素人は川で泳ぐなと言いたい。
いや、素人ではなく玄人でも危ない。学生時代に水泳部で鍛え、全国大会でも上位入賞する水泳の猛者でも、川では溺れることは珍しくない。
川の恐ろしさの流れが複雑なことが原因だ。水面から水底までの距離、つまり深さが数メートルしかないことが、殊更流れを複雑にする。特に川底の岩などにぶつかり、水の流れが水面下で渦巻いているが、水面からは穏やかな流れにしか見えない。
つまり水面での流れと、水底での流れの速さが違う。具体的に云うと、足を引っ張られて身体が引き込まれる。場所によっては、水底の岩に頭をぶつけることもある。カヤック乗りがヘルメットを被るのには相応の根拠がある。
私自身、沢登りの最中に滝つぼに落下して、いざ岸辺に戻ろうとしたら水面下での渦水流に足を引っ張られて転倒したことがある。幸い背負っていたザックが防護服の役割をして、鋭い岩角に直接当たらずに済んだ。その代りザックは切り裂けたため、道具を流されてしまった。まァ命あってのものである。
川は怖い。ある意味、海よりも怖いと思うことはある。いや、危険性でいえば海のほうが怖い。だが川の場合、なぜだか川の方が安全だと考える人が少なくないことが怖い。
誰だって白波と波音が響く海の怖さは警戒する。しかし、一見穏やかに流れている清流の底に潜む渦に気が付く人は稀だ。
最近、わりと河川での水難事故を報道などで目にする。子供や若者が多いのが気の毒でならない。多分、川の怖さを知らないのだと思う。温暖化のせいか、日中の気温の高さから、ついつい涼を求めて川に入ってしまう気持ちも分からんではない。
川遊びをするなら、安全と云えるのはせいぜい膝の高さまでだ。腰まで入ったら、川底の渦に巻かれて溺れる可能性があると覚悟したほうがいい。また地元の子供たちが遊ぶような場所ならば、比較的安全なはずだ。特に流れが弱い淵ならば、深さはあれども、複雑な流れは少ない。
ただし、天候次第である。水の量が少ないと安心していても、上流で大雨が降れば、あっという間に増水して乾いた河原を沈めてしまうことは珍しくない。どうか、川遊びの際には気を付けて欲しい。
いや、素人ではなく玄人でも危ない。学生時代に水泳部で鍛え、全国大会でも上位入賞する水泳の猛者でも、川では溺れることは珍しくない。
川の恐ろしさの流れが複雑なことが原因だ。水面から水底までの距離、つまり深さが数メートルしかないことが、殊更流れを複雑にする。特に川底の岩などにぶつかり、水の流れが水面下で渦巻いているが、水面からは穏やかな流れにしか見えない。
つまり水面での流れと、水底での流れの速さが違う。具体的に云うと、足を引っ張られて身体が引き込まれる。場所によっては、水底の岩に頭をぶつけることもある。カヤック乗りがヘルメットを被るのには相応の根拠がある。
私自身、沢登りの最中に滝つぼに落下して、いざ岸辺に戻ろうとしたら水面下での渦水流に足を引っ張られて転倒したことがある。幸い背負っていたザックが防護服の役割をして、鋭い岩角に直接当たらずに済んだ。その代りザックは切り裂けたため、道具を流されてしまった。まァ命あってのものである。
川は怖い。ある意味、海よりも怖いと思うことはある。いや、危険性でいえば海のほうが怖い。だが川の場合、なぜだか川の方が安全だと考える人が少なくないことが怖い。
誰だって白波と波音が響く海の怖さは警戒する。しかし、一見穏やかに流れている清流の底に潜む渦に気が付く人は稀だ。
最近、わりと河川での水難事故を報道などで目にする。子供や若者が多いのが気の毒でならない。多分、川の怖さを知らないのだと思う。温暖化のせいか、日中の気温の高さから、ついつい涼を求めて川に入ってしまう気持ちも分からんではない。
川遊びをするなら、安全と云えるのはせいぜい膝の高さまでだ。腰まで入ったら、川底の渦に巻かれて溺れる可能性があると覚悟したほうがいい。また地元の子供たちが遊ぶような場所ならば、比較的安全なはずだ。特に流れが弱い淵ならば、深さはあれども、複雑な流れは少ない。
ただし、天候次第である。水の量が少ないと安心していても、上流で大雨が降れば、あっという間に増水して乾いた河原を沈めてしまうことは珍しくない。どうか、川遊びの際には気を付けて欲しい。