光産業技術動向ブログ OITT

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欧州委員会のプロジェクト、パッシブ光ネットワークの低コスト化で大きな進展

2009年04月07日 | 通信市場
欧州委員会のプロジェクト、パッシブ光ネットワークの低コスト化で大きな進展

欧州委員会(European Commission)が資金提供するプロジェクト「GigaWaM(Gigabit Access Passive Optical Network Using Wavelength Division Multiplexing)」の中間報告によると、屈折率差が1.5%のアレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)の試作に参加企業が成功したという。
GigaWaMは、WDM-PON(Wavelength Division Multiplexing-Passive Optical Network)方式のブロードバンド・アクセス・ネットワークに向けた光学部品の開発・製造を目的としている。

同プロジェクトを主導するノルウェーIgnis Photonyx社によれば、AWGの外形寸法は局舎のチャネル当たりのコストに大きな影響を与えるため、今回の成果はコスト低減という目標に向けた重要な1歩になるという。

屈折率差を0.75%から1.5%に変更すると、AWGの面積を0.75%の場合に比べて約25%まで削減でき、コストを大幅に低減できるとする。

GigaWaMプロジェクトの最終的な目標は、機能集積度が高く、製造が容易な低コストの部品を開発することで、加入者当たりのシステム・コストを現行方式のGPON(Gigabit Passive Optical Network)よりも低く抑えることである。

このプロジェクトは2008年に、欧州委員会から380万米ドルの資金提供を受けた。

詳しい情報は以下より。

欧州委員会のプロジェクト、パッシブ光ネットワークの低コスト化で大きな進展 ― EE Times Japan
http://eetimes.jp/article/22899/

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