映画の話でコーヒーブレイク

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陽だまりハウスでマラソンを  Sein letztes Rennen

2015-04-27 | 映画 は行
久々のドイツ映画です。
タイトルとポスターから、ほんわか、ほのぼの系の映画かと思ってたいたのですが…。
70歳を超えたおじいちゃん、実はメルボルンオリンピックで金メダルを獲得し
敗戦後疲弊したドイツ国民に希望を与えた伝説のマラソンランナーという設定です。
まるで日本の「フジヤマのトビウオ」古橋廣之進さんのような方です。
ひょっとして実話に基づくストーリー?と思いググってみましたが、メルボルンオリンピック
のマラソンで金メダルを獲得したのはフランスの方でした。
いくら鉄の心臓の持ち主でも、70歳越えでフルマラソン走破は厳しいでしょうっと思いましたが…
何と!今年の東京マラソンの男性最高齢完走者は90歳!女性最高齢完走者は80歳!
ありえない話ではありませんでした。
失礼いたしました。


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      陽 だ ま り ハ ウ ス で マ ラ ソ ン を
  
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 < ストーリー >
最愛の妻マーゴの病気をきっかけに夫婦で老人ホームに入居したパウル。
彼はメルボルンオリンピックで金メダルを獲得した不屈の伝説ランナー。
健康なパウルはホームの「老人向け」プログラムにに退屈し、規則で縛られた運営方針にも
我慢がならない。ある日ベルリンマラソンに出場する為、練習を始める。
昔のように妻と二人三脚で練習を進めるパウルに、雰囲気を壊すなと怒りを露わにする
入居者と施設職員。一方、パウルを応援し元気を取り戻す入居者も現れる。
ところが妻マーゴが倒れ帰らぬ人に。果たしてパウルは出場できるのか?


パウロを演じるディーター・ハラーフォルデンさんはドイツの国民的俳優さんだそうです。
撮影のために9キロ減量し、マラソンにも初挑戦!いや初挑戦とは思えない走りっぷりでした。
表情豊かで、チャーミングな役者さんです。
  

施設スタッフの入居者への対応や入居者の家族との問題は、ドイツでも日本でも同じようです。
人手不足で、ルールに縛られ、パウルのような和を乱す入居者には風あたりが強い。
彼のように元気な入居者には子供だましの作業で時間を潰すような毎日は耐え難い。
入居者の子供たちは自分の生活で手一杯。厳しい現実です。
そんな中、黙々とマラソンの練習に励むパウルとマーゴ。
入居者たちは興味津々。刺激を受け生き生きしだす。
     
パウルにとって長年連れ添い、マラソンのタイムキーパーや体調管理をしてくれるマーゴは
最愛のパートナー。パウルがマラソンを再開すると、病気を押してストップウォッチを手に
「ペースを守って!」とサポートする。ふたりの関係は「風と海」。ラブラブですわ
      
       二人ともいい笑顔だ~!こんなじいちゃんとばあちゃん、理想です。

マーゴ逝き、憔悴するパウル。
ここからのストーリーは予想通りなんだけれど、それでも思わず手に汗握ってパウルを応援
分かっているんだけれど、ゴールにたとり着いたパウルを見て涙・涙・涙が~

主人公パウルは「止まってしまったら、負けだ」と必ず立ち上がり走り続けた伝説のランナー。
年をとっても、あきらめず、ゴールを目指しては要り続ける。
彼の姿に高齢者ホームの入居者たち、スタジアムの観衆、そして見ている私たちまで勇気づけられました。

           
             幾つになっても、生きがいって大事だわぁ。



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