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「花を観る」ため一時帰宅の96歳の母親

2019年04月28日 | ふるさとの母親

施設入所の母親が、一時帰宅予定。

花の好きな母親が、「今を盛り」のフジの花を観に。

毎年この時期の、恒例の帰宅。

 

大正12年生まれの母親は、今年96歳。

脳内出血で倒れ、現在施設入所中。

数度の危機を乗り越え、認知症も患わない母親。

 

大正・昭和・平成・令和の4世代を生き抜く力は驚異的。

ただ体の半身にマヒが残り、車いすでの帰宅です。

毎年 「今年が最後では」と思いながらの「花見」です。

 

この時期 母親を、待ち受ける稀少な「白いフジ」。

樹齢は定かではないフジの木。

根元は太く、10メートルにわたり枝を拡げる古木です。

 

   

 

フジ棚の下を、通り抜ける風。

この風を受けながら、離れの軒先の「一畳台」から見るフジは絶景。

我が家を守る「守護神」のごとく咲き誇るフジは母親の「心の支え」。

 

花の咲き具合を毎日訪ねる母親に、写真や動画で進捗報告が日課です。

帰宅して、しばらくフジ棚の下で、花を仰ぎ見る母親。

部屋に移動し、窓越しにフジを見続けます。

 

     

 

父親との結婚前の独身時代、国鉄(現在のJR)の電話交換手をしていた母親。

「お転婆」だったらしく、当時の家族無料パスで全国を旅したらしい。

宿代を節約するため、駅長に懇願し、全国の駅舎に泊まり歩いた娘時代。

 

北海道経由で、樺太(今のサハリン)に渡った話。

晩年 ローマ字のサインを覚え、ハワイ渡航の経験も。

転勤族で全国に移り住んだ私の赴任地に必ず訪ねてきた母親。

 

   

 

活発だった娘時代を想像させる80年も前の写真が数葉。

友人と山歩きの写真。「ハイカラ?」な服装ながら足元は草履。

袴の裾をたくし上げた潮干狩りの写真。電話交換機の前の職場写真などなど。

 

今年のフジは剪定後のため、花の付き具合もよく、一段と綺麗。

この花を楽しんでくれたら、嬉しいと思う春の日です。

 

画像  離れの二階から見た母屋と藤の花

    フジの根  径が太く、外見は枯れているかの様

    エビネ   母親が山から移植したエビネ(蘭の一種) この地味な花も好き

    母親の10代後半の写真。左端が母親。  当時としては珍しい洋服?


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