フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月3日(月) 晴れ

2018-09-05 15:08:14 | Weblog

7時半、起床。

トースト、サラダ(+ソーセージ)、牛乳、紅茶の朝食。」

トーストにメイヤーレモンのマーマレード。

松本の「シェ・モモ」で買った3つの小瓶の2つ目。今日から開けるつもりでいたら、昨日、すでに妻が開けていた。

今日の『半分、青い』。いろいろと見せ場があった。帰国した律が東京のアパートで暮らし始める。アパート探しをしてくれたのはマー君。久しぶりの登場である。この調子だと、他の東京メンバーも再登場するのだろうか。『ひよっこ』では脇役陣の後日談について細かい心配りがされていたが、さて、『半分、青い』ではどうだろう。

律は離婚していた。夫婦関係の修復はうまくいかなかったということだ。現実ではよくあることだが、朝ドラでは珍しいのではないか。机の上の子どもの写真。離婚すると元妻と子どものツーショットではなく、子どものワンショットを飾るのだろうか。私が律の立場なら元妻と子どものツーショットの写真を飾ると思うけどな。2人の幸せを遠くから祈る、といういい格好しいではなく、3人家族の時代という自分の人生の一時期をなかったことにはしたくないのだ。たぶん脚本が北川悦吏子でなく『ひよっこ』の岡田恵和ならそうすると思う。子どもの写真だけを飾る(元配偶者は削除)というのは女性的心理ではないかしら。たしかに離婚したら配偶者は「他人」になる。しかし「かつて配偶者だった人」という事実は残るはずである。

律とマー君が高校受験を棒に振って助けた犬の持主だった少女が大人になって二人の前に現れた。二人に直接会ってお礼を言うためである。

この少女の25年後である。この後日談はすごい。『ひよっこ』以上である。ただし、これは岡田恵和流の脇役陣への心配りというよりも、過去の出来事(エピソード)をなんとか現在の伏線にできまいかという脚本家としての貪欲さ、執念を感じさせるものである。

この女性が手土産に買ってきたのだ近所の川沿いの道の屋台(リヤカー)で売っていた五平餅である。その屋台を引いていたのが鈴愛で、結局、この犬の飼い主だった女性の役割は、律と鈴愛とを(マー君の計画よりも半日早く)再会させることだった。

律は五平餅の屋台というものに心惹かれ、そこに行ってみる。

律と鈴愛の2年ぶりの再会である。二人とも39歳になっていた。

開口一番、「おまえ、おばさんになったな」と律は言った。いくらなんでもそれはないだろう。鈴愛にビールを浴びせられてもしかたない。

マー君が恋人の写真を律に見せたときの律の驚いた表情が半端なかった。

妻は「すごい美人なんじゃない」と言ったが、その程度のことで(美人さんには申し訳ないが)こんな表情はしないだろう。私は2つの可能性を考えた。1つはその恋人が男性であった場合。つまりマー君はゲイだった(この場でカミングアウトがなされたわけだ)。ただ、すでにボクテというゲイの青年が登場しているから、物語的には屋上屋を架す感じはいなめない。もう1つはその恋人が律の知っている人であった場合。しかもこの驚きようであるからただの知り合いではない。律の別れた妻より子とか(その可能性は絶対ないだろう)、律の学生時代の彼女清(さや)であるとか(この可能性もかなり薄いが、彼女の後日談はぜひ知りたい)、律の母和子に瓜二つであるとか(これが一番面白くはある)。

鈴愛が律のアパートを訪ねてくる。「どうや、おばさんやない」。

「美魔女や」

「美魔女」って自称でも使うのか(笑)。かくして最終章は、シングルマザーの「美魔女」とバツイチの独身「美中年」の物語として展開していくことになった。

 夕方、仕事終わり(ただし育児中なので時短)のエミさん(論系ゼミ2期生)と「phono kafe」で会う。まだ夕食には早いので、とりあえずカキ氷を注文。3種のカキ氷のうち残っているのはこの金柑と梅ジャムだ。彼女は梅ジャムをあんこだと思っていた。たしかにあんこに見えないこともないが、あんこだと思って食べたらびっくりしただろうな。

今日はお子さん(1歳4か月)のお迎えをご主人に頼んで、閉店カウントダウンの「phono kafe」にやってきたのである。

われわれがご飯セットを注文して待っている間にもう一人、飛び入りが現れた。入ってきた青年が、私の顔を見て「大久保先生!」と言った。しかし私は彼を知らない。私のことを「先生」というのだから、学生か卒業生なのだろう。「あなたは?」と尋ねると、「トミイケと言います。先生の講義にでていた者です」と答えた。大教室での講義であったという。それなら顔と名前がわからなくてもしかたない(ただ、トミイケという名前にはかすかにひっかかるものがあった)。なんでも私のブログの読者で、「phono kafe」が今月末で閉店と知って、閉店前にぜひ一度訪ねてみたいと、遠方から1時間ほど自転車を漕いでやってきたのだという。そこにたまたま私が来ていたというわけだ。

彼はダブルチョコレートケーキとコーヒーを注文した。夕食は帰ってからカレーライスを食べるそうだ。

注文したご飯セットが運ばれてきた。

コンニャクの竜田揚げ(左)と玄米ビーフンの春巻き(右)は2セット注文した。

ひじきのクルミソース掛け。

茄子の揚げ浸し。

カフェ仲間のトモミさんが今日もお子さんのお迎えの前に、お弁当を注文し、寸暇を惜しんでドリンクを飲んで、お迎えの帰りにお弁当を受け取りに戻ってきた。

私を見て「お久しぶりです」と言ったが、先週の金曜日(3日前)にお会いしてますよね。忙しすぎて3日前のことが3週間くらい前のことのように思えるのかもしれない(笑)。

トミーは(以下、トミイケ君のことをトミーと呼ばせていただく)2年前に文化構想学部を卒業し、テニスのコーチとして収入を得て生活している。現在、仲間2人と調布市の緑ヶ丘団地(歴史のある団地である)の中にある商店街の一角に「読む塾」という学習塾をオープンさせるべく準備を進めているそうだ。ガリガリの塾ではなく、「読む」ということを教えたい、そして昼間はカフェスペースとして活用し、また、隣接するゲートボール用の広場でテニスのレッスも行うという構想をもっている(ただいまホームページ開設準備中)。

エミさんは大学時代はテニスサークルに所属し、ご主人とはそこで出会った。現在もテニス・スクールには通っているカフェ好きの彼女にとって、塾とテニスコートとカフェの複合施設の構想は魅力的なものだが、同時に彼女は損保の営業ウーマンで、トミー君に資金繰りについて具体的な質問をし、意見を述べていた。夢を語る男と現実を語る女、よくある構図である(笑)。

デザートはアプリコットとあずき茶。

彼女はトミー君が食べていたダブルチョコレートケーキ。きっと彼が食べているのを見て食べたくなったのだろう。これもよくある構図である(笑)。

トミー君はカウンターチェアを3脚とも引き取りたいと申し出た。塾で活用したいとのこと。大原さん、引き取り手が現れてよかったですね。

ちょうど店に現れた「さすらいの整体師」スズキさんに大原さんを交えた写真を撮っていただく。独特のアングルですね。

スズキさんもカフェ仲間であるが、お会いするのは久しぶりである。大変器用な方で、この棚も彼が作ったものである。 閉店カウントダウンがいろいろな人を「phono kafe」に引き寄せている。

すでに時刻は8時になろうとしていた。閉店時間の7時半をだいぶオーバーしてしまった。トミー君はカウンターチェアを引き取りに今度は車で来るそうだ。そのとき今日は食べなかったご飯セットをぜひ食べてみてください。

エミさんとは12月のケンゾー君の結婚式(札幌)で会えるかしら。

*翌日、トミー君からメールが届いた。「先生のブログがそうであるように人と人が繋がって生きていくことのきっかけになるような場所を作っていきます」と書いてあった。ここにも一種のサードプレイス論の実践者がいる。夢を語ることは大切です。頑張って下さい。

3時、就寝。