光産業技術動向ブログ OITT

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NTT東日本の「フレッツ 光ネクスト」ハイスピードタイプを試す

2009年11月11日 | 光市場
 NTT東日本が下り速度を従来の最大100Mbpsから最大200Mbpsへと高速化させた、「フレッツ 光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ」の提供を10月に開始した。既存の「フレッツ 光ネクスト」から移行してみたので、その使い心地を紹介しよう。

筆者宅で利用しているONU+ルータの「PR-S300SE」。ハイスピードタイプへの移行でも機器交換や設定変更は必要なく、そのまま利用できた

 最大1GbpsのKDDI「ひかりone」、最大160Mbpsのケーブルテレビと、これまでライバルに差を付けられていたNTT東日本のFTTHサービス。今回、次世代ネットワーク(NGN)を利用した光ファイバー接続サービス「フレッツ光ネクスト」で、下り最大200Mbps、上り最大100Mbpsという高速タイプの新メニューとして、戸建て向けの「ファミリー・ハイスピードタイプ」と、集合住宅向けの「マンション・ハイスピードタイプ」が追加された。

 総務省が9月に発表したデータによると、ブロードバンドサービス全体の契約数は約3090万件。このうち、 FTTHは約1589万件と半数を超えており、順調に普及していると考えてよさそうだ。とは言え、2008年にFTTHとADSLの契約数が逆転して以降の伸びは鈍化してきている。内訳をよく見てみると約1084万件のADSLは年々減少しつつあるが、ケーブルテレビは418万件と微増が続いており、 FTTHの1人勝ちとはなっていないことが原因だろう。

 これまでのNTT東日本のFTTHサービスの最大速度は100Mbps。これに対して、ジュピターテレコム(J:COM)などの一部ケーブルテレビ事業者は、下り最大160Mbpsという速度で対抗していた。わずかな差でしかないのだが、実際の販売の現場を考えた場合、NGNや品質をうたっても、それが顧客に伝わりにくく、純粋に速度と価格で比較されてしまうこともある。

 今回の下り最大200Mbpsという速度は、このような状況を打開するための方策とも考えられる。ユーザーからの要望に応えて、より高速な回線を提供するという技術的な意味合いに加え、400万のケーブルテレビのシェアを奪いに行くというマーケティング的な意味合いから生まれたサービスと言えるかもしれない。

詳しい情報はこちら。
【清水理史の「イニシャルB」】 第366回:下り最大200Mbpsの実力は? NTT東日本の「フレッツ 光ネクスト」ハイスピードタイプを試す -BB Watch

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