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新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

2025年秋の米価は24,000円/60kgとな

2025-03-29 22:04:25 | 食文化

大曲YHホームページが新しくなりました。

例年、米の買取価格は収穫目前の8~9月にJAが発表します。このため、農家は春にいくらで売れるかわからない状態で米作を開始し、蓋を開けてみたら思った値段と違うということが過去に多くありました。以前も指摘しましたが、作る際に売価がわからないものなど製造業ではありえませんし、コストカットや重点費用の投下などもこの状態では不可能で、これが農業を強くできない理由の一つと考えています。

昨年来、令和の米騒動と云われるように、米不足(?)で価格が上昇している中、その不足の理由として、他の業者が高値で農家から調達したことが挙げられており、JAとしてはこれを予防するため、例年では考えられない早い時期に今秋の米価を提示して集荷量を増やそうということのようです。

今回提示している金額(概算金)は24,000円/60kgと、2024年秋の概算金16,800+2,000(追加分)円よりも3割増し。当YHでは昨年、近所の農家から9000円/30kgで調達しましたので、今年は12,000円ほどになる計算です。こちらでは秋に1年分の米を調達しますので、夏頃までは大丈夫かと思いますが、秋以降どうなることやらという状態です。

ここで疑問なのが、この計算だとテレビで一般的に持ち出す5kg当たりでは2,000円となります。しかし、実売されている全国平均では4,100円ほどとのこと。また先日行われた1回目の政府備蓄米の放出では、落札価格は22,000円/kg前後だったようで、市場価格と大きく乖離しており、米の流通はどうなっているのだろうかと疑問に思ってしまいます。この差は何なのでしょう。

集荷業者や卸、問屋の中間マージンと輸送コストということになるのでしょうが、いくら物流費が上昇しているとはいえ、作っている農家より中間コストの方が多いというのは、農家にとっては面白くないでしょう。小規模農家では自分で販売するのは限度があるでしょうが、力のある農事組合などでは、自前で都会に売ることも当然考えるでしょうし、現在ならネット販売なども可能です。

当YHに秋から初冬に車で来られたお客様の中には、直売所で米が安かったからつい大量に買ってしまった、という方が何人かいました。直売所なら中間コストがかからない米ですので安くて当然ですし、自分で運んでいければ輸送コストもかかりません。ということで、今年車で来られるお客様には、土産に「米」を薦めてみましょうか。(写真の撮影は2月中旬)

時々


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