温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

温湯温泉 佐藤旅館 前編(お部屋・お食事)

2023年01月03日 | 宮城県
(2022年4月訪問)
あけましておめでとうございます。本年(2023年)も宜しくお願い申し上げます。

さて新年第1回目の記事は、私が大好きなみちのくの温泉から始めてまいりましょう。宮城県大崎市の「温湯温泉 佐藤旅館」は、2008年の岩手宮城内陸地震で被災した温泉のひとつ。しばらくは営業できずに休業が続いていましたが、2020年11月にまず日帰り入浴営業を再開させ、2021年4月からは宿泊営業も復活しています。復活の報を耳にしていた私は、機会があれば是非宿泊利用したいと考えていたので、久しぶりに東北縦断の旅へ出た2022年4月下旬の某日、一晩お世話になりました。


栗原市から国道398号線を北上し、仙台藩花山村寒湯番所跡を過ぎた辺りで右折します。国道398号線はこの番所跡の前から秋田県側が4月下旬まで冬期通行止となりますが、佐藤旅館へ向かう場合はこのバリケードの直前を右折することになりますので、冬季通行止とは関係なく走行が可能です。


細い道をしばらく走ると、やがてお宿に到着です。


玄関入って右側には、ブリキのおもちゃやホーロー看板など、昭和レトロなグッズで飾り付け。


鉄ちゃんとしては、京浜東北線と初代の京成スカイライナーのおもちゃに心が惹かれます。
子供の頃はこんなおもちゃでよく遊んだなぁ。


さて今回の客室は帳場の右側の奥へ進んだ突き当たりにある「松の間」です。川に面した8畳の和室で、清掃が綺麗に行き届いており、テレビや冷蔵庫、空気清浄機、ストーブなどが備え付けつけられていて、快適に過ごすことができました。クーラーは無いのですが、夏でもエアコン不要なほど冷涼な環境なのでしょう。
私が入室した時には既にお布団が敷かれていました。すぐにでも横になりたい気持ちを堪え、浴衣に着替えてお風呂へ向かう準備をしなければ・・・。なお室内には洗面台がありましたが使用中止となっていたため、共用の洗面台を使いました。建物は少々草臥れていますが、飛んでいるwifiは新規格のwifi6なので、建物の見た目によらずネット環境は頗る良好です。


市街地から遠く離れた立地ゆえか、あるいは長期滞在する湯治客のためか、館内にはこのような小さい売店も設けられていました。お金を節約するため素泊まりするならば、ここでカップそばを購入して空腹を凌ぐのも一つの手かもしれません。


大広間は休憩室として使われており・・・


レコードから音楽が奏でられていました。
実にいい雰囲気なんです。


お食事は夕餉も朝食もお部屋出しでした。しかも夕食はとっても豪華。
順不同で列挙してゆくと、一迫産せりと三つ葉のおひたし、自家製ばっけ味噌豆腐、旬の山菜二種盛り、温泉育ちクレソンと海老のサラダ、たたききゅうりの白キムチ。


栗駒産漢方和牛サーロインと牛タンの陶板焼き、栗駒産漢方和牛すじの赤ワイン煮込み、花山産イワナのカルパッチョ、鴨ロースのハーブロースト、トリュフ香チーズガレット風、旬アスパラと栗駒椎茸のマッシュルームソース掛け。


花山産イワナの塩焼き、天ぷら盛り合わせ、ふわふわパンケーキ(バナナ乗せ)。そして白いご飯は栗原産ひとめぼれ。
ご当地の食材をふんだんに使ったお料理で、そのすべてが実においしく、食事が進むにつれてお腹が膨れても、おいしさのあまりに箸がさらに進み、食後は心の底から幸せになれました。


朝食も山の幸を中心にした彩り豊かな献立で、その日の旅で費やすエネルギーをしっかり蓄えることができました。
おいしかった! ごちそうさまでした。

さて次回記事ではお風呂についてご紹介してまいります。

次回記事へ続く。
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