2011年カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞
2012年アカデミー外国語映画賞にノミネートされたイスラエル映画です。
この時アカデミー賞を受賞したのがイラン映画の「別離」です。
イスラエルイランというと、政治の世界と被ってしまいますが、映画の世界ではイランに軍配。
二本を見比べると、やはり「別離」の受賞はうなずけます。
題名の「フットノート」とは本などの脚注です。
*******************
フ ッ ト ノ ー ト Footnote
*******************
< ストーリー >
エリエゼルとウリエルは親子で共にヘブライ宗教学の聖典タルムードを研究する教授だ。
父エリエゼルは長年の地道な研究が結実する寸前、同僚のグロスマンに出し抜かれ
賞に見放されていた。一方息子ウリエルは学生からの人気も高く、学界でも高く評価され
ている。ある日父のもとに長年落選し続けていたイスラエル賞受賞の知らせが届く。
息子も父の受賞を喜んでいたが、実は息子に授与されるはずの知らせが間違って父に届いて
しまったのだった。マスコミも先走って誤報の報道を行う中、選考委員会は息子を呼んで
事の顛末を説明し、父に伝える様依頼する。父の落胆を思うととても伝えられないと、
身を引いてそのまま父の受賞を懇願する息子に、選考委員長グロスマンが交換条件を
突きつけ・・・。
父親役の役者さん(右)がコント55号の坂上二郎さんに似ている。
父と息子が同じ分野で研究者になるって…どうなんでしょう?
父の功績が大きすぎると息子へのプレッシャーは大きいだろうと思われますが、
今一つ成果をあげられなかった父を凌ぎ、息子が成功を手にしたら父は嬉しいんでは
なかろうか?と思うのですが…本作の父の思いは複雑なようです。
研究手法も性格も全く異なる二人。
とてつもなく膨大な資料を一つ一つ丁寧に調べ上げ、部屋も机周りもきちんと整理し、
日々の生活も十年一日の如く同じ行動を続ける頑固一徹で寡黙な父。
資料整理は苦手。スカッシュで汗を流し、人当たりも良く如才ない息子。
父の業績が認められないのは、同僚のグロスマンが嫉妬から、長年の研究を潰したうえ
学会の重鎮として彼が認められることを阻止し続けているからです。
それを知る息子は、何とか父が認められないかと気を揉んでいる。
「象牙の塔」は嫉妬渦巻く恐ろしい伏魔殿です。
悔しさ、憤りを抱えたまま、何も語らず細々と研究を続ける父。
そんな中、降って湧いた受賞の知らせ!
良かった~と思う間もなく、誤報であることが明らかに。
何も知らない父は平静を装いつつ、喜びをかみしめ、取材記者に学会の在り方を批判し
あろうことか息子の研究についても「価値がない」と一刀両断。
一方、誤報で本当の受賞者は君だと知らされたうえ、事実を父に伝えるよう要請される息子。
選考委員長グロスマンのとんでもない条件に心乱れる中、父に研究を非難され、荒れて
妻や息子に八つ当たりする。
いやぁ、何とも酷な人間ドラマです。
この難局をどうなるの~?っとハラハラしていたら、
流石、父はデーター分析のプロでした。
そして・・・つまり・・・。
高潔なのは父か息子か?人間の本質を問う滑稽で見応えのあるドラマでした。
* 父が秘かに会っていた上品な白髪の女性は一体何者だったのか?気になる。
***** 見た 映画・ドラマ *****
3月15~16日 「グレイズアナトミー シーズン10 vol.1-4
3月17日 「フットノート」DVD イスラエル映画
3月18日 「イミテーション・ゲーム」@TOHOシネマズ海老名
2012年アカデミー外国語映画賞にノミネートされたイスラエル映画です。
この時アカデミー賞を受賞したのがイラン映画の「別離」です。
イスラエルイランというと、政治の世界と被ってしまいますが、映画の世界ではイランに軍配。
二本を見比べると、やはり「別離」の受賞はうなずけます。
題名の「フットノート」とは本などの脚注です。
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フ ッ ト ノ ー ト Footnote
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< ストーリー >
エリエゼルとウリエルは親子で共にヘブライ宗教学の聖典タルムードを研究する教授だ。
父エリエゼルは長年の地道な研究が結実する寸前、同僚のグロスマンに出し抜かれ
賞に見放されていた。一方息子ウリエルは学生からの人気も高く、学界でも高く評価され
ている。ある日父のもとに長年落選し続けていたイスラエル賞受賞の知らせが届く。
息子も父の受賞を喜んでいたが、実は息子に授与されるはずの知らせが間違って父に届いて
しまったのだった。マスコミも先走って誤報の報道を行う中、選考委員会は息子を呼んで
事の顛末を説明し、父に伝える様依頼する。父の落胆を思うととても伝えられないと、
身を引いてそのまま父の受賞を懇願する息子に、選考委員長グロスマンが交換条件を
突きつけ・・・。
父親役の役者さん(右)がコント55号の坂上二郎さんに似ている。
父と息子が同じ分野で研究者になるって…どうなんでしょう?
父の功績が大きすぎると息子へのプレッシャーは大きいだろうと思われますが、
今一つ成果をあげられなかった父を凌ぎ、息子が成功を手にしたら父は嬉しいんでは
なかろうか?と思うのですが…本作の父の思いは複雑なようです。
研究手法も性格も全く異なる二人。
とてつもなく膨大な資料を一つ一つ丁寧に調べ上げ、部屋も机周りもきちんと整理し、
日々の生活も十年一日の如く同じ行動を続ける頑固一徹で寡黙な父。
資料整理は苦手。スカッシュで汗を流し、人当たりも良く如才ない息子。
父の業績が認められないのは、同僚のグロスマンが嫉妬から、長年の研究を潰したうえ
学会の重鎮として彼が認められることを阻止し続けているからです。
それを知る息子は、何とか父が認められないかと気を揉んでいる。
「象牙の塔」は嫉妬渦巻く恐ろしい伏魔殿です。
悔しさ、憤りを抱えたまま、何も語らず細々と研究を続ける父。
そんな中、降って湧いた受賞の知らせ!
良かった~と思う間もなく、誤報であることが明らかに。
何も知らない父は平静を装いつつ、喜びをかみしめ、取材記者に学会の在り方を批判し
あろうことか息子の研究についても「価値がない」と一刀両断。
一方、誤報で本当の受賞者は君だと知らされたうえ、事実を父に伝えるよう要請される息子。
選考委員長グロスマンのとんでもない条件に心乱れる中、父に研究を非難され、荒れて
妻や息子に八つ当たりする。
いやぁ、何とも酷な人間ドラマです。
この難局をどうなるの~?っとハラハラしていたら、
流石、父はデーター分析のプロでした。
そして・・・つまり・・・。
高潔なのは父か息子か?人間の本質を問う滑稽で見応えのあるドラマでした。
* 父が秘かに会っていた上品な白髪の女性は一体何者だったのか?気になる。
***** 見た 映画・ドラマ *****
3月15~16日 「グレイズアナトミー シーズン10 vol.1-4
3月17日 「フットノート」DVD イスラエル映画
3月18日 「イミテーション・ゲーム」@TOHOシネマズ海老名