OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

やっぱ、人に好かれて損はないっす(爆)

2007-12-02 16:02:52 | Weblog
今日は、金曜日に取材したものを記事にする作業をしていました。シリーズ化した仕事で、同様の案件をかなりの数こなしてきているので、ぶっちゃけて言うと、難儀を感じることはない作業なのですが・・・今回は、タイトルやキャプションなどに欲が出て、けっこう迷いました。

あたりまえですが、どんな記事も決してイイ加減に書いたりはしません。取材対象が誰であろうと、その分野がどんなものであろうと、どんな内容を提供されたにしても、記事としての出来不出来は、そのまま私個人の取材力&筆の評価になるわけですから、自分の為に決して手は抜きません。

ただ、やはりお互いに人間ですから、好意を感じてしまうと、必然的に力は入りますよね。記事として質の良いものを目指すというより、取材対象者にとって有益な記事にしたいと思ってしまいますからね。そういうアプローチが、結果として、必ずしも良いほうに作用するとは限らないのが、面白くも困ったところなんですが(^^;。

今回の場合は、好意というのとは全然違うのですが(ごめんなさい(^^;)、新しい会社で、悩みながら試行錯誤されているのを感じたものだから、記事でサポートできる部分があるなら・・・と考えてしまったわけです。

取材にいくと、時々、本気モードのご相談をうけたりすることがあるんですよね。たいていの場合、取材対象者は何かしらのプロの方で、その分野において、こちらがお教えできることなんて皆無なんですが・・・仕事柄、いろんな方に会ってお話を聞かせていただいているので、そういうところを当てにしていただいて、情報なり意見なりを求めて頂けるんですが・・・。

確かに、色んな方の話は聞いていても、それを安易に他に、特に同業種の人に漏らすわけにはいかないので、お話できるのは一般論的なことしかないんですけど・・・差しさわりのない範囲で話せることは話したりしています。そして、そういう本気の会話をしたことで、ちょっぴり思い入れをもってしまいます。

つまりね・・・取材などもそうですが、きっと別のことでも「人は使いよう」なんだと思うんです。取材を受けても、ただ聞かれたことに答えるだけでなく、自分から胸襟を開いて話をすると、話を聞いたほうは「力になろう」という気持ちになるものなんですよね。そういう人の心を、上手く利用していくことが、商売をしていくうえで、とても大切なことのように思いました。

力のありそうな人、お金をもっていそうな人、直接的な利害関係のある人に対しては、だれでも色々と対人関係のテクニックを駆使するんでしょうけど・・・そんなに重要じゃなさそうなところにも、小まめに種を蒔いていると、どこから芽が出て、大きな花をさかせるか分かりませんしね。人の心を丁寧に拾う人付き合いは、ビジネスの基礎的な心得のように思います。

そうそう・・・介護関係の仕事でも、似たようなことを感じることがありますよ。

ヘルパーさんは、自分の個人的な好き嫌いで、介護する人に対するサービスを違えたりはしません。介護サービスは好意で行っているわけじゃないですからね。必要な人に必要なサービスを提供するお仕事をしているのですから、対象者に対する個人的な感情は、仕事に持ち込みません。

でも、やっぱり人間ですから、全く同じ事をしていても、気持ちは同じではないわけです。となると、同じ事をしてもらうにしても「仕事だからやっている」のではなく、「役に立てると嬉しいな」と思いながらしてもらう方が気持ちよくないですか。

だから、年寄りはヘルパーに媚びて、ヘルパーに気に入ってもらうようにしろという話じゃありませんよ。ビジネスの場面では、人心掌握術的なテクニック部分も重要だと思っていますが、生活の中で、特に高齢になってからの日常生活の中で、ことさら人に媚びたくありませんからね。

ただ・・・今さらながら「人に好かれて損はない」と、そう思うことが多い今日この頃なわけです。だから、自分らしく自然に振舞っていても、どこか愛嬌のある人間でありたいなと・・・。つい先日までは、どれだけ棘棘するかで自分のアイデンティティーを証明しようとしていたような奴の口から、こんな話を聞いても、誰も本気で聞けないとは思いますが(爆)。