スーパーやコンビニに行くと、どこの店でも綺麗に陳列された食べ物が溢れています。
目当ての品物がないなんてこと・・・桃屋の「食べるラー油」くらいのもんです。
他のメーカーの製品は色々あるのに・・・、桃屋の今だ入荷せず。
無いとなると是非とも食してみたい!と思ってしまうのが人の常。
物が溢れるいま、なかなか手に入らないっていうのは戦略の一つかも?
************************
フード・インク FOOD,INC.
ありあまるごちそう WE FEED THE WORLD
************************
スーパーやコンビにでは、
「一体どれくらいの量の食料が売れ残ってしまうのか?」
「売れ残ったり消費期限の迫った食料品やお惣菜。廃棄処分になったらどこへ行くのか?」
なんて疑問が頭をよぎります。もったいないなぁ~。
私が子供の頃は、買い物籠を持って市場へいったものです。
そこは**屋さんという個人商店の集まるところで、量り売り。
きれいに処理され発泡スチロールのトレイにラップで包まれたりはしていませんでした。
そうこうするうちに、
スーパーマーケットができ、
インスタント食品が発売され、
マグドナルドを初めとするファーストフード店ができ、
冷凍食品、やフリーズドライ、
ファミーレストランやコンビニエンスストアがあちこちにオープン、
今や季節感は無くなり(旬がいつなのか?)通販やネットで家に居ながら各地の特産品をお取り寄せ、
足りない栄養素はサプリメントで補給。
食品を保存・加工する電化製品も画期的に良くなりました。
冷蔵庫に冷凍庫、電子レンジ、オーブン、炊飯器にIHなどなど、随分変わりました。
思えば、この40年ほどで、食をめぐる環境は驚くほど様変わりしました。
そして本作「フード・インク」と「ありあまるごちそう」では、もっと根本的な
食肉となる動物の飼育方法や加工過程・流通、また穀物・植物の大量生産・コストカットなど、
生産者と消費者が大きく乖離して見えなくなった驚くべき実体を淡々と見せてくれます。
「フード・インク」はアメリカで起こっている、食の効率化・大量生産による低価格化、
それによって大企業の寡占が進み潰される零細農家やファーストフードに走るしかない消費者を描く。
「より早く、より大きく、より多く、より安く」を目標に、飼育される動物や遺伝子が組み換えられる穀物。
草でなくコーンで育てられる牛は胃に異常をきたし大腸菌O-157の発生の原因になっているとか。
20数年前、カリフォルニアでハイウェーを走ると牛がのんびり草を食み、藁の塊がポツリポツリと
並ぶのどかな風景が見られたけれど、数年前同じ道を走ったら牧草地がすっかり住宅地に変わっていて
驚きました。広大なアメリカでも宅地造成が広がっているのだと思いましたが、工業化された酪農で
牛ものんびり草を食むなんてことが許されなくなってきているのかも?
日本の食料自給率が約40%として危機が叫ばれる一方、食料輸出国であるアメリカの農業の未来も
かなり危ないです。 いや、そこから輸入している日本はますます危ない?
そんな中、従来の飼育を貫いている酪農家にも注目。 頑張ってもらいたいもんです。
このおじさん、良いこと言います。
ウィーンで廃棄されるパン
一方「ありあまるごちそう」はヨーロッパの食事情です。
こちらは「なぜ世界から『飢え』はなくならないのか?」をテーマに、先進国で食料を廃棄する一方
10億人が飢えに苦しんでいるという偏りを産む問題点をヨーロッパと南米に取材し指摘しています。
「今や120億人を養える食糧を生産しながら毎日10万人もの人が餓死し10億人が栄養失調に
苦しんでいるというのは殺人ではないか?」と指摘する専門家の言葉に衝撃を受けました。
今まで食に関するドキュメンタリーやドラマを何本か見ました。
「ファスト・フード・ネイション」「キング・コーン」「おいしいコーヒーの真実」「いのちの食べ方」などなど。
「キング・コーン」の「アメリカ人の体はトウモロコシでできている」はかなり衝撃的でした。
家畜の餌も、甘味料も、スーパーの袋も、キシリトールなどの歯磨きも、バイオエタノールも、
ぜ~んぶトウモロコシでできている
いやぁ~、四の五の言うより、是非見ていただきたい。
食って・・・とんでもないことになってますよー。
そんな中、イタリアの高級ブランド「ブルガリ」がフランスの高級ブランド大手LVMHグループ(モエ・へネシー・ルイ・ヴィトン)傘下に入るというニュースが。
LVMHグループってあれもこれも有名ブランドを一杯傘下に収めてんのね?!
食に限らず、ファッションも銀行も車も・・・色んな物が、グローバル化によって合併・買収が進み、
巨大企業に飲み込まれていくんでしょうか?
いやいや、大きくなり過ぎたら・・・恐竜みたいなことになるかもよ?
多様性こそが進化の原動力であり、環境の変化に対する適応力をあたえるものであるらしいから、ね。
***** 見た 映画 *****
3月 6日 「アレクサンドリア」@109シネマズMM横浜
3月 9日 「ブラック・サンデー」@TOHOシネマズ海老名
目当ての品物がないなんてこと・・・桃屋の「食べるラー油」くらいのもんです。
他のメーカーの製品は色々あるのに・・・、桃屋の今だ入荷せず。
無いとなると是非とも食してみたい!と思ってしまうのが人の常。
物が溢れるいま、なかなか手に入らないっていうのは戦略の一つかも?
************************
フード・インク FOOD,INC.
ありあまるごちそう WE FEED THE WORLD
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スーパーやコンビにでは、
「一体どれくらいの量の食料が売れ残ってしまうのか?」
「売れ残ったり消費期限の迫った食料品やお惣菜。廃棄処分になったらどこへ行くのか?」
なんて疑問が頭をよぎります。もったいないなぁ~。
私が子供の頃は、買い物籠を持って市場へいったものです。
そこは**屋さんという個人商店の集まるところで、量り売り。
きれいに処理され発泡スチロールのトレイにラップで包まれたりはしていませんでした。
そうこうするうちに、
スーパーマーケットができ、
インスタント食品が発売され、
マグドナルドを初めとするファーストフード店ができ、
冷凍食品、やフリーズドライ、
ファミーレストランやコンビニエンスストアがあちこちにオープン、
今や季節感は無くなり(旬がいつなのか?)通販やネットで家に居ながら各地の特産品をお取り寄せ、
足りない栄養素はサプリメントで補給。
食品を保存・加工する電化製品も画期的に良くなりました。
冷蔵庫に冷凍庫、電子レンジ、オーブン、炊飯器にIHなどなど、随分変わりました。
思えば、この40年ほどで、食をめぐる環境は驚くほど様変わりしました。
そして本作「フード・インク」と「ありあまるごちそう」では、もっと根本的な
食肉となる動物の飼育方法や加工過程・流通、また穀物・植物の大量生産・コストカットなど、
生産者と消費者が大きく乖離して見えなくなった驚くべき実体を淡々と見せてくれます。
「フード・インク」はアメリカで起こっている、食の効率化・大量生産による低価格化、
それによって大企業の寡占が進み潰される零細農家やファーストフードに走るしかない消費者を描く。
「より早く、より大きく、より多く、より安く」を目標に、飼育される動物や遺伝子が組み換えられる穀物。
草でなくコーンで育てられる牛は胃に異常をきたし大腸菌O-157の発生の原因になっているとか。
20数年前、カリフォルニアでハイウェーを走ると牛がのんびり草を食み、藁の塊がポツリポツリと
並ぶのどかな風景が見られたけれど、数年前同じ道を走ったら牧草地がすっかり住宅地に変わっていて
驚きました。広大なアメリカでも宅地造成が広がっているのだと思いましたが、工業化された酪農で
牛ものんびり草を食むなんてことが許されなくなってきているのかも?
日本の食料自給率が約40%として危機が叫ばれる一方、食料輸出国であるアメリカの農業の未来も
かなり危ないです。 いや、そこから輸入している日本はますます危ない?
そんな中、従来の飼育を貫いている酪農家にも注目。 頑張ってもらいたいもんです。
このおじさん、良いこと言います。
ウィーンで廃棄されるパン
一方「ありあまるごちそう」はヨーロッパの食事情です。
こちらは「なぜ世界から『飢え』はなくならないのか?」をテーマに、先進国で食料を廃棄する一方
10億人が飢えに苦しんでいるという偏りを産む問題点をヨーロッパと南米に取材し指摘しています。
「今や120億人を養える食糧を生産しながら毎日10万人もの人が餓死し10億人が栄養失調に
苦しんでいるというのは殺人ではないか?」と指摘する専門家の言葉に衝撃を受けました。
今まで食に関するドキュメンタリーやドラマを何本か見ました。
「ファスト・フード・ネイション」「キング・コーン」「おいしいコーヒーの真実」「いのちの食べ方」などなど。
「キング・コーン」の「アメリカ人の体はトウモロコシでできている」はかなり衝撃的でした。
家畜の餌も、甘味料も、スーパーの袋も、キシリトールなどの歯磨きも、バイオエタノールも、
ぜ~んぶトウモロコシでできている
いやぁ~、四の五の言うより、是非見ていただきたい。
食って・・・とんでもないことになってますよー。
そんな中、イタリアの高級ブランド「ブルガリ」がフランスの高級ブランド大手LVMHグループ(モエ・へネシー・ルイ・ヴィトン)傘下に入るというニュースが。
LVMHグループってあれもこれも有名ブランドを一杯傘下に収めてんのね?!
食に限らず、ファッションも銀行も車も・・・色んな物が、グローバル化によって合併・買収が進み、
巨大企業に飲み込まれていくんでしょうか?
いやいや、大きくなり過ぎたら・・・恐竜みたいなことになるかもよ?
多様性こそが進化の原動力であり、環境の変化に対する適応力をあたえるものであるらしいから、ね。
***** 見た 映画 *****
3月 6日 「アレクサンドリア」@109シネマズMM横浜
3月 9日 「ブラック・サンデー」@TOHOシネマズ海老名