久しぶりに川崎に足を運び、映画を2本はしごしてきました。
本作「危険なプロット」とダニー・ボイル監督、ジェームズ・マカヴォイ主演の「トランス」。
図らずも、共に中毒症状に陥って常軌を逸する人間の心理を掘り下げた作品でした。
この作品2本はちょっとヘビーで疲れました。
1本は楽しいエンターテインメントにするべきだった
本作はフランソワ・オゾン監督のフランス映画です。
原題は「Dans la maison」は「家の中」という意味だそうです。
「家の中」で何が繰り広げられるのか!? 漠として、なんだか意味深~。
一方の日本語タイトル「危険なプロット」はストーリーの緊迫感を表して
なかなかいい題名だと思います。
**********************
危 険 な プ ロ ッ ト
***********************
< ストーリー >
かつて作家を目指していた高校の国語教師ジェルマンは、作文を採点中、男子生徒クロードが書いた
文章に目を留める。クラスメイトの家に行き、家族と過ごした週末を皮肉っぽく綴ったものだった。
クロードの文章に才能を見出したジェルマンは小説の書き方を指導しつつ、その内容に魅かれ、
危うさを感じながらも、次第に続きを期待するようになる。そして…。
いやぁ~怖い
日常の中のサスペ~ンス。
才能ある生徒の作文を指導するつもりが、彼の文章とその内容に魅かれ、別の生徒の家庭を
こっそり覗き見しているような感覚に囚われ、のめり込んでいく教師。
指導という名のもと、生徒に助言し主導権を握っているつもりが、徐々に生徒に繰られるようになり、
教師としてあるまじき行動に手を染める。
クロード ジェルマン ラファ
クロードののめり込みぶりに驚き呆れていた妻も、作文の続きを期待するようになる。
いや本作を見ている私たち観客も、クロードの仕掛けにはまり、どんな展開になるのか?と
大いなる期待に目が離せない。
事実だけでなく、想像力を働かせろという教師ジェルマンの指導に、クロードの行動が
エスカレートしていき、クラスメイト・ラファの母親に執着を見せはじめる。
作文の内容のどこまでが事実なのか?どこからがクロードの創作なのか?
虚実が入り混じり、事態は危険な領域へ。
ソファに座るラファ親子、それを見つめるクロード
ラファとラファの父が外出中に家を訪れるクロード
幸せそうな仲のよい家族に嫉妬するクロード。そろっと忍び足でラファの家の中を嗅ぎまわる。
ノー天気なラファだったのに、大好きな父親の関心がクロードに向かったことで嫉妬が芽生える。
クロードの一連の行動の目的は一体何なのか?
彼の家庭環境を思うと、ラファの家庭は手に入れたい理想の家庭。 マザコン?だよね。
そして、事態は思いもかけない方向へ
次第に緊迫の度合いを増す心理劇。 う~ん、複雑な思いが残るエンディングでした。
ジェルマン同様、私もクロードに翻弄されました。
クロードを演じるエルンスト・ウンハウアーの冷静で傲慢な美しいお顔と、
ジェルマンを演じるファブリス・ルキーニのとぼけた風貌のコントラストが2人の力関係を物語る。
・ラファの母を演じるエマニュエル・セニエは「ナインス・ゲート」のミステリアスな印象は薄れたけれど
今も美しい。ポランスキー監督の奥様だったとは
「ナインス・ゲート」でジョニデと共演 「イングリッシュ・ペイシャント」の頃からファンです
・ジェルマンの妻を演じるクリスティン・スコット・トーマスは相変わらずカッコイイ!
最近はフランス映画にばかり出演ですね。
本作「危険なプロット」とダニー・ボイル監督、ジェームズ・マカヴォイ主演の「トランス」。
図らずも、共に中毒症状に陥って常軌を逸する人間の心理を掘り下げた作品でした。
この作品2本はちょっとヘビーで疲れました。
1本は楽しいエンターテインメントにするべきだった
本作はフランソワ・オゾン監督のフランス映画です。
原題は「Dans la maison」は「家の中」という意味だそうです。
「家の中」で何が繰り広げられるのか!? 漠として、なんだか意味深~。
一方の日本語タイトル「危険なプロット」はストーリーの緊迫感を表して
なかなかいい題名だと思います。
**********************
危 険 な プ ロ ッ ト
***********************
< ストーリー >
かつて作家を目指していた高校の国語教師ジェルマンは、作文を採点中、男子生徒クロードが書いた
文章に目を留める。クラスメイトの家に行き、家族と過ごした週末を皮肉っぽく綴ったものだった。
クロードの文章に才能を見出したジェルマンは小説の書き方を指導しつつ、その内容に魅かれ、
危うさを感じながらも、次第に続きを期待するようになる。そして…。
いやぁ~怖い
日常の中のサスペ~ンス。
才能ある生徒の作文を指導するつもりが、彼の文章とその内容に魅かれ、別の生徒の家庭を
こっそり覗き見しているような感覚に囚われ、のめり込んでいく教師。
指導という名のもと、生徒に助言し主導権を握っているつもりが、徐々に生徒に繰られるようになり、
教師としてあるまじき行動に手を染める。
クロード ジェルマン ラファ
クロードののめり込みぶりに驚き呆れていた妻も、作文の続きを期待するようになる。
いや本作を見ている私たち観客も、クロードの仕掛けにはまり、どんな展開になるのか?と
大いなる期待に目が離せない。
事実だけでなく、想像力を働かせろという教師ジェルマンの指導に、クロードの行動が
エスカレートしていき、クラスメイト・ラファの母親に執着を見せはじめる。
作文の内容のどこまでが事実なのか?どこからがクロードの創作なのか?
虚実が入り混じり、事態は危険な領域へ。
ソファに座るラファ親子、それを見つめるクロード
ラファとラファの父が外出中に家を訪れるクロード
幸せそうな仲のよい家族に嫉妬するクロード。そろっと忍び足でラファの家の中を嗅ぎまわる。
ノー天気なラファだったのに、大好きな父親の関心がクロードに向かったことで嫉妬が芽生える。
クロードの一連の行動の目的は一体何なのか?
彼の家庭環境を思うと、ラファの家庭は手に入れたい理想の家庭。 マザコン?だよね。
そして、事態は思いもかけない方向へ
次第に緊迫の度合いを増す心理劇。 う~ん、複雑な思いが残るエンディングでした。
ジェルマン同様、私もクロードに翻弄されました。
クロードを演じるエルンスト・ウンハウアーの冷静で傲慢な美しいお顔と、
ジェルマンを演じるファブリス・ルキーニのとぼけた風貌のコントラストが2人の力関係を物語る。
・ラファの母を演じるエマニュエル・セニエは「ナインス・ゲート」のミステリアスな印象は薄れたけれど
今も美しい。ポランスキー監督の奥様だったとは
「ナインス・ゲート」でジョニデと共演 「イングリッシュ・ペイシャント」の頃からファンです
・ジェルマンの妻を演じるクリスティン・スコット・トーマスは相変わらずカッコイイ!
最近はフランス映画にばかり出演ですね。