながら、政治家はどうであったのか。本当にしつこくて申し訳ないですが、“自民党一の経済通”と言われる与謝野馨氏は、総裁選出馬中の遊説先でこの事件に出くわし、事件の翌々日ごろでしょうか、「日本への影響はゼロではないが、ハチが刺した程度」と評しました。麻生氏もそれに対して大きな反論を述べるでもなくいた訳で、その時私はすでに「この人たちに任せていたら、日本は大変なことになる」と予感したものです。

余談ですが、与謝野氏の社会人経験はと言えば、わずか2年足らずの日本原子力発電という政府系企業勤務のみ。実体経済をまったく経験していない“机上経済論者”にすぎないのです。それを「党内一の経済通」とあがめる“経済オンチ集団”政府自民党に、多くを期待する方が無理であるとつくづく感じます。年の瀬を迎えた今、何か良い景気対策案が出るかもしれないと言う期待感もなく、来年を思えば思うほどとここ何年もなかったほど暗い気分の年の瀬になってしまったと言う意味で、米国発世界同時経済危機は今年の№1ニュースであったと思います。(どちらかと言うと与謝野氏の“アホ発言”が今年一番ビックリした出来事と言う感じですかね。あの発言の後で、よく恥ずかしくもなく経済・財政担当大臣とかができるものだと二度ビックリです。)


最後は暗い締めくくりとなりましたが、北京オリンピックの日本代表選手たちが教えてくれた、「執着心」と「自信」を持って「努力」を怠らないこと、という「勝利への方程式」を胸に刻みつつ、波乱の08年を見送りたいと思います。

皆さま、よいお年をお迎えください。

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