ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

アンナミラーズ高輪店の閉店

2022-06-17 11:39:28 | 健康・病気・薬・食事
私には制服趣味はない。

だから制服が可愛いと云われても関心は湧かなかった。私の興味はただ一つ、ケーキが美味しいかどうかである。

そんな私でもアンナミラーズは無視できなかった。実は吉祥寺店は大学の通学路にあったので、何度か行っている。ただし、あの頃はまだ純情というか、一人でケーキを食べにアンミラへ行く勇気はなかった。

今なら平然とアマンドにパフェを一人で昼間から食べられるほどに面の顔が厚くなっているが、当時はウブだった。だから吉祥寺店には女性の連れがいないと入れなかった。そのせいで、それほど数多く通った訳ではない。

どちらかといえば、社会人になり、高輪の外車ディーラーの警備員のバイトをした帰りに寄ることが多かった。それが国内最後のアンミラ店であった高輪店である。ちなみに当時はまだアンミラは他にもあった。まさか最後に生き残る店になるとは思わなかった。

当時はそんな未来はまったく予想できなかった。それよりも、この店で一休みしてケーキを食べるのが当時の贅沢の一つであった。ただ、この店はわりと女性客、特に女子大生と女子高生が多かったので、少々目線が辛かった。でも、学生の頃よりは図太くなっていたので、なんのそのである。

私の記憶だと、ケーキよりもパンケーキが美味しかった。その当時、あまり他では見かけないパイ生地が珍しくもあり、しばしば通っていた。しかし、税理士試験に合格して、新たな就職先が見つかって銀座で働くようになった。

そのため、高輪には滅多に行かなくなり、自然とアンミラには足が遠のいた。もっとも地下鉄で一駅の五反田には仕事の都合上、よく行ったので無理すれば行けなくもなかった。

ただ私が五反田に行くのは、もっぱらお肉の為である。実は五反田は東京でも屈指の肉関係では美味しい店が立ち並ぶ街でもある。

アメリカンステーキの「リベラ」や本格的なハンバーガーで知られる「フランクリン・アベニュー」そして焼肉の「ミート矢沢」である。他にも名店がひしめく肉料理の名店街なのだ。

私のお目当ては、もっぱら肉だったので、その後にアンミラに足を運ぶ勇気はなかった。いくらデザートは別腹といっても、カロリーを考えると恐ろしくなる。

近年は糖尿を気にするお年頃になったので、ますますアンミラからは足が遠のいた。そのアンミラ最後の店舗が立ち退きに伴い閉店とは寂しいもの。

実はバブルが弾けた余波で、一番広まったのが美味しいケーキを出す洋菓子店です。パティシエと云えば、今や若い人の目指す人気職業の一つとされるほど。ケーキの種類も格段に増えて、美味しくない店、サービスの悪い店はあっという間に淘汰される時代です。

アンナミラーズは店の評価が下がったというよりも、ライバル店の増加に耐えきれなかったのが店舗を減らした原因だと考えています。井村屋がやっているようなので、ここはもうひと頑張りしてアンミラを再興して欲しいものですね。
コメント (4)
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