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-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

田植えの前にコロコロ

2014-01-30 16:02:59 | 民具

 田植えをする時に、植える場所を示す線引きをする木の道具です。円筒形の直径は、1m足らずです。杉材で作られていて、見た目よりも軽くできています。今の田植えは機械で行われますので、この道具が使われなくなってから何十年の歳月が流れています。それでは捨てればいいのですが、大事に扱ってきたものですので、簡単に捨てる気にはなれません。そして、田植えには思い出が沢山詰まっています。田植えの時、私の家には何人かが手伝いに来てくれました。その時に、この道具は主に父の役割りでした。大人にとっては、問題なく軽々と扱える道具でも、子どもには大きすぎて扱えません。それでもいつかは、私が扱う時が来ると思っていました。私が大人になった時、この道具は不要になっていました。

 この道具の名前をまだ書いていませんでした。正直、申上げると分からなのです。単なる「枠(わく)」だったような、そうでないような状態です。どなたか教えてください。

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昔の動力噴霧器の修理

2014-01-14 15:45:55 | 民具

 

 約50年ほど前の動力噴霧器は、外部を掃除したぐらいでは始動しません。燃料タンク、そこからの燃料パイプ、燃料フィルター、さらにはキャブレターの中に燃料が変質した物がベットリと付着しています。当然、それらは分解して掃除しました。

と、ここまでは、目に見える範囲の中で対応できたのですが、大きな難問が待ち構えていました。キャブレターのニードルがまったく動きません。

 ニードルとは、燃料を気化する際にその量を加減する部品です。ここが動かないとエンジンのシリンダーには燃料が入りません。汚れは簡単に灯油などでは洗浄できません。そこで、急遽、キャブクリーナーとか云うものを購入してスプレーを吹きかけたところ、なんとかニードルが動き出しました。

 さて、それではと喜んだのですが、よく見るとニードルに繋がるべきワイヤーが切れていました。しかも、ワイヤーが短くなったしまったので、別のワイヤーを調達しなければなりません。手元に自転車を廃車した時に取っておいたブレーキ用のものがありました。でも、これは長すぎるので、半分以下に切断しました。次に難題がありました。ワイヤーの端にはタイコという円筒型のものが付いていますが、切断してしまったので新たに作らなければなりません。今までの私でしたら、その時点で途方に暮れてしまいます。ところが還暦を過ぎましたので、新たなパワーを持ちました。少々のことではへこたれません。部品が壊れたら、部品を造ればいいのです。畑沢の「おのこ」は、機械に強いはずです。インターネットで調べてみました。ありました。バイク好きの方々は、しょっちゅうタイコ作りをやっているようです。早速、真似をさせてもらいました。

 外形6mmの真鍮パイプを切り、横にワイヤーを差し込む小さな穴を開けます。適度な長さに切ったワイヤーを穴に差し込んで、半田を流し込みました。私でもできました。文字にすれば、ただこれだけですが、実は1日以上を費やしました。失敗の連続で、3回ほどのやり直しがありました。やはり、還暦パワーでないとできません。

 

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昔の動力噴霧器はこんなものです。

2014-01-13 17:49:44 | 民具

 これは私が畑沢で水田に殺虫剤を散布していたころの動力噴霧器です。もう50年近くも前の機械です。私が高校生の夏休みなどで、「いもち病」防除をしていました。

 

 そのころの農薬は、まだまだ健康や環境への影響を考慮したものではなくて、有機リン系という毒性の強いものが使われていました。水田だけでなく、あらゆる水辺の生き物がたちまちのうちに姿を消してしまいました。農薬を散布する時の装備も、口の周りに農薬散布用のマスクをするのですが、マスクをかけていても農薬の匂いがしていましたので、マスクの効果はしれたものだったと思います。体中に白い粉を浴びていました。おそらく、私の健康にも悪影響しているものと思いますが、まだ目だった兆候はありません。融通が利かないのは生まれつきで、決して農薬のせいではありません。

 

 さらにこの機械は、液体も霧状に散布することができます。養蚕を開始する前に、小屋の中を全面的に消毒しなければなりません。ホルマリン(ホルムアルデヒドの水溶液)をこの機械で霧状に吹き出します。この時は、さすがに防毒マスクを使いました。顔を全面的にゴム製のマスクで覆い、呼吸用のパイプが活性炭が入った飯盒のような缶に接続されています。さすがに防毒マスクだけに、独特のホルマリン臭は一切ありません。

 

 この動力噴霧器を再び復活させることにしました。外側にこびりついた農薬等をきれいに洗い落しました。ところが、それだけでは、約50年近くも眠っていた機械は目を覚ましません。次回に復活に向けた私の奮闘ぶりを投稿します。

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カンジキ作り(続編3)…完成

2013-12-05 15:32:29 | 民具

 ようやく完成しました。爪の材料であるイタヤカエデが硬いの、紐の巻き方がどうのと御託を並べていましたが、まあ何とかなるものです。しかも一組だけでなく、二組を完成させました。右側は私が使うもので、通常よりもかなり大きく作りました。左側は畑沢の石仏や背炙り峠のことを教えて下さった古瀬T氏に貰ってもらうものです。紐の結び方は、畑沢方式ではありませんが、最近はこの方式に凝っています。左右のカンジキで紐の巻き付け方が異なりますが、理由は単純です。右の方も左のようにしたかったのですが、途中で紐が足りなくなってしまい、より簡単な方式にしてしまいました。

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カンジキ作り(続編2)…輪っか完成

2013-11-23 17:15:43 | 民具

 久々にカンジキ作りをしました。そして、ようやく輪っかが完成しました。カンジキの爪作りの段階で、硬いイタヤカエデに苦労し、しばらくカンジキ作りが嫌になっていましたが、元気が出てきたので再開しました。今日は、クロモジを曲げて作った半円形の木を二本組み合わせて輪っかにします。その際にイタヤカエデの爪を挟み込みます。

 常識ですが、二つの輪っかで一人用です。これでも畑沢で使われているものよりも少し大きめで、かつ太い木が使われています。昨年の冬は大雪で、カンジキを使っても、かなり沈んでしまいました。「ハダヤラ」は大変でした。そこで、大きめに作れば、沈む程度も軽減されるのではという期待です。ところで、左の輪っかには、紐が巻きつけていますが、単なる「試し」です。畑沢流ではこのようなやり方をしません。私がインターネットで見た他県のカンジキを参考にしてみました。でも、やり直しをする予定です。

 爪も「畑沢流」ではありません。スビタレには似つかわしくない手の込んだ形にしています。こんなことをしたので、爪作りに手こずったようです。今、考えるとこれだけ苦労した意味が見当たりません。やはり、畑沢に伝わった方法がベストのようです。

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