視察2日目の11月6日、小野寺健仙台市議の車に同乗し、仙台市博物館に。同所では、特別展「伊達正宗の夢――慶長遣欧使節と南蛮文化」が開催されていました。
まず、小野寺市議に内山準一副館長をご紹介戴き、高橋あけみ主幹のご案内を得ることができました
正宗は、徳川幕府によるスペインとの外交計画を継承し、自ら西欧への使節派遣を成し遂げました。慶長派欧使節と呼ばれるその一行は、1613年スペイン領メキシコとの直接貿易と領内への戦況派遣を要請するため、フランシスコ会宣教師ルイス・ソテロと家臣の支倉常長を大使として、メキシコ経由でスペイン、ついにはローマへ派遣をしました。
この展覧会では、国王「慶長派欧使節関係資料」をはじめとした国内及びヴァチカン・イタリア・スペインの使節関係資料やキリスト教、南蛮文化に関わる多彩な文化財225件により、伊達正宗を使節派遣へと駆り立てた社会的・文化的背景や使節の実像について紹介がされています。
ミラノ=イタリア風の洒脱なきらびやかさが魅力的な常長の衣装、和洋折衷の画風の南蛮屏風、細密な宗教用具と南蛮漆器、秋草蒔絵の洋櫃フィリペ3世に宛てた書状、踏絵等、重厚な展示品の数々に、「伊達正宗の夢」が投影をされているかのようでした。