フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月19日(水) 晴れ (後半)

2018-09-20 21:48:41 | Weblog

 

(承前)

いつのころからだろう、高校生のときからだろうか、大学生のときからだろうか、毎年、9月のよく晴れた日に、鎌倉の由比ヶ浜に来る習慣がある。それは夏の終り、秋の初めの頃で、もう海水浴をしている人はなく、海の家も解体され、でも誰もいないわけではなくて、サーファーや、波打ち際で遊ぶ小さな子どものいる家族や、一人で、二人で、グループで海を眺めに来た人たちや、犬の散歩をさせている人たちで、砂浜はけっこう賑わっている、そういう日だ。夏を見送る日、と自分では呼んでいる。

由比ヶ浜は、滑川の河口の海に向かって右側を由比ヶ浜海岸、左側を材木座海岸と呼ぶ。鎌倉駅から若宮大路をまっすぐ下って来ると由比ヶ浜海岸の方へ誘導される流れになっている。

振り返ると数週間前まではあったはずの海の家は一軒も残っていない。 

できたら海の家は解体中であってほしかったが(その方が夏の終わりという雰囲気がある)、資材を運び出したトラックの轍(わだち)だけが残っている。

 

海岸橋を渡って、材木座海岸の方へ。

 

こちらの方が人影が少ない。でも、父の働いていた千代田区役所の海の家(宿泊施設)がこちらの方にあったので、私には材木座海岸の方が親しみがある。

今年の夏を見送る。暑い、暑い夏だった。

右側(由比ヶ浜海岸の方)を見やると、彼我の人の数は歴然としている(手前の砂浜に座る二人だけが材木座海岸の人、あとは全部向こう)。

一方、左側はこんな感じ。

人が少ないのでかえって浜辺の人たちに目が行く。

この子、もちろん迷子ではない。彼の視線の先にはお母さんがいる。

座る2人。

走る2人。

歩く2人。

ワンちゃと散歩する人。

ウィンドサーフィンをする人たちがシジミチョウのように見える。

一人黙々とサーフィンの練習をする人。

下校する小学生たち。女の子たちが前を行き、

男の子たちが後に続く。

上空にはトンビ。うっかりおにぎりなんかを手に持っていると急降下してきて持って行かれる。

砂浜にはカラスがいて、食べ物をあさっている。

波の中に飛び込んでいくワンちゃん。

フリスビーを拾いに行っていたのだ。

 犬の散歩を終えて帰る人と、いま浜辺に来た人、

雲一つない空をスマホのカメラで撮る。この人も夏を見送りに来たのかもしれにない。

喉が渇いた。材木座商店街にカフェはあったかな。

 

ここはお休み。

こちらは植物と雑貨のお店みたいだ。

ここは魚屋さん(断るまでもない)。

魚屋さんの向かいに、ありました、「ミルコーヒー&スタンド」。

 

八百屋さんと同じ建物。何度も前を通っているのに気づかなかったな。最近出来たカフェなのかしら。

メロンクリームソーダを注文。注文してから「無心庵」のクリームあんみつとアイスが被ってしまったことに気づく。

お店の方に「最近できたお店ですか?」と質問したら、「5年目になります」とのこと。そ、そうでしたか。サンドウィッチもいろいろあって美味しそうだった。海辺を歩いて小腹が減ったときにいいかもしれない。また来たいカフェです。

いつもなら商店街を歩きながら駅の方へ戻るのだが、今日は何だか名残惜しい、もう一度砂浜に出て、さっきと反対に歩いて帰ろう。

 

そろそろ5時半になろうとするところ。だいぶ陽も傾いた。

由比ヶ浜海岸の方はあいかわらず人が多い。

でも、そろそろみんな上がっていっている。

もう一度振り返る水平線。

さて、帰ろう。

 

海岸橋を渡って若宮大路へ。

鎌倉駅(東口)に戻ってくる。

お土産を買っていく。鎌倉のお土産は「豊島屋」の鳩サブレーと決まっている(「扉」というのは二階の喫茶室の名前)。

簡易包装のものは同じ値段で紙箱入りのものより一枚お得の9枚入り。

帰宅して私も妻もさっそく1枚食べる。やっぱり美味しい。妻が2枚目に手を出そうとしたので、夕食前だよと注意すると、手を引っ込めた。

夕食は炒飯、サラダ、ワカメスース。

冷蔵庫の冷や飯が一定量に達したのだと知る。

デザートは梨。

2時半、就寝。たくさん歩いて疲れたが、心地よい疲れだ。


9月19日(水) 晴れ (前半)

2018-09-20 13:58:26 | Weblog

8時、起床。

私が洗面所に行くとハルがついてくる。私が顔を洗っているとき、蛇口から出る水を飲むのが好きなのだ。皿に溜まっている水よりも流れる水の方が美味しいのだろう。

うろこ雲が出ている。

しかし、天気予報によると昼から晴れてくるようだ。明日は曇り日だ。鎌倉に夏を見送りにいくなら今日だな。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、オレンジジュース、紅茶の朝食。

今日の『半分、青い』。わぉ!やってくれました北川悦吏子。(感想は後日)

机に向かう。今日のCDはグレン・グールドの弾く「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」1番から8番。さきほどの『半分、青い』の興奮が収まっておらず、鼓動が平均律を逸脱している。平均律の「律」が気になって仕方ない。

うん、鎌倉日和だ。

午前中に原稿を切りのよいところまで書いて、12時半に家を出る。

1時間後、鎌倉駅に降り立つ。

西口に出るつもりがうっかり東口に出てしまった。

「丸七商店街」というのは面白い一角で、Jの字型の路地の中に小さな雑多な商店が入っている。昭和30年代にタイムスリップしたような感覚が覚える。

「鎌倉中央商品市場」。ここも時間が止まったような一画だ。

JRのガード下をくぐって、すぐ右に曲がると、

江ノ電の踏切がある。

踏切を渡って、駅の西口の御成通りに出る。

海水浴のシーズンは終わったが、まだ花火などを売っている。

御成通りから由比ヶ浜大通りに出る。ここを右に曲がる。

昼食を6月に来た「橘」で食べようかと思っていたが、本日はお休み(不定休)だった。六地蔵の辺りに気になっている店があるので、行ってみることにする。

気になっていたお店というのはここ「花ごころ」。サザエの炊き込みご飯というのを食べて観たかった。

年配のご主人が一人でやっている店のようである。

注文して待つことしばし。簾が掛かって、運ばれてきた。

炊き込みご飯、味噌汁(具はあおさ)、香の物(いぶりがっこ)というシンプルな構成。御膳風に天ぷらとかお刺身とか小鉢ものとか、そういう余計なものを付けず、「サザエの炊き込みご飯をご賞味あれ」という主張を感じる。

たっぷりのサザエに青大豆が混じり、彩りに桜の塩漬け。サザエの肝で出汁をとった炊き込みご飯は濃すぎず薄すぎずの上品な味付け(お弁当としても販売しているが、冷めてから食べるともう少し濃い味に感じるだろう)。

サザエの炊き込みご飯、堪能しました。ごちそうさまでした。

デザートは「無心庵」で食べることにしよう。由比ヶ浜大通りから脇道を入ってまっすぐ行って2分ほどのところにある。

「無心庵」は江ノ電の和田塚の駅のホームの目の前にある。

線路をまたいで(踏切なんてありません)店に入る。いつも来るたびに「こんなのありなのか」と思う(笑)。 

落ち着いたたたずまい。

席の準備が整うのを上がり座敷で待つ。

客室には和室と洋室があるが、今日は奥の洋室に案内される。

冷やし田舎汁子(白玉入り)にも惹かれたが、クリームあんみつを注文。

窓からは江ノ電が見える。

注文したクリームあんみつが運ばれてきた。

今はなき池上の名店「甘味あらい」のご主人流のやり方で食べる。すなわち最初から蜜はかけずに、まずはあんこの甘さを味わい、あんこがなくなったら蜜をかけて食べる。

店を出ると目の前に線路がある。

門の扉に「おねがい」と書かれた札が掛かっている。

線路を渡って、こんな細い路地に入って、

海に続く道を真っ直ぐ歩くと、

海岸近くのちょっと高い場所にある園に出る。

時刻はそろそろ午後4時になろうとしている。

さあ、この信号を渡ると海だ。

(後半につづく)


9月18日(火) 晴れたり曇ったり 夕方から雨

2018-09-19 10:21:18 | Weblog

9時、起床。

トースト、ハム&エッグ、サラダ、オレンジジュース、紅茶の朝食。牛乳を切らしてしまったので、コンビニに買いに行ったのだが、明日、生協の昼に生協の配達があるので、今日明日の2日間はジュースでしのぐことにした。子どもはみんな(でもないかもしれないが)オレンジジュースが好きで、私もそうだったが、朝食だけはグレープフルーツジュースの方がよい。気分がシャキッとするからだ。でも、グレープフルーツジュースはコンビニに置いていなかった。グレープジュースならあったが、両者は(名前が)似て非なるものである。

今日の『半分、青い』。マー君と鈴愛の間で中年の恋心(どきどき、ときめき)が語られていた。中年の恋心というと確率的に不倫が発生しやすいが、マー君も鈴愛もそして律も独身である。だから朝ドラ的にはOKである。マー君が誘導尋問的に鈴愛の律に対する思いを引き出した。言葉にさせた。「一番大切なもの」。「律には言わないで」と鈴愛はマー君に言う。「言わないよ、それは2人のタイミングの問題」と彼は恋愛マスターのような口ぶりで答える。彼の口は羽根より軽いんじゃないのか(笑)。「そのタイミングは一生ないと思う」と鈴愛はいう。まさか。あと1週間と半分ですよ(笑)。

机に向かう。今日のCDはグレン・グールドとゴルシュマン指揮のコロンビア交響楽団によるバッハのピアノ協奏曲3番・5番・7番。私はピアノ協奏曲が好きで(バッハの作品に限らない)、ピアニストはグールドが好きだから、グールドが弾くピアノ協奏曲は大好きである。本当は片手間に聞くべきものではないのかもしれないと、途中でFMラジオに切り替えたが、やっぱりいい音楽を聴きたくなって、元に戻す。ジャケットの写真、グールドは口を半開きにして、上方を見つめ、ハミングでもしているように見えるが、実際、ハミングしているのである。彼のレコードには彼のハミングや唸り声が時おり入っているのだ。普通なら録音のやり直しとなるところだが、グールドについてはOKなのである。

昼食は妻がジムの帰りに買って来た「ちよだ鮨」の握りとバッテラ。容器から取り出して、小池千恵さん作の長皿に並べる。インスタバ映えを狙っているわけではない。これは私のこだわりだ。飲食における器や皿というのを大切にしたいのである。容器は運搬用のものであって、食器ではない。「どうだっていいじゃん」と思う人はそれでいい。人は人、私は私である。皿を洗う手間は増えるが、ちゃんと自分で洗います。食器は食事の一部であり、食器洗いもまた食事の一部であります。ちゃんとした食事がしたい、ただそれだけのことであります。なぜなら食事は原則として一日に三度するものだらか、それをおざなりにすることは生活をおざなりにすることに等しいと思うのであります。(もっとも一昨日の昼食の「赤いキツネ」のようなカップ麺はわざわざ丼に移して食べたりはしませんけどね)。

空がドラマチックな様相を呈している。

西の空。

東の空。

案の定、夕方から雨が降り始めた。

強い雨である。

夕食は豚シャブ。我が家はみんなこれが好き。牛シャブより豚シャブの方が美味しいとみんな思っている。

しかも安い。3パック(1パック150g)で1000円だ。夫婦2人なら2パックで十分。

白菜とシメジの入った鍋に肉を投入したらすぐに拾い上げる。

ポン酢でいただく。実に美味しい。

デザートは夏の松本旅行のときに使わなかったホテルの朝食券と引き換えにもらったパウンドケーキ。

深夜、雨が上がったので、久しぶりのウォーキング&ジョギングに出かけたが、一周目でまた雨が降ってきて、中止。

でも、明日と明後日は昼間は晴れるようだ。しかも気温も20度台の前半だ。「鎌倉日和」が期待できそうだ。

 2時半、就寝。


9月17日(月) 晴れのち雨

2018-09-18 12:54:24 | Weblog

9時、起床。

久しぶりの青空の気がする。蒸し暑いが、空は秋の気配だ。一瞬、「鎌倉日和」と思ったが、天気はこの後、曇り、雨、と下り坂だそうだ。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日の『半分、青い』。律が花野とのおしゃべりの最中にそよかぜの扇風機の新しいアイデアを思いつく。ここ数回はこういうシーンが多い。ひらめきは突然やってくる。ひらめきをもたらすものは偶然的なものだ。しかし、その偶然をしっかりものにするには敏感なアンテナがなくてはならない。四六時中、ある問題を考えていると、その問題を解くための鍵(アイデア)と出会いやすいのは、アンテナが敏感になっているためである。普段なら見過ごしてしまうことに「これだ!」と素早く反応できる。関心(欲望)が周囲の世界を構造化しているのだ。分かりやすい例を挙げれば、私は妻が初めの子どもをお腹に宿したときには、街を歩いていてお腹の大きな女性にやたらに目がいった。痔の具合が悪いときには、街を歩いていて「肛門科」の看板がやたらに目に入ってきた。遠くにあるもの、近くにあるもの、しかし、その距離は物理的距離そのものではなく、関心のあるなし、関心の強弱によって、遠近法を与えられているのだ。何かに没頭しているとき、何かに関心が集中しているときというのは、偶然的なものが必然的なもの(これだ!)に変換され、転機へとつながりやすいのだ。

机に向かう。今日のCDはグレン・グールドの弾く「インベンションとシンフォニア」(アルバムの原題は「2声と3声のインベンション(インベンションとシンフォニア)」だが、日本では副題の方がメインになっている。LPのジャケットのポートレイトはジェイムズ・ディーンみたいでかっこよかった。「平均律クラヴィーア曲集」同様、小品集で、15曲のうち一番短いものは1分35秒(第10番)、一番長いものでも7分5秒(第9番)である。短いながらも完成度は高く、断片という感じはしない。独立した小国家の間をゆく音楽の旅という感じがする。

2時を回った頃、昼食を食べに出る。最初、「phono kafe」に寄ったのだが、満席だった。食事はほかで食べて、お茶をしにこよう。

クロス通りを通って繁華街の方へ。

サンロード商店街に新しくでき天ぷら屋「すずき」に行ってみる。 

一昨日の散歩のときに店を前を通ったときに気になった「秋美人定食」(1280円)を注文。ご飯はそう注文したわけではないが、軽めにもられている。味噌汁はしじみ。

天ぷらは揚げたてが出てくる。まず、海老と鱚(きす)。海老は塩で、鱚は天つゆで。

秋刀魚。秋刀魚の天ぷらは初めて食べた。生ではなく干物が使われている。干物は味が濃いから何もつけず。

さつま芋。塩で。

銀杏。塩で。

半熟卵の天ぷら。蓮華にのって汁と一緒に出てきた。すでにご飯は食べてしまっていたが、少ライスを追加で注文し(100円)、卵かけご飯のようにしていただく。

秋鮭。塩で。

最後は舞茸。天つゆで。(ちょとピンボケ)

手頃な価格でカウンターの天ぷらが食べられる店である。1つ1つは小ぶりだが、いろいろ味わえた。天丼は天つゆではなく、天丼専用のたれを使っているようなので(そうでなくちゃ)、今度注文してみよう。

鰻の「寿寿喜」、西洋料理の「SUZUKI」、そして天ぷらの「すずき」。スズキのスリー・カードだ。探せばほかにもスズキがあるかもしれない。

昔からある「シルクハット」というゲームセンターが閉店になった。 

このモアイ象(のようなもの)もなくなるとなると淋しい。文字通り「街の顔」であった。

再び「phono kafe」へ。

食後のデザートは、当然、豆乳ヨーグルトパフェセットである(ドリンクはコーヒーをチョイス)。

今日も美味しくいただきました。残りの営業日は20日~24日と、27日から30日の計9日間となった。まさにカウントダウンだ。何日来れるかな。

夕方から雨になった。

夕食はピーマンの肉詰め、サラダ、味噌汁、ご飯。

付け合せはシメジと蓮根のソテー。肉詰めは焼き方を工夫したそうで、肉の部分がカリッとした食感で美味しくなった。

デザートは梨。

執筆中の原稿に大杉栄の自伝の一部を引用しようと思って本棚を探したが、思っていた場所にない。こうなると途方に暮れる。書名を入力すれば家の中の(あるいは研究室の)どこにあるかをマップで示してくれるスマホのソフトがあれば絶対に購入するだろう。これまで、なかなか見つからなくて、同じ本を購入した文庫本は何冊もある。大きな声ではいえないが、3冊購入した本もある。でも、今回は発見できた。ちゃんと引用したいと思っていた箇所に付箋が貼ってありました。先見の明があるな(笑)。

雨はずっと降っている。

深夜のウォーキング&ジョギングの再開は明日からだ。

2時、就寝。


9月16日(日) 曇りときどき晴れ

2018-09-17 01:27:57 | Weblog

8時、起床。

昨夜は最近にしては早めに就寝したが、よく寝たという感じはない。眠りが浅い感じだ。まぁ、浅い眠りでも長い時間眠れば、深さ×時間で眠りの総量は短い眠りのときよりもとれているはずだ。

ハムトースト、サラダ(+炒り卵)、牛乳、紅茶の朝食。

机に向かう。今日のCDはグレン・グールドの弾く「平均律クラヴィーア曲集 第一巻」(バッハ)。先日聞いたCDは同じ第一巻の第1番から8番まで、今日のCDは9番から16番までが収められている。24番まであるのでCDはあと1枚ある。「平均律」は「well-temperded」の訳で直訳すれば「よく調整された」という意味である。鍵盤楽器があらゆる調で演奏可能なように作られた曲集ということで、あらゆる調というのはハ調長調、ハ短調、嬰ハ長調、嬰ハ短調・・・・(二・ホ・へ・ト・イ)・・・変ロ長調。変ロ短調、ロ長調、ロ短調までの24調のこと。したがって曲は24番まであるというわけだ。元来、ピアノのレッスンのための曲集という性格が強いものだが、グールドが弾くと、基本的であることが実は本質的であるということに気づかされる。ピアノという楽器は、このように弾くと、このような音を出すのだということがよくわかる。

昼食は外出はせず、昨夜の炊き込みご飯が残っていたので、それと赤いキツネですます。

外出しなかったのは、ちょうどテレビでバトミントンのジャパンオープンの男子シングルス決勝をやっていたからだ。

日本期待の桃田賢斗がタイのコシット・フェトラダブにセットカウント2-0のストレート勝ち(各セット21-14、21-11)をして、大会初優勝を飾った。両セットとも中盤までは互角の展開で、後半一気に突き放すという強い勝ち方だった。相手は桃田が自分よりも格上であることを思い知らされただろう。

観ていて隔世の感があったのが、サービスだ。昔はシングルスのサーブといえばロングハイサービスだった(女子シングルスでいまでもそうだ)。ショートサービスもフェイントでたまに混ぜたが、基本はロングハイサービスだった。高く深いサービスをあげて、「さあ、いらっしゃい」と相手の出方を聞くというものだ。クリアーで深く返してくるのか、前にカットを落としてくるのか、あるいはいきなりスマッシュを打って来るのか。主導権はとりあえず相手に渡る。以前はサーブ権を持っている方でないと得点ができなかったので、その気分的なゆとりが、「さあ、いらっしゃい」という態勢につながっていたのだと思う。しかし、いまはラリーポイント制になって、サーブ権の有無に関係なくポイントが取れるようになった(これはバレーボールと同じである)。「さあ、いらっしゃい」などと悠長に構えてはいられなくなったのだ。相手に攻撃的なショット(上から下へ)は最初から打たせない。ショートサービスを相手に拾わせるところから始めるという考え方に変ったのだ。ただし、ダブルスのショートサービスと違って、コートの奥に低い弾道で返されたときも自分で対処しないとならないから、強い脚力と上半身の伸縮性が必要である(素早くバックしながら上半身をのけぞらせて打つことになる)。いきなりエンジン全開となるから、フィジカルの鍛錬がますます必要になるということだ。

薄曇りの一日だったが、日没の頃には太陽がはっきりと顔を出した。

夕食は妻と「マーボ屋」に食べに行く。

野菜サラダ。

前菜として海老のサクサクフリッター(ハーフサイズで)。

酢豚(黒酢)。ここからご飯とスープを出してもらう。

鶏肉とカシューナッツの炒め。酢豚との味の組み合わせは悪くない。

店を出て、私はちょっと食後の散歩をしてから帰ることにする。イルカ整骨院の店先に大ゴミが出ていた。

キティーちゃん人形とか加湿器とか。誰かご自由にお持ち帰りくださいということかしら。「イルカ?」と聞かれているような。

駅の方へ歩く。昨日の今日なのでウォーキング&ジョギングはやめておいて、せめて散歩だけ。

駅ビル東口の「くまざわ書店」で雑誌を購入。『私のカントリー』別冊『時間を、整える』(主婦と生活社)。効率重視の時間術の本ではない。。「大切なのは効率より充実」というサブタイトルが付いている。人生の残り時間には個人差があるが、一日が24時間、一週間が7日間というのはみんな平等だ。その平等で貴重な資源をどのように使って生活を人生を充実させるかということ。雑誌の生活上、主婦が念頭に置かれているが、単身者が読んでも、夫が読んでも、役に立つと思う。

 1時45分、就寝。