小沢一郎氏が党首に就任以来、千葉7区の勝利もそうですが民主党に“風”が吹いてきた、それを実感しています。旧壬生のある若い商店主を訪ねた時「落合さん、小沢さんになってから民主党いいですね。自民党時代は好きじゃなかったけど、今は何となく期待をもってます」とまんざらお世辞でもなさそうな意見がありました。本来、バリバリの自民党支持者が多いこの地域で、手放しで民主党が褒められることは意外であり、私も戸惑いを隠せませんでした。「私(落合)も小沢先生の信望者ですから」と控え目に言うと、「ひとつの意見だけが押し付けられて、従わない人間が切り捨てられる風潮はもういいかな」とため息混じりの言葉がかえってきました。猪瀬直樹氏が著書『道路の結論』の中で「自分は新聞記事を信じない。記者たちは真実を伝えようとせず、外野的に面白おかしくしかも偏った操作を平気でやってのける」と書いています。“小泉劇場”と銘打ち、本来政局になり得ない郵政民営化問題を面白おかしく取り上げ、結果小泉首相のポピュリズム政治にお墨付きを与えてしまった罪は大きいと思います。小沢代表の民主党が政策面で自民党に真っ向対峙し、政権交代を現時のものにしていくためには、マスコミがつくった“風”に頼るだけでは足りないのです。
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