二か月待ってようやく届いたレンタルのCD。
吉田拓郎の「ah-面白かった」。
ファンでなく、昔は大嫌いだった吉田拓郎。
クラシック以外聴いていなかった若いころの私の「音楽歴」。
結婚して、かみさんが持ってきたLPレコードの中に拓郎が数枚。
広島で生まれ育ったかみさんが、地元のヒーローとして聴いていたとか。
しかし 「やんちゃな」雰囲気と歌い方には、抵抗を感じていた私でした。
テレビの「Love Love あいしてる」を見たとき、印象が変わりました。
なんと 優しい「おじさん」に変身していたのです。
kinki kids の二人に接する拓郎の姿は、別人の様。
三度の結婚、肺ガンを患い死にそうだった体験。
まさに波乱万丈の人生だった拓郎。
多くのミュージシャンとの交流と刺激、新しいジャンルの確立は拓郎の功績です。
私が ふるさとにUターンして、ライブを企画して来てもらったのが小室等の「六文銭」。
古民家の小さな会場が、満員御礼に。遠くは広島や九州からも来客。
この「六文銭」のメンバーの一人が、拓郎の最初の結婚相手の四角桂子。
岡山のFM放送の社長だった従兄弟のコネでライブを実現。
引退を宣言し、7月に最後のテレビ出演の特番「Love Love あいしてる」。
歌う拓郎の眼に涙。沢山のゲストの拓郎に対する愛情と尊敬を感じました。
先立つ6月にラストアルバムの「ah- 面白かった」発売。
かつての「拓郎節」の面目躍如のメロディーライン。
しかし 声の張りを失い、高音の苦しい声量。
肺がんや高齢が故の歌い方です。でも私より2歳年上の拓郎の頑張りです。
タイトルの「面白かった」の言葉に拓郎の満足感が。
3曲目の「Contrast」にその心境が見て取れます。
「1本の道がありました。私は私だったんだから。
1本の道が見えました。そこを進みます。」
後悔のない音楽人生を送ってきたとの拓郎の自負と誇り。
私の50年のサリーマン人生に共通する気持ちです。
「良い仕事人生を送ってきた」と思う私へのエールでも・・。
画像 CD 拓郎ラストアルバム「ah- 面白かった」
六文銭 10年以上前 私の主宰の「六文銭」ライブ
リハーサル風景 新見市 太池邸
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