フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月19日(水) 晴れ (前半)

2018-09-20 13:58:26 | Weblog

8時、起床。

私が洗面所に行くとハルがついてくる。私が顔を洗っているとき、蛇口から出る水を飲むのが好きなのだ。皿に溜まっている水よりも流れる水の方が美味しいのだろう。

うろこ雲が出ている。

しかし、天気予報によると昼から晴れてくるようだ。明日は曇り日だ。鎌倉に夏を見送りにいくなら今日だな。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、オレンジジュース、紅茶の朝食。

今日の『半分、青い』。わぉ!やってくれました北川悦吏子。(感想は後日)

机に向かう。今日のCDはグレン・グールドの弾く「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」1番から8番。さきほどの『半分、青い』の興奮が収まっておらず、鼓動が平均律を逸脱している。平均律の「律」が気になって仕方ない。

うん、鎌倉日和だ。

午前中に原稿を切りのよいところまで書いて、12時半に家を出る。

1時間後、鎌倉駅に降り立つ。

西口に出るつもりがうっかり東口に出てしまった。

「丸七商店街」というのは面白い一角で、Jの字型の路地の中に小さな雑多な商店が入っている。昭和30年代にタイムスリップしたような感覚が覚える。

「鎌倉中央商品市場」。ここも時間が止まったような一画だ。

JRのガード下をくぐって、すぐ右に曲がると、

江ノ電の踏切がある。

踏切を渡って、駅の西口の御成通りに出る。

海水浴のシーズンは終わったが、まだ花火などを売っている。

御成通りから由比ヶ浜大通りに出る。ここを右に曲がる。

昼食を6月に来た「橘」で食べようかと思っていたが、本日はお休み(不定休)だった。六地蔵の辺りに気になっている店があるので、行ってみることにする。

気になっていたお店というのはここ「花ごころ」。サザエの炊き込みご飯というのを食べて観たかった。

年配のご主人が一人でやっている店のようである。

注文して待つことしばし。簾が掛かって、運ばれてきた。

炊き込みご飯、味噌汁(具はあおさ)、香の物(いぶりがっこ)というシンプルな構成。御膳風に天ぷらとかお刺身とか小鉢ものとか、そういう余計なものを付けず、「サザエの炊き込みご飯をご賞味あれ」という主張を感じる。

たっぷりのサザエに青大豆が混じり、彩りに桜の塩漬け。サザエの肝で出汁をとった炊き込みご飯は濃すぎず薄すぎずの上品な味付け(お弁当としても販売しているが、冷めてから食べるともう少し濃い味に感じるだろう)。

サザエの炊き込みご飯、堪能しました。ごちそうさまでした。

デザートは「無心庵」で食べることにしよう。由比ヶ浜大通りから脇道を入ってまっすぐ行って2分ほどのところにある。

「無心庵」は江ノ電の和田塚の駅のホームの目の前にある。

線路をまたいで(踏切なんてありません)店に入る。いつも来るたびに「こんなのありなのか」と思う(笑)。 

落ち着いたたたずまい。

席の準備が整うのを上がり座敷で待つ。

客室には和室と洋室があるが、今日は奥の洋室に案内される。

冷やし田舎汁子(白玉入り)にも惹かれたが、クリームあんみつを注文。

窓からは江ノ電が見える。

注文したクリームあんみつが運ばれてきた。

今はなき池上の名店「甘味あらい」のご主人流のやり方で食べる。すなわち最初から蜜はかけずに、まずはあんこの甘さを味わい、あんこがなくなったら蜜をかけて食べる。

店を出ると目の前に線路がある。

門の扉に「おねがい」と書かれた札が掛かっている。

線路を渡って、こんな細い路地に入って、

海に続く道を真っ直ぐ歩くと、

海岸近くのちょっと高い場所にある園に出る。

時刻はそろそろ午後4時になろうとしている。

さあ、この信号を渡ると海だ。

(後半につづく)

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