なんとも情けない話だが、私の人生はいつも紆余曲折に溢れ、計画通りにいった試しがない。
実は本来ならば、今日6月22日は病院を退院する日であった。いや、退院が延びたわけではない。それどころか入院中止であり、当然に手術も中止であった。
元々は、三か月前に予定した手術であり、そのために先週土曜日に入院するはずであった。実際、土曜日朝には大学病院に赴き、3っつほど検査をこなし、入院受付を済ませて病棟に足を運んだ。
ところが対応がおかしい。なぜかカンファレンスルームでの待機を云われ、しばし待つと主治医がやってきて手術中止と入院中止を言い渡された。
別に入院を望んでいた訳ではない。でも心臓のカテーテル手術なので、それなりの覚悟を決めてやってきたのだから、入院中止は青天の霹靂であった。
もちろん理由あっての中止である。端的にいえば、血液中の鉄分が異常に減少しており、もし手術中に出血したら大事になる可能性を危惧しての中止である。
その後、主治医から紹介状を渡され、肝臓や消化器をみてもらっているもう一つの病院で診察検査を受け、鉄分の異常値が治ってからの再手術だと云われた。
しばし私は混乱した。まな板の鯉が水槽に戻されたようなもんだ。
帰宅して冷静に考えると、血液中の鉄分減少は以前から言われていたことで、そのために昨年大腸のポリープ切除を二回もやっている。そのあたりの事情は、今回の主治医にはあまり多くは話していなかった気がする。
ポリープ切除の後は異常値も回復基調にあったので、失念していたほどだ。それを知らない(病院が違うので当然だが・・・)主治医が慌てたのも無理はない。最悪、体内の内臓において癌による出血が予想されるのだから当然だろう。
でも私からすると、それは数年前からの現象だ。だからこそ不安にもなった。まだ見つかっていない腫瘍が体内にあるのだろうか。体内出血は致し方ないけど、悪性腫瘍だったら嫌だな。
そんな不安を抱えながら紹介状をもって病院に行った。消化器科の医師は苦笑しながら話してくれた。私の服用している薬のなかには鉄分減少を引き起こすものがあること。また昨年内視鏡検査とポリープ切除を丁寧にやっているので、腫瘍の可能性は少ないことを。
なんかほっとした。
ただ、しっかりと検査しないと大学病院の先生方は納得しないだろうから、来月検査は徹底的にやりましょうと予約を入れられる。ついでに鉄分補給の薬を処方される。
わりと誤解されがちだが、大学病院は専門家の集まりで高度な医療機関であり、研究機関でもあり、そして教育機関でもある。専門性も過ぎると案外市井の一般病院の医師の方がよく分かっていたりする。
もちろん医師による技量の差は個人次第であり、以前私の主治医だったN教授の診断と治療は適切であった。N医師が高齢から引退されたことが悔やまれる。
今、分かっているのは心臓の手術は延期になっただけであり、今の状況が改善されたら再開することだけだ。必要以上に不安に踊らされても仕方ない。
それにしても、私の人生、こんなのばっかりだなァ。
実は本来ならば、今日6月22日は病院を退院する日であった。いや、退院が延びたわけではない。それどころか入院中止であり、当然に手術も中止であった。
元々は、三か月前に予定した手術であり、そのために先週土曜日に入院するはずであった。実際、土曜日朝には大学病院に赴き、3っつほど検査をこなし、入院受付を済ませて病棟に足を運んだ。
ところが対応がおかしい。なぜかカンファレンスルームでの待機を云われ、しばし待つと主治医がやってきて手術中止と入院中止を言い渡された。
別に入院を望んでいた訳ではない。でも心臓のカテーテル手術なので、それなりの覚悟を決めてやってきたのだから、入院中止は青天の霹靂であった。
もちろん理由あっての中止である。端的にいえば、血液中の鉄分が異常に減少しており、もし手術中に出血したら大事になる可能性を危惧しての中止である。
その後、主治医から紹介状を渡され、肝臓や消化器をみてもらっているもう一つの病院で診察検査を受け、鉄分の異常値が治ってからの再手術だと云われた。
しばし私は混乱した。まな板の鯉が水槽に戻されたようなもんだ。
帰宅して冷静に考えると、血液中の鉄分減少は以前から言われていたことで、そのために昨年大腸のポリープ切除を二回もやっている。そのあたりの事情は、今回の主治医にはあまり多くは話していなかった気がする。
ポリープ切除の後は異常値も回復基調にあったので、失念していたほどだ。それを知らない(病院が違うので当然だが・・・)主治医が慌てたのも無理はない。最悪、体内の内臓において癌による出血が予想されるのだから当然だろう。
でも私からすると、それは数年前からの現象だ。だからこそ不安にもなった。まだ見つかっていない腫瘍が体内にあるのだろうか。体内出血は致し方ないけど、悪性腫瘍だったら嫌だな。
そんな不安を抱えながら紹介状をもって病院に行った。消化器科の医師は苦笑しながら話してくれた。私の服用している薬のなかには鉄分減少を引き起こすものがあること。また昨年内視鏡検査とポリープ切除を丁寧にやっているので、腫瘍の可能性は少ないことを。
なんかほっとした。
ただ、しっかりと検査しないと大学病院の先生方は納得しないだろうから、来月検査は徹底的にやりましょうと予約を入れられる。ついでに鉄分補給の薬を処方される。
わりと誤解されがちだが、大学病院は専門家の集まりで高度な医療機関であり、研究機関でもあり、そして教育機関でもある。専門性も過ぎると案外市井の一般病院の医師の方がよく分かっていたりする。
もちろん医師による技量の差は個人次第であり、以前私の主治医だったN教授の診断と治療は適切であった。N医師が高齢から引退されたことが悔やまれる。
今、分かっているのは心臓の手術は延期になっただけであり、今の状況が改善されたら再開することだけだ。必要以上に不安に踊らされても仕方ない。
それにしても、私の人生、こんなのばっかりだなァ。