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-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

約一月半ぶりの畑沢でした

2022-08-04 14:23:52 | 近況報告

 令和4年6月23日以来、実に一月半近くも畑沢へ行けませんでした。白内障の手術があったので自動車運転がままならないのに、さらに6月とは思えない熱暑が続き、7月には4回目の新型コロナのワクチン接種で強い副反応が出てしまいました。参考までに私の副反応は、3回目が接種日の翌日に38.6度の発熱、4回目が接種日に38.6度と翌日に38.7度の発熱でした。病気にはかからないのですが、副反応だけは強く出る様です。いろんなことがありましたので、体力がかなり弱くなっていました。

 そんなこんながありましたが、ようやく8月3日に畑沢へ行ってきました。あいにくの天気で県内では大雨の予報が出ていました。尾花沢市内も午後に1時間当たり10mm以上の雨が続く予報でした。しかし、この日を逃すと何時、行けるか見込みがありませんでしたので、雨天決行。

 やはり一月半も畑沢を見ていないと、一度、刈った草も再び伸び、楽しみにしていた草花も開花期を過ぎていました。でも待っていてくれた草花もありました。初夏から秋の半ばまで咲いています。ホソバギボウシ(細葉擬宝珠)です。実に何所にでもある見慣れた花ですが、雨に濡れた姿は新鮮です。

 

 先の草刈の時に誤って刈り取ってしまったと思ったのですが、まだ外にも残っていました。畑沢の夏にはの山百合が必要です。

 

 春に咲く外来種のヒメジョオンとハルジオンをこの花と間違えてしまいがちです。正しくはヨメナかなとも思いましたが、まるっきり見当がつきません。この花を見ると、中学時代に学校の映画教室の名で鑑賞した「野菊の墓」又は「野菊の如き君なりき」を思い出します。主演者等はよく覚えていませんが、宇野重吉らしき人物がいたような気がします。

 

 畑沢での作業を終えて帰り道の背炙り峠は、深い霧に包まれていました。霧と言うよりも雲なのでしょうか。天気予報どおり、これから激しい降雨となるのでしょう。

 

 ところが、峠を下って村山市中沢地区を見下ろす「ビューポイント」に来ると、西の空が明るくなってきました。標高が低くなったので、雲の下に出たようです。峠にかかっていたのは霧ではなくて雲だったことになるのでしょうか。しかし、霧と雲の違いは一体なんでしょう。

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年取ったなあ。草刈ごときで疲れた。

2022-06-27 16:07:43 | 近況報告

 令和4年6月23日(木)に畑沢の某沢の草刈です。まだ6月だと言うのに暑い日が続いていました。私の住んでいる山形市ならばしょうがありませんが、畑沢はもっと涼しいだろうと期待していました。

 しかし、畑沢も最近の温暖化の禍いから免れることができません。やはり、ここも暑いのは同じです。涼しくなるのを諦めて仕事にかかりました。

 今年はどなたかが大分前に草を刈ったようです。いつものような獣道の状態ではなく、人が歩けるようになっています。ただ、「人が歩ける」だけであって、「完璧な草刈り」ではありませんので、さらに草刈りをする必要があります。下の写真の左側が山の斜面になっています。その斜面と道の間には、水路があります。その水路と道の間を刈り取ります。また、山の斜面からは樹木が水路の方へ、さらに道の方へと枝が長く伸びています。この辺りがまだ耕作放棄地になる前は、山から伸びて来た枝は刈り取られていました。刈り取りは、直ぐ近くで田や畑を耕作している人が行っていました。耕作している人は山の斜面の所有者ではありませんが、慣習的に他人の所有地であっても、農産物の生育に障害となるものは撤去することができました。民法ならば他人の土地から伸びて来た枝を勝手に切り取ることができません。いくら法律でも、これでは農耕には不向きです。慣習の方が合理的な解決方法です。その慣習によって毎年、綺麗に刈り取られていましたが、耕作しなくなり何十年も放置されて伸び切った枝を切るのは大変です。何しろ斜面に登らなければなりません。当然、草刈り機は使えず、鋸で一本ずつ切り取ります。私は途中で嫌になりました。

 

 草刈り機で草を刈り取るだけならば比較的、楽なのですが、それでも時々、休んで水を飲む休憩が必要です。下の写真の右側には山の斜面から切り取った木の枝が見えます。草刈りよりも木の伐採が大変です。山の斜面を這い登って、不安定な体勢ので鋸を引きます。危険性もかなりあります。少し作業しただけで休憩です。

 

 水路の山の斜面側は小枝が生えていますので、小さな枝も切れる工夫をしました。農山漁村文化協会が発行した「現代農業」の2012年1月号を参考にして、ディスクグラインダーで丸鋸の目立てを行いました。あさりも十分に調整しました。これは切れます。

 

 休憩をしていると、作業中に見落としていたものが見えます。2m以上にも伸びた葦の葉にアマガエルが沢山、座っていました。恐らく、ここは餌となる虫が多いのでしょう。

 この日は二ヶ所の沢を刈り取る予定でしたが、一ヶ所だけで疲労困憊でした。去年、水を飲まないで作業したので倒れそうなほどになりました。今年はそれを反省して頻繁に水を飲んだのですが、疲れてしまいました。このところ頻繁に疲れるようになりました。

 「年齢」とか「老化」の文字が頭に浮かんできます。でも、それは信じたくありません。この間、集団検診がありました。毎年、メタボリックシンドローム予備軍などと言われ、講習会に参加させられますので、今年は体重を減らし脂っこいものも控えました。お陰で体重が減り、復位も2cmぐらい細くなりました。本当は私のベスト体重はそれよりも2kg多いのです。痩せすぎたのが、今回の疲労困憊に繋がりました。

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令和4年初めての背炙り峠路

2022-06-08 18:01:28 | 近況報告

 昨年の初冬から閉鎖されていた背中炙り峠が、令和4年5月31日の11時に解除されるということが、山形県のホームページに掲載されていました。それに合わせて畑沢へ行こうとしていたのですが、日程の都合がつかず翌日の6月1日に行きました。それでも往路は都合により尾花沢方面へ行かざるをえず、峠越えは復路になりました。

 今年も昨年度に続いて新型コロナに必要な予算確保のために、村山市側の工事はお預けとなったのでしょう。お陰でこの時期に峠を通ることができます。つまり冬季閉鎖だけが解除された結果です。それにしてもいつものようにこの道は「冬期間」が長いようです。同じく冬季閉鎖されていた五十沢からの「比丘尼新峠(私が勝手につけた名称)」は4月中に開通しています。こちらも除雪車は使っていません。それでも背炙り峠よりも一月以上も早い開通です。

 さて、畑沢での作業を終えて峠に向かう、閉鎖中の道路管理行為が見えました。谷側の路肩が侵食されるのを防ぐために、路肩法面をブルーシートで覆い、路肩に土嚢を並べて雨水が法面に流れるのを遮断しています。このような山地では、谷側の路肩と法面に改変を加えることは最小限に抑えなければなりません。「掘り起こして、再び埋め戻す」ことはタブーです。盛土して道幅を拡大したり、ガードレールを埋め込むために一旦、路肩を崩して再びこの程度のコンクリートアンカーを埋め戻しても、法面の土砂は侵食されやすくなりますし、コンクリートアンカーはその役を果たしません。ガードレールの代わりにガードケーブルを使うことも検討すべきですし、積雪による破損を防ぐためにも、冬季に取り外せる形式もあるはずです。その場その場に合わせた工事を行うことが大事です。技術者は研究者であるはずです。だから私は技術者が好きなのです。

 

 今回の峠路では「もしや」と期待することがありました。今年の5月はなかなか雨が降らず、まとまった雨が降ったのは、5月27日になってからでした。そのためにいつもならば5月に咲いていた花も今年は遅くなって、この日に咲いているのではないかということです。右側の法面を注意しながら探していると、ありました。ユウレイソウ(幽霊草)です。正式にはギンリョウソウ(銀竜草)だそうです。植物体全体が白い姿は、「幽霊」そのものです。

 本物の幽霊は見たことがありませんが、昭和30年代に畑沢で「御神楽」一行が演じた芝居の中で幽霊が出てきました。上畑沢の旧家の座敷が舞台です。照明が薄暗くなり笛と小太鼓で怪しい曲が奏でられると、白粉(おしろい)で顔を真っ白にした幽霊が出てきました。その白い顔が幽霊草とそっくりです。怖かったです。

 

 先の草が幽霊なら今度は「鬼」です。茎や葉柄に鋭い棘が出ています。昔は見なかったような気がします。一旦、刈払われた土地に好んで生えてきます。背丈が高くなって行く手を妨げます。無理に横切ろうとすると、ズボンの布地の上から老人の衰えた肌を痛めつけて傷だらけにし、脛は血まみれになります。大げさとお思いでしょうが、実際に私は大平山へ登った9年前のことです。その下山が遅くなって暗くなり急いでいて、この植物に注意を払っている余裕がありませんでした。帰宅して無残な脛を見て絶句しました。

 ところで、この植物は何でしょう。名前は見当がつきません。外来種だと思うのですが、どうでしょうか。一昨年までは、ここに綺麗なミソハギ(禊萩)がありました。今は一株も残っていません。「禊」が「鬼」に変わっていました。

 

 峠に着きましたが、残念、まだ夕焼けが見える時間帯ではありません。余裕があるならここで2時間ぐらい待ってもいいのですが、最近は山形でも忙しい日が続いています。待たずに通り過ぎるしかありません。朝日山系も葉山も見えません。見えたのは岩神山だけです。

 

 そのまま下ろうとしましたが、少し離れたガードレールがグニャリと曲がっています。「片側通行」の立て看板もあります。このまま通り過ぎることができなくなりました。

 

 近づくと全貌が見えてきました。谷側の路肩がボロホロです。路肩のコンクリート路面も沢山の亀裂が入って崩れやすくなっています。それで谷側の路肩の上に車が乗らないようにと「片側通行」にしているのです。

 

 しかし、ここは以前から片側通行状態でした。今回のこのような事態が生じる前からです。元々、道幅が狭いばかりでなく、下の写真のように山側の路肩に1mもある素掘りの側溝が掘られていて、危険極まりない状況が続いています。こんな所で車がすれ違える訳がありません。畑沢のある方がこの素掘り側溝に落ちたそうです。ここはずっと以前から「片側通行」の立て看板が必要だったのです。素掘り側溝では、大量に雨や雪融け水の時は、ここから土中に水が浸み込んで谷側の法面を弱体化させます。まして、ガードレール設置で谷側の路肩の土は軟弱になっています。私が最も早く工事をしてほしい場所です。こんな山の中ではU字側溝は意味がありません。いくら大きなU字側溝でもこの下流で水を処理することは困難です。速やかに谷側へ処理する方法を取るべきでした。L字側溝ならば土を改変する程度を少なくできますし、何よりも通行できる道幅をより広く確保できます。工事量が少ないと自動車通行への障害も少なくできますので、閉鎖する必要もありません。ここは工事用自動車の停車場をここかしこにかなり多く確保できます。

 市街地の工法は山地に適していません。山地には山地に適した工法があります。蔵王、吾妻、鳥海と山形県内には参考にできる道路が沢山あります。工種が異なりますが、その基本的な水処理の考え方は林道工事が参考になるはずです。それぞれで培われた技術があります。素直に首(こうべ)を垂れて教えを請うべきです。

 

 素掘り側溝のある路面には、亀裂が入っています。今年になってからの亀裂ではありません。Google EarthのStreet Viewでも確認できます。Street Viewのデータは少し前のものです。亀裂は以前から素掘り側溝の反対側の路肩(谷側)が谷方向へ下がっているための現象でしょう。ここは急斜面です。法面崩壊を十分に注意する必要があります。

 

 毎年、私は初めて背炙り峠を通る時、この湧水を掃除するのですが、今年は既に綺麗に掃除されていました。毎年、秋に枯れ葉が水面を厚く覆い隠してしまい、誰かが掃除しなければ春になってもそのままでした。今年は道路の管理作業の途中で掃除して下さったか、通行者が掃除して下さったか、想像するのも嬉しいものです。ありがとうございます。

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田植予定日の天気予報に狼狽えました。

2022-05-23 17:42:58 | 近況報告

 畑沢で令和4年5月22日(日)に田植をするとの連絡がきました。そして、その一週間前になると、NHKの連動データに天気予報が出ました。土・日と気温28度の晴天となっていました。

「えー、とんでもない暑さだ。日程を変更した方がいいのではないか」

 真夏並みの暑さの下で田植えを想像することができません。それまで暑い日が続いていても、田植えのころになると一旦、気温が低下するものでした。それが「田植」の昔からのイメージです。しかし。その時の天気予報はこれまでの常識を根底からひっくり返していました。また、予報をそのまま信用することもできません。一週間前の予報では正確でないのです。1週間前の天気予報に狼狽(うろたえ)ながらも、じっくりと待つことにしました。

 やはり天気予報は一日ごとにころころと変わってきました。世界中の天気とは言いませんが、少なくとも日本の天気は、予想するのが困難になっています。異常気象が「通常」になってきています。そんな状況でも予報しなければならない人たちが可哀そうです。予報が悪いのではなくて、異常気象が悪いのです。

 待った「かい」がありました。何度も太陽マークや雨マークが出たり消えたりしながらも、前日には「曇り時々雨」になりました。

「曇りが主体の天気なら田植えはできる。少しぐらいの雨なら大丈夫」

 しかし、山形から北へ向かうにつれて、雨が降ってきました。

「畑沢へ着けば晴れる」まさに能天気です。

 畑沢でも雨は止まず、午前中ずっと降り続け、とうとう午前中は田植えができませんでした。しかし、昼食が終わると一転して雨がやみました。午前中はほぼ体力を使っていませんので、元気一杯です。畑沢では、代掻きを待っている田んぼ、代掻き中の田んぼ、田植え中の田んぼ、田植えが終わった田んぼ等々、様々です。

 

 

 田植え中でもそれなりの花があります。先ずはタニウツギ。山の斜面でよく見かけますが、下の写真は川岸にありました。

 

 藤の花が山や川岸で咲き誇っています。その中で最も色が濃いと言われて写しました。確かに「濃い」かもしれません。

 

 山の杉に絡みついた藤は、不気味さがあります。杉は縦に長い形なので、藤も縦に並びます。

 

 農業用水路の脇には、ナルコユリ(鳴子百合)がこれから茎も葉も花も一斉に広げようとしています。茎、葉が伸びてから花を着けると思っていたのですが、全部、一緒だったのですね。これは食べられるそうです。一昨年、常盤中学校の先輩から頂戴して御馳走になりました。しかし、収穫する適期を知りませんので、自分で収穫する気にはなれません。

 

 最近、よく見かけるのですが、得体の知れない花も沢山ありました。外来種なのでしょうか。調べたいと思います。今の所、ネットでは手掛かりがありませんでした。

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畑沢の積雪がなくなりそうです。

2022-04-18 19:25:22 | 近況報告

 令和4年4月17日(日)に20日ぶりに畑沢へ行きました。この期間ならいつもは2回ぐらいは行っているのですが、4月に入って都合がつかずに延び延びになっていました。

 この時期としてはまあまあの雪融けです。この時期にたっぷりと残っていた年もありましたが、例年ならこんなとこでしょう。今冬は大量に積もったのですが、温かい日が多かったので、雪解けが進んだようです。田んぼは満々と湛えた水面を見せています。南の方角を撮影しました。遠く正面に古道がある背中炙り峠のある山が見えます。

 

 畑沢を流れる可愛い千鳥川も雪解け水で満たされています。柳の花はまだ咲いていません。

 

 土手には畑沢の花とも言うべき「福寿草」が満開です。

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