東日本大震災から4年が経過して、もはや原子力発電所の運転停止が電力の需給状況を脅かさないことは誰の目にも明らかになった。8月に予備率(需要に対する供給力の余裕)が危険水準の3%を切る予測を出していた関西と九州でも需給状況は安定していた。東京電力が9月25日に公表した今夏の需給状況の報告を見ると傾向がわかる。
今年は8月上旬に全国各地で猛烈な暑さになり、東京電力の管内では8月7日(金)に最高気温が37.0度に達した。前年の最高値を1.3度も上回り、平年と比べて6度も高かった。当然ながら家庭や企業の冷房需要が増加して、昼間の13時台に今夏の最大電力を記録した。
それでも4957万kW(キロワット)にとどまり、今夏の最大電力の予測(5090万kW)を100万kW以上も下回っている。当日の供給力は5371万kWを確保できていたために、需給率(需要に対する供給力の比率)は92.3%に収まった。しかも供給力は事前の予測値(5650万kW)と比べて279万kW少なくて済んでいる。
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電力供給サービス:夏の電力供給に太陽光と風力が貢献、東京電力の管内で377万kWに (1/2) - スマートジャパン
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